【中日ファン出身地調査】皆さんの中日ファンになったきっかけをまとめてみました
皆さん、こんにちは。今回は私がTwitter上でアンケートを行った、「中日ファン出身地調査」を通じて見えてきたことをまとめてみたいと思います。
そもそも私がこのアンケートをやってみようと思ったのは、私自身が沖縄出身の中日ファンであり、これまでの人生で何度も「なぜ中日ファンになったんですか?」と質問されてきたことがきっかけです。
はじめは自己紹介的にnoteにまとめてみようかと考えていました。ただ・・
「少年野球を始めた1999年にちょうど強かったのが中日ドラゴンズで、優勝争いを牽引する関川浩一のヘッドスライディングに惚れました。翌年以降は北谷キャンプで実際に目にする機会もあって、よりハマっていき・・」
と書いていくとあっという間に説明できてしまいますし、そもそもただの中日ファン一人の自分語りに誰が興味あるんだろう・・と何度も我に返ることで、結局筆が進まずじまいでした。
そんなある日、けんすうさんの「データが必要なサービスを、無理やり作る方法を紹介します(例:マンガ検索「MNM」)」というnoteを見かけました。データが必要なサービスを始めたいなら、Twitterでトレンドに乗るような企画を仕掛けてデータをたくさん集めるというアプローチを紹介した記事なのですが、このアイデアがピンときました。
たった一人の中日ファンになったきっかけは誰も興味ないかもしれないけど、Twitterのアンケート機能を使って多くの「きっかけ」を募ってまとめれば、地域ごと、年代ごとの傾向が見えてくるかもしれない。また単純にたくさんの意見を集めることで、私のような「沖縄出身なのに中日ファン」以上にユニークで意外なきっかけに出会えるかもしれないと思いました。
そこで実施したのが、以下のアンケートです。
既に投票結果は見えてしまっていますが、投票総数6,542票、「中日ファンになったきっかけ」の引用RTおよびリプライも合計で600件弱頂くことができました。ご協力頂いた皆さま、本当にありがとうございます!
以下では、今回のアンケート結果のまとめと、多種多様な中日ファンになったきっかけのいくつかをnoteしていきたいと思います。
1. 出身地調査結果: 地元の東海4県出身が大半を占める
まずは改めて出身地調査の結果を見ていきましょう。下記グラフの左側がTwitterのアンケート機能を使って得た結果、右側が引用RT&リプライで得られた結果です。引用RT&リプライはトータルで600件弱来ていますが、出身地のコメントがなくきっかけだけを述べたものを除いているため、総数が515件に変わっています。
左のアンケート結果を見てみると、約6割の回答が東海4県出身ということがわかりました。今回のアンケートはあくまでTwitter上で、私のフォロワーを中心に拡散されて集まった票数のためどれだけ統計的に信頼に足る数字なのかはわかりません。ただ出身地によってTwitterの利用具合などに大きな偏りもないだろうと思うので、実際の中日ファンもざっくり地元東海圏=6割、東海圏以外=4割くらいの割合なのかもしれません。
引用RT&リプライで得られた結果はアンケートの投票総数の約9%と少ないですが、より詳細な出身地について把握することができました。こちらは東海4県の割合が52%と左のアンケート結果より10%前後少なくなっていますが、積極的に「中日ファンになったきっかけを共有したい!」と思ってくれた方は地元以外の方に多いからなのだと思います。
より詳しい出身地情報を見ていくと、まず東海4県からは愛知県出身者の圧倒的な多さが目を引きます。続いて岐阜、三重、静岡と続きますが、いずれも二桁以上の回答が得られており、やはり地元ドラゴンズへの関心の高さが窺えます。
関東、関西はおおよそ人口が多い都府県の順により多くのドラゴンズファンから回答を頂いている印象です。関東は東京・神奈川、関西は兵庫・大阪がそれぞれのエリアでツートップとなりました。
続いて「その他」で頂いた回答については、エリア別により細かく見ていきます。人口の多い北海道はその他から唯一二桁の回答を頂いていますが、これは後述する2006-2007年の日本シリーズの影響がありそうです。他には準地元とも称される、北陸4県の回答数も多いと言えるでしょうか。あとは私の地元、沖縄からの回答が九州の中では一番多かったことも意外であり、また嬉しくもありました。
それでは以下で、各エリアごとの中日ファンになったきっかけを見ていきましょう。
2. 中日ファンになったきっかけ: エリア別
まず東海4県と回答頂けた方のうち、「家族の影響」「物心ついた時から、生まれた時から」「地元出身だから」「友達、パートナーの影響」とカテゴリーされる回答を抜き出して見たのが左のグラフです。全体の回答数268件に対し、上記の回答の合計が130件なので、約半数が「周囲の影響で中日ファンになった」と言えそうです。
さらに「家族の影響」カテゴリーの回答からどの家族からより影響を受けたのか?を見ていくと、父親、祖父の影響が大きいことがわかりました。やはり男親の影響は強く、父や祖父の影響でドラゴンズファンになりました、というのは地域問わずかなり多かったように思います。
また愛知出身の中日ファンにとっては、国民的行事とも謳われた伝説の10.8決戦が大きなきっかけになった、という回答も多かったです。
地元新聞、テレビも大きく取り上げ、家族や友達含め中日ファンに囲まれた環境だとファンになるのも自然だと思います。それでは他の地域の中日ファンはどのようなきっかけでドラゴンズを応援するようになったのか?周囲の影響はどれくらいあったのか?
関東、関西、その他エリアのきっかけをそれぞれ見ていきましょう。
関東の中日ファンのきっかけとして、周囲の影響だと言えるのは34件で、全体の約3割程度。中日ファンの親、祖父母が身近にいたことで関東出身ながら中日ファンになった方が多いように思います。
周囲からの影響以外ではその他にも色々な理由がありましたが、印象的だったのは「巨人のやり方に嫌気がさして鞍替え」「アンチ巨人だから」という意見が多かったことです。関東では巨人ファンの数が多いことは容易に想像できますが、だからこそ多数派に嫌気がさして巨人以外の球団を好きになったり、また元々巨人ファンでも好きな選手の移籍や、FAで他球団の主力選手を引き抜きまくるやり方に疑問を抱いて中日ファンに鞍替えする方も一定数いるようです。
続いて関西です。
関西の中日ファンのきっかけとして、周囲の影響だと言えるのは16件で、こちらは関東よりやや多い全体の約4割程度。距離的に名古屋と関西は近いですし、東海圏出身者が関西に引っ越してから子どもを中日ファンにしていく・・という形で関西出身者でも中日ファンになっていくのでしょう。
こちらも関東と同様に、周囲・家族が阪神ファンだからそれに反発して・・という理由もいくつか見られました。地元にプロ野球チームが存在していると大多数はそのチームを応援するものの、一定数は逆にライバル球団を応援する、というのは巨人・阪神に限らずどこの地域にもあり得るのかもしれません。
また関西で印象的だったのは、大阪近鉄バファローズの合併がきっかけで鞍替えした、という意見です。ご存知の通り近鉄とオリックスの合併でオリックス・バファローズが、楽天の新規参入で東北楽天ゴールデンイーグルスが誕生するわけですが、どちらの球団のファンになるわけでもなく、別の球団に鞍替えするファンがいるというのは少し驚きでした。
最後に「その他」について見ていきましょう。
その他エリアの中日ファンのきっかけとして、周囲の影響だと言えるのは22件で、こちらは全体の約2割程度。東海圏、関東、関西と比較して周囲の影響から中日ファンになることはさほど多くなく、多種多様な理由で中日ファンになったきっかけを見ることができました。
地域ごとの傾向で特に印象的だったものをいくつか挙げると、まず北海道出身の中日ファンに2006-2007年の日本シリーズがきっかけ、という意見が多かった点です。地元で見た日本シリーズからドラゴンズの方に興味を抱きファンになる、もしくは元々日ハムファンだったのが兼任ファンになる、という方が多いと思われます。
また北陸出身の中日ファンの中には、中日が北陸の球場で試合をする「北陸シリーズ」を現地で観戦したのがきっかけという意見も見られました。面白いのは北陸シリーズを理由に挙げた2人の方のきっかけとなった/好きだった選手がいずれも井上一樹で、もしかしたら井上は北陸開催の試合で印象的な活躍を多くしていたのかもしれません。笑
さらに岡山出身の中日ファンの方には、闘将・星野仙一と同じ地元だからという意見も多く見られました。「地元出身者が中日ドラゴンズに入団したからファンになった」という意見は特に東海4県以外の都道府県出身からいくつか頂いており、東海圏以外から中日ファンになるきっかけとしては強い理由の一つです。
以上、地域別に見られた中日ファンになったきっかけとその傾向について見ていきました。以下では、地域に限定せず多かった理由をいくつかピックアップして見ていきます。
3. 中日ファンになったきっかけ: 特に多かった理由
中日ファンになったきっかけとして、周囲の環境や後述する特定の選手への一目惚れを除き、特に多かったのが以下の理由です:
①ドラゴンズの優勝、ドラゴンズが強かったから 67件
②現地観戦がきっかけ 71件
③パワプロ・ファミスタなどゲームの影響 22件
④青色が好き、ユニフォーム・帽子が好き 42件
⑤ドアラなどマスコットの影響 19件
それぞれ具体的な意見とともに見ていきましょう。
①ドラゴンズの優勝、ドラゴンズが強かったから 67件
かつて黄金時代を築いた落合博満監督は「勝つことが最大のファンサービス」という名言を残していますが、実際にチームの優勝や強い時期のドラゴンズの試合を見てファンになることは最も自然なファンになる「きっかけ」だと思います。私自身も1999年のリーグ優勝がきっかけで中日ファンになりましたが、沖縄出身だけに1年早く野球を見始めていたら横浜ファンに、1年遅かったら巨人ファン(←これはなさそう)になっていたかもしれません。
以下は引用RT&リプライで頂いたファンになった年ごとの中日ファンになった人数をグラフにしたものですが、リーグ優勝に輝いた年はそれをきっかけにファンになる人数も必然的に多くなっていることが分かります。
②現地観戦がきっかけ 71件
続いて現地観戦の楽しさに目覚めて、応援の一体感に感動してファンになったという意見も多く見られました。これは地元東海圏出身の方やビジター球場が近くにある地域の方から多く聞かれた意見です。実際に現地観戦するという強烈な体験を通して、また球場に行きたい、もっとチームのことを知りたいと感じハマっていった方も多いでしょう。
③パワプロ・ファミスタなどゲームの影響 22件
続いてパワプロ、ファミスタ、ドリナイなどゲームから入って中日ファンになるというきっかけも多く見られました。ゲーム内のドラゴンズが強かった=現実のドラゴンズも強いということで理由としては最初の「ドラゴンズが強かったから」にも近いですが、青いチームだから使ってみた、という意見もありました。
④青色が好き、ユニフォーム・帽子が好き 42件
続いて青色が好き、ユニフォーム・帽子がカッコ良かったからという理由で中日ファンになったという意見も多く見られました。特に青色、ドラゴンズブルーへの人気は根強く、谷繁政権時のグレーと鉄紺色を基調としたユニフォームから2017年にドラゴンズブルーが復活した際には多くのファンが歓喜したと記憶しています (・・とはいえ私は谷繁時代のユニが好きで、歴代のユニフォームで唯一ホーム&ビジターの2着とも持っています)。
⑤ドアラなどマスコットの影響 19件
続いてドアラ、シャオロン、パオロンといったマスコットが導入となってドラゴンズファンになったという意見も多く見られました。特にドアラの人気は絶大で、野球に興味はなくてもドアラが見たくて球場に足を運んだ、またドアラの動画をYouTubeで見て関心を持ったという方も多いようです。特に13年前グッドウィルドームで披露された静止芸は有名。
ドアラやマスコットきっかけのファンは東海4県以外の方が多く、中日のマスコットは地元以外のファンを獲得するのにかなり貢献していると言えます。
4. 中日ファンになったきっかけ: きっかけになった選手ランキング
続いて中日ファンになったきっかけ、もしくは最初にファンになった選手として挙げられた選手の数を集計したランキングを発表してみたいと思います。全部で81人の選手の名前が挙がりましたが、今回は得票数TOP5を紹介します。まずは第5位からの発表です!
5位 落合博満: 中日移籍をきっかけにファンが増加
1986年のオフに成立した大型トレードで中日ドラゴンズに加入した、三冠王・落合博満が5位にランクイン。昭和を代表する偉大な打者の移籍に伴って中日ファンに鞍替えした、もしくはこの年の10月に新監督に就任した星野仙一の手腕に対する期待も併せて、新しいドラゴンズに期待してファンになったという意見が多く聞かれました。
また今回のランキングではあくまで「選手・落合」がファンになったきっかけとして挙げた意見を集計したもので、「監督・落合」をきっかけとして挙げてくれた意見は含まれていません。ただ落合監督のオレ流采配が印象的だったから、落合監督の就任がきっかけで、落合中日が強かったから・・という意見もかなり多く、選手としても、そして監督としても野球人・落合博満が中日ドラゴンズにもたらした影響があまりにも大きいことを改めて痛感しました。
4位 立浪和義: 幅広い層から支持された”ミスタードラゴンズ”
プロ1年目から引退するまでの22年間、ミスタードラゴンズとしてチームの看板を背負い続けた立浪和義が4位にランクイン。甲子園春夏連覇を主将として牽引した高校時代から多くのファンに注目されており、立浪入団とともに中日ファンになったという意見もいくつか見られました。
入団後は1988年、1999年、2004年、2006年と4度のリーグ優勝に貢献し、幅広い世代の「中日ファンになるきっかけ」となっています。
3位 荒木雅博: 井端との"アライバ"コンビで多くのファンを集める
3位にランクインしたのは、現在ドラゴンズの内野守備走塁コーチを務める、荒木雅博。現役時代は井端弘和との"アライバ"コンビで12球団屈指の二遊間を形成し、その華麗な守備で多くのファンを魅了しました。
今回のアンケートでは、荒木単体での投票はさほど多くはなかったものの、「アライバ」としてセットで中日ファンになったきっかけとして挙げられることが多かったことで上位にランクイン。東海4県に限らず、多くの地域のファンに広く支持されていたことが印象的でした。
2位 福留孝介: 現地観戦やテレビで魅せた大活躍は多くのファンを虜に
現在阪神タイガースでプレーする福留孝介が2位にランクイン。1998年の中日入団以降主力打者として活躍し続けたことで、多くのファンが現地観戦した、テレビで見た福留の活躍に惹かれてファンになったと挙げていました。
また日本中の野球ファンに彼の存在を広く知らしめたのが、2006年第一回WBC準決勝での、決勝ツーランホームラン。「生き返れ福留」の名実況も話題となったこのシーンは多くの「福留ファン」を生み出したことと思います。メジャーリーガーとして海を越えて活躍した中日球団屈指の強打者は、今も中日ファンにとって忘れられない(できれば最後の1年くらいは古巣でプレーして引退してほしい)選手の一人でしょう。
1位 井端弘和: 荒木との"アライバ"コンビだけでなく打撃や応援歌でもファンを魅了
そして栄えある1位に輝いたのは、”アライバ”コンビの名ショートとして鳴らした、井端弘和でした!こちらもアライバ票を多く獲得しましたが、荒木と比較して井端単体で名前が挙がることが多かったため、福留を上回り1位となりました。
ファンになった理由としてはもちろんその華麗なショート守備、荒木とのコンビネーションが多く挙がりましたが、それ以外にも巧みなバットコントロールが光る打撃や、カッコいい応援歌もその理由として挙げられていました。球団史に残る黄金時代を築いた落合中日の心臓として攻守にチームを牽引した井端の活躍は、派手さはないものの多くの中日ファンの印象に残っていることと思います。
以上、中日ファンになったきっかけ/初めて好きになった選手として名前が挙がったトップ5の選手をランキング形式で紹介してみました。以下は、名前が挙がった全選手の一覧になります。あなたがファンになったきっかけの選手は何位にランクインしているでしょうか。
個人的に印象的だったのは、藤沢公也という特殊な入団経緯を持つ選手が挙げられていたことです。恥ずかしながら今回のアンケートを通じて初めて知った選手なのですが、このように自分がファンになるだいぶ前に在籍していた選手のエピソードを知るきっかけにもなった今回の企画は、私個人としても非常に勉強になりました。
5. 中日ファンになったきっかけ: ユニークな理由
最後に、これまで紹介してきた理由とは一風変わった、ユニークな「中日ファンになったきっかけ」をいくつか紹介したいと思います。想像もつかなかった意外な理由ばかりで、「沖縄出身の中日ファン」くらいでnoteを書こうとしてた自分が恥ずかしくなりました笑
以上、今回のアンケートを通じて分かったこと、またいくつかの中日ファンになったきっかけを紹介させて頂きました。頂いたご意見の全てを紹介することはできなかったですが、ファンになる理由・きっかけは十人十色なんだなと気付かされました。
改めて今回のアンケートにご協力頂いた全ての中日ファンの皆さま、本当にありがとうございました!!
以上、ロバートさんでした。
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