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九州キャンピングカーショーで感じたこと

九州キャンピングカーショー2024

熊本で開催されたキャンピングカーショーに行ってきました。
ほとんどのイベントが土日のみで開催されるのですが、このイベントは土日月の3日間開催。月曜休日の私には、会場でハイエース仲間とも会えるし、熊本ラーメンも楽しめる嬉しいイベントです。

年齢層はバラバラでしたが、平日でも多くのご夫婦や家族連れが来場されていました。展示されているキャンピングカーは、トラックベースのキャブコンは新型も多くて1000万円超え、ハイエースなどのバンコンは、最近の猛暑に合わせて、エアコン装備をPRしており、800万円前後と全体的に価格が上がった印象でした。
その分、軽自動車ベースのキャンピングカーの展示が目立っていました。

軽キャンエリアが出来ていました

来場されたご夫婦の数組と雑談しました。
代表的な意見としては、
60代のご夫婦「老後を楽しむために大きめでゆったりしたものを検討中」
30代のご夫婦「高いのは無理でも、小さな子どもを連れての移動ストレスを考えると軽自動車クラスはアリ。日常使いもできそう」

今後の傾向として、「高価格でハイクオリティなもの」と「低価格で日常使いも可能なもの」の二極化していくんだろうなと感じました。確かに近場への小旅行や海に行って休憩するのであれば、軽キャンは魅力的でした。

コロナが5類に下がり、それに合わせて、キャンプブームも陰りが見えて、アウトドア製品メーカー「スノーピーク」が、純利益99.9%減という衝撃的な決算を発表しました。確かに、使わなくなったキャンプギアが中古市場に出て始めて、憧れのギアを安く入手できるようになりました。
その一方、キャンピングカーについては、安定成長しているそうです。

では、その成長に死角はないのか。
個人的な意見ですが、ビルダーの生き残りのため、今後、2つの取り組みを考える必要があるのではと感じました。

車中泊のマナーの啓蒙活動

最近、利用者のマナーの問題により、車中泊を目的とした宿泊の禁止する道の駅が増えています。

個人的には「目的」と「手段」の違いだと考えています。
私もハイエースで遠出をすると、目的地までの途中「休憩手段」として、経路の道の駅や高速のSAで休憩を取っています。その際、よく言われる駐車場内でBBQや洗濯物を干すなどの行為にはまだ出会ったことはありませんが、ゴミ処理などで「?」と思う行動をされる方に会うことがあります。
おそらく「車中泊する目的」で、その道の駅を利用されているのではと推測しています。

つまり、「手段」「目的」と考え方が違う利用者が同じ場所にいるから問題が起きるんだと思っています。

問題解決に向けてビルダーとして、キャンピングカーを購入するユーザーに対して、定期的な啓蒙活動をすべきだと思っています。
せっかくのキャンピングカー、使えるところが減っていくのは、業界の先細りにつながると思います。

安全対策の徹底とドライバーの健康対策の提案

最初にお話ししたとおり、キャンピングカーの購入者層はその高額な価格帯がゆえ、一般の乗用車よりも高齢化が進んでいると推測します。

今後、ペダルの踏み間違いや体調急変による交通事故が増えることが考えられます。ビルダーとして、安全運転支援システム(衝突被害軽減ブレーキなど)や運転者異常時対応システム(飲酒時のエンジン稼動停止や体調急変時の自動停車・救援要請)の導入を自動車メーカーと連携して、積極的に進める必要があります。

合わせて、クルマの運転には認知能力と体力、運動機能が必要です。ドライバー対して、健康や運動機能の維持に対する意識付けもして欲しいと思います。

年齢にとらわれず、明るく楽しく健康的なクルマ旅ができるドライバーと安心して利用できる場所の提供ができれば、引き続き安定成長につながると思っています。

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