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#161 映画ゴジラ-1.0を観て考えたこと 24/5/5

みなさん、こんにちは。
今日は、映画「ゴジラ-1.0」を観賞して考えたことを共有してみます。

ゴジラ関連の作品を見るのは、これで3回目ほどです。昔は怪物映画(ゴジラVS○○は、そういう類なのでしょうか)みたいな認識だったため、興味・関心が向きませんてました。社会問題、社会的課題に目が向くようになって、そのメタファを理解し、関心を寄せることになりました。

さて、まずは今回作品の一言でまとめた感想です。
メタファーとその表現方法が秀逸と感じました。

私自身が旅行したこともあり、そのインプットもあったがゆえに前にゴジラ作品を見たときより、感じることが増えたような気がしました。

では、いくつかに分けて整理してみます。
少しネダバレもありますのでご留意ください。

まず、終戦直後から数年に時代設定をしている点と、ゴジラ(メタファ)の点を結節させている巧みさに目が行きました。

それは、このストーリー設定が、このメタファを通じて、過去と現在の時代をまたぐ問題提起していると感じます。戦後の過去と、東日本大震災後の、あるいはウクライナとロシアの戦争の現在に至る不変的な問いをメタファによって問いを喚起していると考えました。

現在の世界的な情勢があるから余計に、投げかけられた問いに対して、1人の人として、どう向き合うか、考えさせられます。

わたしは、不完全で弱い人間はその克服を、
今の環境をあるがままに謙虚に受け容れる、
今の状況によって規定される存在であると認識する、
それと向き合って行動していくこと以外にできないのではないかと、考え至ります。

さて、さらには、そのメタファ以外にも、いくつもの問いや意味を散りばめられたように感じました。

戦争を語り継ぐ、その戦争を知っている人たちが居なくなる時がまもなくに訪れること。特攻隊に代表される国民的熱狂、「貧乏くじ」の台詞と社会課題解決の自分ゴト化。元海兵隊たちのリーダーシップとそのメタファの意味。自助・共助・公助。失敗から学ぶとは。科学や技術の活かし方と意思決定。昭和、平成、令和で変わったことと不変のこと、など、お説教的な精神論ではなく、考える視点が多数にもたらされました。

また、最後の20分くらいは、エンターテインメントの側面も取り入れられていて、感情的な移入もできるストーリーが構成・演出されていました。その意味でも涙なくしては見られない作品でもあります。

もちろん、アカデミー賞・視覚効果賞のVFXを駆使した映像も醍醐味です。そして、エンドロールの最後の最後まで、目が、耳が離せない上手に考え抜かれたメッセージを感じました。

今年度アカデミー賞に関連する作品、オッペンハイマー、PERFECT DAYS、ゴジラ‐1.0と三作品を観賞しました。いずれも、今だから自分自身も、関心を寄せられる意味で面白いと感じ、そこから考える・感じることができる作品でした。

みなさんは、仕事場面ではないことからの刺激をどのように作られていますか。
それでは、また。

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