もふもふケープパック問題と交換プログラム問題の話

今回は前記事のウィンターミュージシャンパックと似ているようで実は全く違う問題を抱えた「もふもふケープパック」についての記事になります。

事前情報として再訪精霊の問題を書いた記事と、ウィンターミュージシャンパックについての記事にも目を通して頂けるとより分かりやすくなるかと思います。


「もふもふケープパック」は何が問題だったのか?


「もふもふケープパック」は2020/1/23~2020/4/6に販売され、感謝の季節の赤い鳥のような面(以下鳥面)ともふもふケープと楽譜2種のセットになっており、有償のみでの販売でした。

価格も2,440円でウィンターミュージシャンパックと同額で、販売方法に関しては全く同じと言っていいでしょう。
全く同じです。購入画面には期間限定という記載があり、再販や復刻の可能性は書いていませんでした。
※期間限定という記載はアプリ内購入画面でのみ確認可能の状態でした。当時のイベント参加者や有志のスクリーンショットにより確認頂けます。

販売開始時のパッチノートには

新しく感謝のもふもふケープパックの販売を開始いたします。内容はウィンターミュージシャンパックと同様に2種のドレスアップアイテムと2種の楽譜となります。感謝の季節は2019年7月19日~9月3日まで開催された季節のイベントです。販売価格は2,440円となります。
(後日追記箇所:なお感謝のもふもふケープパックに含まれるアイテムのいずれかをすでにお持ちの場合は再購入防止のため、ショップには表示されませんことご了承願います。)

といった旨が書かれており、再訪制度が実装済みにも関わらず、再訪で登場するかどうかの記載がありません。

しかもパック内のいずれかを所持済みだと購入すら出来なかったので、ケープは持っていても鳥面は持っていないという方は購入したくとも出来ないという状態でした。
※一時期バグによりパック内のアイテム全てを所持しているにも関わらずショップで購入出来る状態になっており、購入しても何も起きないという事態が起きていました(こちらに関しては流石に問い合わせた方へ返金対応がされております)
※上記バグはアプデしなければそのままショップにて購入可能のままでした

※備考になりますが感謝の季節はアイテムの交換にハートが必要で、更に当時は
「リリース開始直後でユーザーが少なく」
「ハートの欠片が実装されておらず」
「パスを購入しなければデイリーミッションが2個しか受けられず」
「1日に得られるキャンドル数が現在よりも少なく」
「ユーザー全員がほぼ初心者でハートを交換しあう余裕が無い」

という非常に厳しい状態でプレイしていました

もふもふケープパックの話に戻りますが有償で販売していて、再訪に関して記載がないならこれは有償限定であると判断して購入される方がほとんどでした。
有償限定であればそのままで問題は無かったのですが、パック販売終了直前(本来であれば終了日である3/9)のパッチノートに

リズムが弾ける季節の終わりと合わせて、感謝のもふもふケープパックの販売を終了いたします。また今後、同様のパックをショップにて販売することは致しません。それ以降は、過ぎ去った季節のコレクションアイテムは再訪する精霊たちからのみ取得可能となります。

と記載されたのです。
販売開始から数ヶ月経ってからの突然の発表です。これは後出しすぎやしないかと購入者から非難轟々でしたが、この時点では公式からのこれ以上の声明はありませんでした。
※販売期間が延長した理由は「リズムが弾ける季節」のイベント期間延長にあわせた為
※余談:延長した事により「リズムが弾ける季節」期間内に、前回のイベントである「想いを編む季節」の精霊が再訪してしまうという事態が起きました。こちらはdiscordにて言及済み


以上が「もふもふケープパック」販売当時の状況です。
これだけでも後出し、急な変更、バグと様々な原因があり購入者が憤っていましたが、「もふもふケープパック」及び「再訪問題」に更なる問題が運営によって出てきてしまいました。



意図が読めない交換プログラムの提示


パック販売終了、再訪精霊も13人(当時再訪対象精霊は感謝、探究、想いの計18人)が回った数ヶ月後の2020/7/11。

公式Twitterに「アドベンチャーパス/感謝のもふもふケープパック交換プログラムについて」という所謂再訪するならパスを買わなかったという方へ向けての補填を考えてますよ、といった内容のプログラムが発表されました。

しかしその内容が非常に分かりにくく、内容も過去に類を見ない物でした。
かなり簡潔な記載になりますので、詳細は公式のパッチノートの閲覧をお勧めいたします。

・第一候補:「究極の贈り物」+「アドベンチャーパスのペンダント」の2点と引き換える場合
→ノーマルキャンドルを20本取得
※20本は感謝の季節の場合

・第二候補:「究極の贈り物」+「アドベンチャーパスのペンダント」+「所持している該当イベントのアイテム」の全て引き換える場合
→所持しているアイテムにより変動があるが、最大でノーマルキャンドルを111本取得
※感謝の季節のアイテムを引き換える場合の本数

・「もふもふケープパック」の全てのアイテムを引き換える場合
→60本のキャンドルを取得

パッと見ですと大量のキャンドルが貰えるように見えますが、まず最初に

過去アイテムの返品

を行わないといけません。所持している過去イベントのアイテムを未所持状態へ初期化し、ノーマルキャンドルのみが手元に残る事になります。
これは補償、補填ではありません。ただの返品行為です。
※当然ながらこの時点で再訪済みの精霊のアイテムも返品する事になります

そして返品であれば必ずついてくるのが返金。あるいは実店舗などであれば、購入して頂いた物と同じ商品と交換といった対応になります。

しかしTGCはパッチノートに

全てのアイテムを交換した場合のキャンドル数は、季節の実施当時の必要数の60%となります(小数点以下切り上げ)。

と記載していました。
金銭の返金対応でもなく、そして当時1日に約15本前後入手可能なノーマルキャンドルで、当時の必要キャンドル数よりも6割低い価値での交換をしますと宣言したのです。
ゲーム内ではアイテムの価値が下がる訳ではありません(パック類の販売額を見ても、TGCはそれを理解している筈です)、価格をわざわざ下げて対応する理由が全くありません。

補填というのは本来不足を補い、埋めることを指します。よってこの交換プログラムはまず6割も低い価格で返品を受け付けるという時点で補填として成り立っていません。

実際のところ公表されたパッチノートの本文内を確認しましたが、どこにも「補填」とは書いていません。
交換オプションを考えている、交換オプションを用意したとしか明記していないのです。
勝手な予想になりますが、TGCも補填にはならないとわかっていたのかもしれません。


交換プログラムのその後について


この交換プログラムは対象者も非対象者も混乱の極みに陥りました。
※対象者は内容が補填になっていなかった為、
非対象者は再訪問題に詳しくなければ話の内容自体掴みにくい為

100数本のキャンドルを払えば、これらのアイテム類を手に入れることが出来ると勘違いをし申し込んでしまった方もいました。
この交換を受け入れキャンドルを手にした後はフレンドにハートを渡してからアプリを消すよ、と諦めて去った方もいました。

様々な解釈や嘆き、率直に理解出来ません!といった声があがった7/11の発表の翌日、12日に公式Twitterから

先日お伝えしました交換プログラムのFAQおよび専用フォームに不正確な点・分かりにくい点があり、多くの混乱とご心配を招いてしまいました。
FAQページはフォームへのリンクを含め一時無効とし、不正確な点を修正してより分かりやすくご案内いたします。

と1度全ての申し込みも含め無効にします、改めてご案内致します。といったツイートがされました。
ページ内にはTGCの代表者であるジェノバ氏のコメントも添えられており、後日発表などの対応から相当数以上の問合せが届いたのではと思われます。

そして後日発表の日。
そんな日は来ませんでした。

正確には発表はされました。されましたが、Twitterで明確な告知を行わなかったのです。
パッチノート内で告知され、Twitterやゲーム内のお知らせ等でも交換プログラムの続報として一切話題に出しませんでした。

以下、公表された際のTwitterでの発表
全ての星の子どもたちへ!
ゲーム環境の改善・不具合の修正等を含む、修正パッチ0.10.3を公開いたしました。
✧ストア反映まで時間がかかる場合があります
✧フレンドと会えない場合は同じバージョンかご確認ください
✧詳細はパッチノートをご覧ください
http://bit.ly/SkyPatch0103JP
※2020/8/19 公式Twitterより文章抜粋

当時は運営がパッチノートなどを無言で修正削除などを行っていた為、不審に思っていたプレイヤーが確認していなければ知ることが出来ない状態でした。
パッチノート自体もゲーム内で告知されないので、プレイヤー自ら更新されていないか確認しないといけなかったのです。
当事者にも関わらず今回の続報に関して知らなかった、という方も勿論続出しました。

そもそもの話になりますが「Sky 星を紡ぐ子どもたち」はリリースから現在に至るまでゲーム内でパッチノートや緊急性の高いバグなどの告知を一切していません。
この事もあり、TwitterなどSNSに触れてないプレイヤーはまず交換プログラムの存在すら未だに知らないという方がいてもおかしくない状況です。


この交換プログラムは終了時も告知すること無く、何も無かったかのように終わりました。

肝心の交換プログラムの変更内容ですが、

・「究極の贈り物」+「アドベンチャーパスのペンダント」を返品する場合
→シーズンキャンドル30本の取得
※対象季節(感謝、探究、想い)全てを返品した場合は計90本

・「究極の贈り物」+「アドベンチャーパスのペンダント」+「パスを必要としたアイテム」を全て返品する場合
→シーズンキャンドル183本の取得(感謝の季節の場合)
各季節により取得本数は異なる
※再訪済みのアイテムも返品に含まれる

・「感謝のもふもふケープパック」の返品
→シーズンキャンドル60本の取得
※楽譜は仕様上回収不可。そのまま所持可能

ノーマルキャンドルがシーズンキャンドルに変化したという事、パッと見でキャンドル本数が増えているのは分かります。
しかしながらこちらもパッチノート本文内に

交換されるキャンドルの本数は、季節開催中に必要とした全シーズンキャンドル数の60%で換算され、小数点以下は繰り上げとなります。

と騒ぎになった前回と同じ文章が書かれていました。

つまり最初は6割低く返品しますと言ったが、実は6割どころでは無かった事も露呈。
そして今回も当然のように本来よりも価格を低く交換しますと発表。

負担したアドベンチャーパス代さえ返金されたらそれでいいという方や、返品ではなく補填を望んでいる方はまたかと怒りを示しました。
ですが今回はTwitterでまともに発表されず、交換期間も30日間と短く、気付いた時には遅かったという方が非常に多く物申すことすら封じられてしまったのです。

しかもこの交換期間〆切、実際には時間ちょうどに問合せを閉じたのではなく早くにお知らせもなく閉ざされました。
手動による弊害だったのかもしれませんが、最低でもお知らせはすべきだった筈です。

終了間近でも終了日をすぎても尚告知を怠ったTGCを見限り、ウィンターミュージシャンパックに続く引退者が続出した騒動となりました。


これが交換プログラムの問題、話題に上がらず理解している人物が少ない理由です。

この件について金銭での返金は考えていないのか?と問い合わせた方は「返金対応そのものは考えている」と返答を受けその対応を今でも待ち続けている方がいたり、
対応が遅く完全に諦めてアプリを削除してしまった方がいたりと、同じ対象者でも情報量に著しく差が出てしまった事も問題となりました。


そしてただひとつ、皆様に確かに伝えたい部分は

交換プログラムは決して補填ではありませんでした。

その事実だけでも知っていただけたらと思います。 



余談ですがバグで取得出来てしまったジャグリング精霊や未アプデで取得出来てしまった鳥面精霊、これらのアイテムが未だに未回収といった再訪精霊のバグ類も後日まとめて執筆しました。

今回のもふもふケープパックのアイテムが再訪で無償獲得出来る事件などまとめましたので、
こちらもあわせて読んでいただけると更に問題が根深くなった事が容易に想像出来ると思います。

上記リンクからもお読みいただけます。 


今回はこれまでの記事と比べると長文になってしまい"分かりやすい"とは遠くなってしまった事、申し訳ございません。
ですがこの記事が各種問題に関する理解を深める手助けする物になればと、切に願います。

2021/2/8

2021/5/5:新記事の追記を行いました



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