実際の医者とAI医者の診断を比較してみた
前回BingAIを用いて、熱を治してもらいました。今回は発熱に引き続き、顎が痛かったため、口腔外科に行ってみました。
そこで今回、
「実際にお医者さんにアドバイスいただいたことと、AIのお医者さんがアドバイスをくれることではどのくらい差異があるのか?」
について疑問を持ったため、検証してみました!
使用するAIとプロンプト
今回も前回に引き続き「BingAI」を活用したいと思います。理由は下記の通りです。
①最新のGPT4が無料で使える
②検索エンジン上の情報も反映できるため最新の情報が得られる
③検索エンジンから情報反映できるので、情報の出どころがわかる
下記が実際に使用したプロンプトです。
一部、単位の記載方法がわからなかったため、入力していないのはご了承ください。
今回は前回の反省を生かして、SOAP形式でのプロンプトおよびアウトプットを試してみました。SOAPとは簡単に言うと、
「患者さんの医療看護記録を「電子カルテ」にまとめるフォーマット」
のようなもので、全国の医療従事者がこちらの形式を用いて、皆さんの治療経過をまとめております。
S(主観的情報):患者さんの発言による状態
O(客観的情報):検査結果や診察から得られる患者さんの状態
A(評価) :SとOをもとにした判断
P(計画) :Aをもとにした今後の治療計画
前回「創造的なAI先生」が一番良いアウトプットをしてくれたため、今回もお願いしたいと思います!
実際のお医者さんのアドバイス
今回は比較的大きい病院にかかりました。
様々な診療科がある病院で、朝イチ9:00からたくさんの患者さんでごった返していました。
診察、検査含めて、すべて終わったのが「12:00」だったので、合計3時間かかっていることになります。
実際の診療の手順は下記の通り進んでいきました。
レントゲンの撮影
診察①
採血&血液検査
休憩(検査結果待ち)
診察②
診察①
まずレントゲンの結果をもとに、ヒアリングや触診をされました。顎や耳の周りを触りながら、痛い場所を念入りに確認していきます。
大変申し訳ないのですが、「どこが痛いですか?」と聞かれても、
なかなか答えづらいときありませんか?
押されていたいのか?それとも炎症で痛いのか?までは判断できません笑
どうやら、痛い場所から「顎関節炎」もしくは「唾液腺周りの炎症」が考えられるらしく、唾液腺の炎症を確認するために血液検査となりました。
診察②
血液検査の結果が出て、一言目
「真田さん、最近筋トレしました?」
はい。しました。(CKが高かったのかな?)
どうやら血液検査の結果は、「異常値があるか」「異常値がないか」で大きく分類されて医師のところに報告が最初に来るらしく、最初はビビったそうな。
そんなこんな話しながら、アミラーゼは大丈夫で唾液腺の件は一旦棄却。今回は「顎関節炎」の線で進めつつ、1週間痛み止めを飲みながら経過を見ることになりました。
評価(A)と計画(P)
評価としては、
おそらく顎関節炎
固いものや噛みにくいものは控える&筋トレは顎で踏ん張るため禁止
痛みと炎症はロキソプロフェンで様子見
となりました。
お会計は…5,480円( ;∀;)レントゲンと血液検査高いや…
創造AIお医者さんのアドバイス
ここまで読んでいただきありがとうございます。お待たせしました。
BingAIに同様のアウトプットをし、説明を求めてみました。
診察(プロンプトの打ち込み)
すると、下記の通り結果が返ってきました。
おー!どうやら顎関節症のII型の可能性が高いらしい!
今後の対策については、
あくびを控える(無理じゃね?w)
固いものを避ける
食事は小さくカットして、あまり大きな口を開けないようにする
らしい!あれ、なんか言っていること一緒じゃないか?
また、内服薬による炎症や痛みを抑える提案もしており、比較的しっかりした提案をしてくれている!
ただ、ALKおよびCKPに関しての追加の質問はなかったので、あくまで一般論を述べているイメージですね!そこで、以下のように質問してみました。
さすがにネットの海から適切な情報を探しているだけあって、この辺の対応はお手の物ですね。
最後に処方内容について質問してみました。
検査結果については問題ないといったのに、その結果に対する処方を提示してきました。質問の仕方も悪かったかもしれませんが、もう少し文脈を理解してほしいかなーっと!
評価(A)と計画(P)
評価としては、
顎関節症(II型)だろう
固いものや噛みにくいものは控える
炎症や痛みを抑えるために薬を飲んでもいいかもね
となりました。
かかった費用に関しては、血液検査の料金(およそ1800円くらい)のみ。
最後に
いかがだったでしょうか?
さすが生成AI、プロンプトが進化するとより良いアウトプットを出してくれますね!
個人的な感想としては、
「AIは可能性の示唆はしてくれるが、判断はしてくれない」
ため、体調が崩れた際に自分の状態を客観的に知るすべとして活用するのがまるいかな?と思いました。
また、
「レントゲン写真を読み込ませたらどうなるんだろう?」
という個人的な好奇心もでてきました。
是非何か体調を崩した際には、是非真似してみてくださいね!
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