パラスパレス pal'laspalace

パラスパレス|インディゴ染めや、産地との取り組みを生かした服作りをしているファッション…

パラスパレス pal'laspalace

パラスパレス|インディゴ染めや、産地との取り組みを生かした服作りをしているファッションブランドです。noteではものづくりの背景や物語、季節の読み物などをご紹介します。お気に入りを見つけに是非お店にいらしてくださいね。全国44店舗にておまちしております。

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はじめましての方へ

まずは、このnoteを開いていただきありがとうございます。 私たちは、天然素材や手仕事を活かしたものづくりを続けているファッションブランド「pal'las palace (パラスパレス)」です。 全国44店舗とオンラインストアを展開しています。 私たちが大切にしていることは、永く手元に残したくなる服を。 デニムのように経年変化が楽しめる「インディゴ染」や、 産地と共に、糸づくりからはじめるオリジナルテキスタイルとニット。 季節感を大切にした手描きの味わいが生きる柄もの。

    • 水無月|みなづき|幸せの便り

      京都のプリント工場さんから、荷物を受け取ったときのことです。 荷物とは別に「◯◯様 幸便」と書かれた封筒が入っていました。 幸便、しあわせびん……? 意味を知らなかったので、調べてみることに。 どうやら、 こうびん と読むようです。 幸便とは つまり、 ついでで申し訳ありませんが、〇〇様にわたしてください。 という意味ですね。 タイミングよく託せて幸い、というニュアンスがもとになってるようです。 〇〇さんは、工場さんと私たちの仲介している生地やさん。 よ

      • 岡山•倉敷より|い草のバッグ

        夏らしさが日ごとにまし、よそおいも軽やかに。 Tシャツ、サンダル、帽子……。 さて、手もとのバッグはどうしましょう。 たたみと同じ材料「い草」を使ったこんな夏バッグはいかがでしょうか。 持ち手の部分に「い草」の持ち手をつけたリネンバッグ。 今年も、岡山県倉敷市にて工房をかまえる「須浪亨商店」さんに誂えていただきました。 じつはこの持ち手、須浪さんのい草の鍋敷きから着想したもの。 鍋敷きは、以前は釜敷きとよばれ、多くの地域でつくられていました。 通常、鍋敷きの芯

        • 皐月|さつき|端午の節句のしつらい

          晴れ渡る五月。気持ちの良い月がはじまりました。 みなさまゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか。 わたしは休暇を利用して岡山、兵庫に旅行してきました。 各地で見かけた端午の節句のしつらいをご紹介します。 倉敷の阿智神社でみかけた、おおきな鯉のぼり🎏 その脇に、ひな壇ならぬ武者壇(?)がありました。とっても立派です! 岡山の工芸品、張り子の虎が対になって迫力がありますね。 そして、姫路の博物館では…… こんなユニークな鯉のぼりが。凧でしょうか。空を泳ぐ様子を見てみた

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        はじめましての方へ

          夏のTシャツ つぶぞろい

          まずは、ベーシックな無地を。 何枚でも欲しくなるシンプルなTシャツは、色と素材にこだわりを。 生地には「ラフィ」という糸をつかっています。不均一で自然な太細がある糸で、どこかこなれたヴィンテージ風。 さらに、Tシャツのかたちにしてから染色をする製品染を施しているので、雰囲気がある一枚です。 オリジナルの色つけをしていて、今回は、南風格子柄から色をチョイスしました。 実はこの色つけも、染テストを繰り返して出来た色なんです。もうちょっと濃く……色みを黄みにしたい……と、微妙

          夏のTシャツ つぶぞろい

          夏のシャツはじめ

          それではシャツの旅、はじまりはじまり。 今回は「あべこべグレンチェック」にスポットをあててご紹介します。 ◾️生地のデザイン 服つくりには、2つのパターンがあります ①生地からオリジナルで服をつくる ②生地屋さんが作った生地から服をつくる 今回のシャツは①のパターンです。 色、柄、どこにもないブランド独自のものができあがります。 ただしとっても時間がかかるので、考えはじめるのは半年以上前であることも。 まずは、どんなシャツにしようかなあと 素材、柄、柄の入り方、デザ

          日本のへそからこんにちは

          日本のへそと呼ばれる、兵庫県西脇市。 日本の真ん中にあたる東経135度・北緯35度の交差点がある市で、 「へそモニュメント」や「日本へそ公園」もあるユニークなところなんです。 さてさて、今回ここに来た理由は…… 4月20日より「夏のシャツはじめ」として、パラスパレスのお店にはたくさんのシャツが並びます。 シャツ生地「播州織」の故郷、西脇市を訪れたのでした。 播州織とは播州織は、シャツなどに使う薄い綿織物のこと。 先染めという「糸から染めて織る」チェックやストライプ

          日本のへそからこんにちは

          卯月|うづき|胴吹き桜

          新学期 新年度 新入生 新入社員 なにかと新の字を目にする4月。新鮮な気持ちでスタートを。4月のはじまりです。 こちらでは桜が咲き始めました。今年は過去10年で開花がもっとも遅かったそうですよ。 桜の温度計? 桜には「温度のメーター」が体内にくみこまれていて、2月1日からの最高気温が合計600度になると花開くと聞いたことがあります。 今年は三月に入っても寒い日が続きましたから、待ち遠しかったですね。 開花まえにふと目にするのが、 木の幹からちょろりと生えた桜。

          卯月|うづき|胴吹き桜

          パラスパレスの ヒト モノ コト#2

          遠くへ行きたい。そんな気持ちが数年に一度、むくむくと湧き上がってきます。 生活や仕事に疲れたというわけではなく、ふと思い立ち、ひとりで海外にポーンと飛んで行っちゃうんです。行先は気の向くままに。これまでベルギーやペルー、南アフリカにも訪れました。 一人旅をしたと話すと「どうして一人で行くの。」と尋ねられることがあります。 ひとつめの理由は、飛行機で丸一日かかる場所に同行してくれる人がなかなかいないこと。もうひとつは、誰も自分のことを知らない、本当に遠い場所に来たことを心

          パラスパレスの ヒト モノ コト#2

          あたらしいベーシック ラフィバックチノ

          アメカジファッションによく登場する「チノパン」。 カーキベージュのパンツのことで、チノとはchina(中国)のスペイン語呼びからきたミリタリー由来の素材です。 パラスパレスでは、この春生地からオリジナルでチノのジャケットとパンツを作りました。チノという基本のアイテムを、ブランドらしさのある素材で出来たらな、そう思ったのがきっかけです。 まずは生地作りから わたしたちの大のお気に入り、ラフィという糸を使います。 ラフィとは綿の糸で、糸を紡ぐ際に出る「落ちワタ」を材料にした

          あたらしいベーシック ラフィバックチノ

          弥生|やよい|春となり 隣は何を着る人ぞ

          春の語源 天気の「晴れ」から また 草花の蕾や木の芽がふくらんで「張る」こと からとも なんだか、希望や光であふれんばかりの由来です。 凍えるような寒さとおもえば、汗ばむほどに暖かな日だったり。 きまぐれな冬と春のはざま。山から本格的にお便り(花粉)も届き始めたようで、さあ、三月のはじまりです。 そろそろウールのコートを衣替え。 はりっとしたスプリングコートに袖を通すと、背筋がのびるよう。 毎年この時期に気分を切り替えてくれるのが、ギャバ素材のスプリングコートです。

          弥生|やよい|春となり 隣は何を着る人ぞ

          春を迎える新しいバッグ

          もうすぐ三月。この春から新しい生活がはじまる方も多いのではないでしょうか。 バッグを新調すれば気分も変わってリフレッシュ! 職人さんの手仕事がいきる、メイドインジャパン。通勤、通学、生活のおともにカジュアルに使えて日常によりそうバッグをご紹介します。 トートバッグ派には、大きなポケットが便利なこちら。 大サイズと小サイズをご用意しています。 左右の高さがちぐはぐなポケットが楽しいバランス。外ポケットは、スマートフォンや鍵、ハンカチをさっと入れるのに重宝しますよね。 ポ

          春を迎える新しいバッグ

          如月|きさらぎ|春節のこと

          この時期になると「春節」という ことばが聞こえてきます。 あまり馴染みがありませんが、実は、 とても歴史深いもの。 今回の読み物は 春節について書いてみました。 ◼️春節とは 春節とは旧暦での元日のこと。旧正月とも呼ばれます。 アジア諸国では今も盛大に祝う文化があり、爆竹を鳴らしたり、龍が舞ったり、とても賑やかです。 スタッフの雑談のなかで、 「日本で旧正月を祝う習慣がほとんど残っていないね。」 「近隣国のなかでも珍しいのでは。」という話題がありました。 気になっ

          如月|きさらぎ|春節のこと

          シーズンブックの工場へ

          店舗にてお渡ししている冊子〝シーズンブック〟は、年四回発刊しているフリーペーパーです。 2024年春号から、すこしリニューアルをしました。 春にふさわしい、変化のきざし。今回はブックができるまでの過程や裏舞台をご紹介します。 幅広い年代の方に手に取ってほしい。 その想いから、この春号は二人のモデルさんに着て頂きました。 年齢の固定概念に縛られず、好きなもの、暮らし方、自分が心から楽しむこと。かろやかにボーダレス。そんな風に洋服も選べたら良いですよね。 今回は、印刷製

          シーズンブックの工場へ

          パラスパレスの ヒト モノ コト #1

          骨董市や、蚤の市を見て回るのが好きです。 見たことのないきれいな日用品や、古い、味わいのあるもの。 青空の下のんびり歩きながら掘り出す楽しさがたまりません。 使い方がわからない昔の道具を見つけては、 「これは、どう使うのでしょう。」と店主に尋ねるのも楽しいやりとりです。 先日行った骨董市で手にしたのが、毛糸で編まれたお寿司のセットです。 毛糸でお寿司ですか?!と二度見をしたものです。 まぐろ、たまご、助六、ガリなどが、スーパーのパック寿司の容器にぎゅっと詰まっ

          パラスパレスの ヒト モノ コト #1

          睦月|むつき|謹賀新年

          あけましておめでとうございます 本年も パラスパレスをどうぞよろしくお願い申し上げます アトリエに飾ったこちらの鏡餅。 本来の鏡餅であれば…… 上に載せる果物🍊は「橙(だいだい)」…代々家系が続きますように 下に敷く植物🌱は「裏白」…白髪になるほどに長寿でありますように という意味があります。 こちらの鏡餅には、 橙の代わりに綿と、 裏白の代わりに藍の葉を添えました。 さしずめ 「連綿と、藍(愛)のあるものづくりができますように」と思いをこめたパラスパレスの鏡餅で

          睦月|むつき|謹賀新年