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【人生相談】男性側が避妊してくれず子どもを理由に結婚してから24年、今でも働かない夫と離婚しようか迷っています。

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【相談者】なこさん(女性)

 人生相談に乗っていただけるということで、どうかお願いいたします。
いくつかあるのですが、全ては繋がっているのでは、と感じております。

・悩み1
【年収50万円以下の夫と別れようか】

 離婚を考えています。

 私44歳、夫49歳。私が20歳でデキ婚。転職30回の夫に困っています。しょっちゅう無職、家のお金が尽きるまで就職しません。いつもお金に困っています。

 私が資格を取り、収入を増やし頑張ってきましたが、夫の年収がアルバイト代50万円に満たないではやり切れません。私が資金を出して開業させたことも数回、続いてはいません。

 何より優先して、仕事ができるようサポートしてきましたが、何度も繰り返され、うんざりです。

・悩み2
【避妊しない男はダメ男】

 とっくにレスです。嫌いになりそうなので、レス自体はいいのですけれど、もともとは、彼が私に好き放題していたのに、自分の欲が無くなったらあとは放置、が腑に落ちません。

 お付き合いしている頃、どれだけ頼もうと絶対に避妊をしてくれませんでした。外に出す、さえしません。出すために入れる、ような感じです。

 そうやって好き勝手したのに、自分が年齢的に衰えてきたら、その話はしたくない、と一切無いことになりました。世間にはそんな行為が存在しない扱いで、ずるいと思います。

 自分がいち抜けた、するなら、当然に私も終わり、の扱いが嫌ですが、私が外に恋人を作るのは許さないそうです。

 最後のセックスがどんなだったかも思い出せず(大体必要なところをチョロっと。中に出して5分で終わります。)、女としてこれで良かったっけ?

・悩み3
【離婚って簡単じゃない】

 かと言って、離婚ができないです。自宅のローンがあり、連帯保証人になっているので、離婚できないです。

 売却しても残債が返せませんし、離婚したら彼は自分の生活さえままなりませんから、私がローンを払い続けるしかなくなります。私の収入だけでは難しいです。

 賃貸にも向かない作りです。うまく賃貸できても、代わりのアパート家賃を払うので苦しさは変わらなさそうです。

・悩み4
【都合のいい女はどうする?】

 彼はもう変わらないと思います。かと言って、私が頑張り続けるのも嫌になってきました。気持ちの置き所が無く、美容院も病院も我慢し、楽しくもありません。娘達が立派に育った(下が高校生)のが、救いと喜びです。

 ちなみに…、夫は私を心底愛しているらしいです。周りの人達からもそのような評判です。「妻は、ダメ男を引き寄せる、ダメ男を育てる」と言われますので、自分が不甲斐ない認識はあるようです。「依存させ体質で魔性」と言われますが、要は都合がいいのですよね。

 私が都合よく、ずっと夫に添い遂げれば全て丸く終わるのだと思いますが、嫌だな、と思い始めました。せめて生活費を入れるようになってくれればいいのですが。

 何か私にできること、ありますでしょうか。こっそり遊んでストレスフリーになれば良いかとも考えましたが、リスクが大きい&生活が楽になる訳では無い、のでそれも躊躇します。

 薫様のお目に留まれば嬉しいですが、要は「そんなやつと結婚するな、したなら面倒見ろ」というものですので、何かのネタにでもしていただければ幸いです。

 長々と申し訳ありません。ありがとうございました。

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【回答】

 ご相談ありがとうございます。ご結婚されたものの、パートナーの男性の生活力の低さに悩まれていらっしゃるんですね。ましてや、その結婚のきっかけは向こうが避妊をしなかったことにある、と。

 最近だとSNSにでも書けば、その内容はモラハラかつDV案件であっという間に大騒ぎになるでしょうね。しかし、もはやそれは20年前……おそらく書かれている内容以上に大変な結婚生活だったかと思います。

 まずご質問を整理しますと、内容は2点に集約されるのかなと感じます。

・離婚を考えているが、難しい

・現状でどうしていくべきか

 それではご相談内容を振り返りながら、1つ1つ一緒に考えていきましょう。

・悩み1
【年収50万円以下の夫と別れようか】

 こちらはなこさんばかりが働いて、夫側はほぼ無収入に近い額しかお金を家に入れてくれていないという話ですね。男女での賃金格差もまだ根強く、女性の社会進出も阻まれることが多い中、資格までとってお子さんを育ててきたこと、本当にご苦労なされたことかと存じます。

 経済的DVという言葉があります。共働きでないと生活ができないのに働いてくれない、働いてもほとんど生活費を入れない、パートナーが働くことを阻害する……そういったものを指した言葉です。客観的に見てなこさんのパートナーの男性の行動は、働けないのではなく働かないのですから、それに当たるように思えます。

 DVといわれると、ちょっとビックリするかもしれませんね。もちろんこれはなこさんのお話しを聞いて、ただただ僕の感想を述べているだけですので「あなたの選んだ男はDV男だ!」と侮辱しているわけではないんです。ですけど、そういう見方もあるよということだけ、すこし心の片隅に置いていていただけるといいかなと思います。

・悩み2
【避妊しない男はダメ男】

 交際中、なこさんの意思も無視して避妊もせず、妊娠したことで結婚を決め、夫婦だからと自分勝手な性行為に従わせる……それでは楽しくもなければ、セックスする度に不安しか湧かないですよね。

 そして、男性側が性行為への意欲がなくなると、一転してセックスレス……。なこさん視点だと、ほとんど良い思い出がない感じが僕にも伝わってきます。

 この内容でも性的DVに十分なり得ると思いますが、いま現在は性行為自体がないということですし、あまりにもパートナーの方を「DV男だ」「モラハラ男だ」と貶すのは、そういう男性を選んだなこさんにとっても辛い言葉になってしまうと思うので、ここからは少しなこさんのお気持ちについて考えていきますね。

 お送りいただいた文章を見るに、なこさん自身はまだ恋愛やセックス自体には何らかの希望を見出しているように受け取れました。それはここの部分です。

 自分がいち抜けた、するなら、当然に私も終わり、の扱いが嫌ですが、私が外に恋人を作るのは許さないそうです。

 最後のセックスがどんなだったかも思い出せず(大体必要なところをチョロっと。中に出して5分で終わります。)、女としてこれで良かったっけ?

 「女としてこれで良かったっけ?」という部分には、「まだ女として良い思い出が作れるはずだ」「私にはもっと別の人生があるんじゃないか」という印象が読み取れます。

 これは完全に僕の想像として聞いていただければと思うのですが、おそらくなこさんは「他の人のために生きる人生」から、ようやく「自分のために生きる人生」を考えられるようになったのではないでしょうか。

 もちろんいまでも生活は大変だろうと思います。ただ本当にこれまで凄くがんばってきたんだと思うんですね。他の文章を読むと、娘さんが複数いて、一番下が高校生ということでしたが、お子さんが小さいときって本当に目が離せないですよね。

 昨日まで元気だと思っていたら、急に保育園から「熱を出して……」なんて連絡が来たりすることもあったりして、どれだけ仕事に集中したくともできないときがあります。

 ましてや、お相手の男性が避妊をちゃんとしてくれない相手だったわけですから、計画的にお子さんを作れたわけではなく、1人産んで大変なのにもう次の子が……なんて状況にもなったのかなぁと思うんです。

 それでも子どもに罪はないし、愛情を持って育ててきたわけですし、娘さんたちを見るたびに「でも、だからといってこの子たちの存在をなかったことにはしたくないな」という気持ちもあると思います。だから、なこさんの気持ち的には時間をやり直してまで、別の人生を歩みたいのとはちょっと違うのかもしれませんね。

 そして、いま1番下のお子さんも高校生という、わりと自分のことは自分でできるようになりつつある中で、今度はなこさん自身が「自分のための人生」を考えられるようになったことは、とても喜ばしいことだなと僕は思うんです。

 だって、20歳のころにご結婚されたわけじゃないですか。しかも、しっかり色々決めてというよりかは、妊娠したという理由ありきなわけで、それで24年ですよ。「もっと良いパートナーがいるのでは?」なんて考えたところで、お子さんがいるから他を見る余裕すらなかったはずです。

 愛するお子さんたちがいるこの人生を全否定はしなくとも、もっと愛されたかった、支えられたかったという気持ちは持って当然だと思います。「女性は守られるもの」とかそんなんじゃなく、パートナーとしてなこさんだけが色んな人を守るのではなく、なこさん自身も弱音を吐きたかっただろうし、甘えられる存在が欲しかっただろうなと想像します。

 僕は「自分の人生は自分のもの」という考えを持っていますが、子どもを産み、育てるお母さんの心境でそう割り切るのは難しいですよね。せめて、お子さんたちが大きくなったいま、仮に離婚しなかったとしてもご自分のために時間も労力も使っていただきたいなと思っています。

・悩み3
【離婚って簡単じゃない】

「離婚を考えているが、難しい」というポイントの主な点として、なこさんが挙げてくださっている部分ですね。

 ここからはシステム上の問題というか、法律上の問題というか、そういったものが絡んでいるので、本当にイレギュラーですが、こちらからなこさんにメールをお出しして、なこさんの許可の元、ネットで無料の法律相談を受けるようお願いさせていただきましたね。

 まだ僕の回答も公開されてないうちから、急なお願いでお手を煩わせてしまってすみませんでした。というのも、僕はどうしてもこの「悩み3」でなこさんが書いていた、この部分が気にかかってしまいました。

 かと言って、離婚ができないです。自宅のローンがあり、連帯保証人になっているので、離婚できないです。

 この短い2文に「離婚ができない」という文言が、2度も連続して登場しているんですよね。いや、文章がおかしいということではなくて、僕らも普段こういう言い回しをすることがあるじゃないですか。

 上司に「できるか?」と聞かれて食い気味に「できます、できます!」といったり、親に「勉強やってる?」と訊ねられてうんざりしたように「やってる、やってる」と答えたり。こういった表現を使うときって、自分の中の「当たり前でしょ?」というニュアンスを表明したかったり、「自信があります!」というアピールをしたいときに使いますよね。

 でも、もう1つ、こうして同じ言葉を繰り返すときがあります。「自分に言い聞かせたいとき」です。なにかを諦めるときに「無理だ、もう無理なんだ……」と何度も口にして、なんとかして納得しようとする。

 僕にはどうしてもなこさんの2度の「離婚ができない」が、「離婚ができない、本当にできないんです。自信があります!」という表現ではなく、「離婚ができないと思うんです。ほら、こんなこともあって、こんなこともあるから、やっぱり離婚できないんです。離婚できないですよね?」という風な気持ちに見えてしまったんですね。

 なぜなら、だったらなこさんは冒頭に「離婚を考えています」なんて言葉を書かないでしょうから。

 人って、絶対に無理なこと、最初からあり得ないことについて「考えてみよう」なんてなかなか思わないですよね。空を飛ぶ方法を考えるのは、空を飛べる可能性があると思っている人がほとんどです。もしできないと思っているのに、真剣にその方法を考える人は「できないと思い込みたい人」ではないでしょうか。ということは、ほんのわずかながら「できる可能性がある」とも思っている証拠。

 もちろんこれは僕の憶測で、実際のなこさんの気持ちとは違っているかもしれませんね。だけど、「これしかない」と思い込むより、「こんな方法も、あんな方法もある」と選択肢がたくさんあるほうが、幾分か心も軽くなるのではないのかなと思います。

 とはいえ、僕は法律の専門家ではないので、実際になこさんが想定するような「離婚したら家を失った上、自分だけがローンを払い続ける」という未来しかないのかを、聞いてみていただきたかったんですね。質問場所はココナラを使っていただきました。なこさんの質問が掲載されたページのリンクを載せておきます。

【住宅ローンの連帯保証のため離婚できない?】ココナラ

 僕から文章にこういう文言を入れて欲しいという提案でご相談いただき、とりあえず1名の弁護士の方からのみですが、「名義が夫側にある場合、譲渡してもらう手もあるので、お近くの弁護士に相談されたほうがいいと思います」という主旨の回答でしたね。

 ローンはなこさんが払うことになってしまいますが、文章を読む限りほぼ生活費を捻出しているのはなこさんなので、家がなくならないのであれば年収50万円以下のパートナーの稼ぎがなくなっても、さほど影響がないのではと思います。

 財産分与や夫婦間でのモラルハラスメント、DVなどに詳しい弁護人の方なら、さらに色々な提案ももらえることかと予想します。もちろん、最後に離婚を決めるのはなこさんですが、本当に気持ちが具体的になったときには、ぜひご検討ください。

 ココナラの規約上、なこさんご自身でご質問いただいたので、もしお相手の男性にメールの履歴など見られるのではとご不安でしたら、記録は削除して毎回この記事から本文にアクセスするようにしてください。他の弁護士の方から追記が来ることもあるので。

 さて、そして最後のお悩みですね。

・悩み4
【都合のいい女はどうする?】

 こちらでも同じく「離婚できない」という主旨の文章がありますね。

 薫様のお目に留まれば嬉しいですが、要は「そんなやつと結婚するな、したなら面倒見ろ」というものですので、何かのネタにでもしていただければ幸いです。

 僕は正直「そんな奴と結婚するな、したなら面倒見ろ」なんてことは思いません。付き合おうが、結婚しようが、なこさんの人生はなこさんのものですから、もう愛情も冷めきった相手に尽くす必要なんてまったくありません。

 そう、でも、なこさんの相談はこうともとれますよね。

「もう離婚できないと思って、諦めようとしているから、その選択を応援してくれ」

 なにかに悩んだり、解決するために行動に移すのは勇気もいるし、労力もかかります。あれこれ悩んで苦しむくらいなら、いっそのこと諦めて楽になりたい。そういう人もいるでしょう。

 僕はこういった相談をプライベートでもよく受けます。「もう好きでもない彼氏と別れたいけど、踏ん切りがつかない」とか「殴ったりまではしないものの、お酒を飲んで暴れる夫が怖いから家を出たい」とか。20代のころはそういう相談によく「そんな男おかしい! いますぐ別れろ! 君だってわかってるんだろ?!」みたいな返事をよくしていました。

 でも、それで「そうだ! その通りだ! いますぐ別れる!」って決断する人って少ないですよね。「でも、あの人にも良いところあるし……」「そうはいってもなー……」みたいな反応がほとんどです。場合によっては、もう僕への相談自体を辞めてしまう人もいました。

 本来ならなこさんのパートナーの男性に対して、もっと強い言葉で感想を述べたいという気持ちもなくはありません。ですけど、それは僕の感情であって、なこさんの心境はもっと複雑じゃないかと思うんです。

 で、そういった相談に乗る中で、あるとき僕は自分の言動を振り返って反省したんです。「ああ、僕は自分の考えを押し付けて、相談者をコントロールしようとしていたんじゃないか」って。コントロールしようとされると人って、むしろ従いたくなくなるじゃないですか? よく同じ例えをするんですが、「そろそろ勉強しようと思っていたところに、親から『勉強しなさい』と言われると、むしろやる気がなくなる」っていうアレと同じですね。

 あ、だからって僕は言葉巧みに、なこさんを僕の思うように従わせたいわけじゃないんですよ。僕ができるのはなこさんがなこさん自身の気持ちを整理するお手伝いをして、こういうやり方もあるよと提案するところまでです。

 では、仮に僕の想像が全て当たっていて、なこさんの本心が「離婚への問題点はいっぱいあるけど、できれば離婚したい」というものだったとして、人ってどうしたらそこに向かうきっかけを得られるんでしょう。

 なこさんの質問にある「現状をどうすればいいか」ですよね。

 僕はよく「コップの水がいっぱいになる」という表現を使うのですが、たぶん人ってそうなったとき、ようやく理屈抜きに行動に移すんだと思うんですね。

 人の感情は蛇口の水です。毎日止めどなく流れています。そこにコップを置くと、いつかコップから溢れていきますよね。怒りや悲しみ、もちろん喜びなんかの蛇口もあって、人によっては毎日1滴ずつしか流れていないものもある。それでも溜まればいつかは溢れます。

 1度溢れてしまうと、もう1滴すらコップには入らなくなりますよね。そうなると人はその感情を我慢できません。そうならないためには誰かに不満をぶつけたり、状況を改善したりして、定期的にコップの水を抜いてあげなければいけないんです。

 彼はもう変わらないと思います。かと言って、私が頑張り続けるのも嫌になってきました。気持ちの置き所が無く、美容院も病院も我慢し、楽しくもありません。

 これはもうコップの水を抜ける状況ではないですよね。絶対にいつか溢れると思います。なんなら、もう溢れる寸前かもしれません。

 実はコップの水が溢れないようにする方法は、もう1つあります。コップを置かないことです。コップさえなければ、水が溜まることはありません。つまり、自分の感情を見ないようにすればいいんです。

 それがまさしく「諦める」という状態。そうすれば、もう悩まなくても済むし、幸せにはなれずとも悩みはなくなります。だけど、実際は怒りや悲しみという感情はずっと流れ続けてるんですけどね。文中にある「こっそり遊んでストレスフリーに……」の考え方も、現状の痛みを誤魔化すというやり方ですね。それについては、なこさんご自身が否定されているように僕もあまりオススメいたしません。

 それに僕は、なこさんの中にある「離婚を諦めたいけど、諦めたくない」という気持ちを受け取ってしまいました。かといって、「いますぐ別れろ!」といって、どうにかなるほど人の感情は単純ではありません。だから、僕はこう思います。まずはご自分の感覚を信じてください。

 本来はもうなこさんの書いた文章に、なこさんの気持ちは全て記載されているんです。

 私が都合よく、ずっと夫に添い遂げれば全て丸く終わるのだと思いますが、嫌だな、と思い始めました。せめて生活費を入れるようになってくれればいいのですが。

 と、やはり諦めようとする理由や、解決策を自ら提示する反面、「彼はもう変わらないと思います」という結論も抱いている。あとはきっかけだけなんだと思います。だけど、コップの水が溜まり切らないうちから、周りに「いますぐ離婚しろ!」といわれたって、「でも、私がいなくなったらあの人はどうなるの……」とか情のほうが勝ってしまうこともあるでしょう。

 でも、こういった相談を出す時点で、すでになこさんの蛇口の下にはコップが置かれているんだと思うんですね。それこそ20代のころから、ずっとあったものかもしれません。「避妊しないなんて変じゃないのかな?」「私ばかり生活費を捻出するなんて、これって普通なの?」「自分はもっと幸せになっていいんじゃないのかな?」みたいな感情。

 ですから、僕はなこさんのその疑いを肯定します。なこさんが感じていることは正しいです。だから、なこさんも是非そのコップに目を向けて見てください。いままではその気持ちを「あの人を選んだ自分も悪いんだし」「子どもたちのこともあるし……」で、見ないようにしてきたこともあると思います。

「どうしてそんな男と結婚したんだ」「とっくの昔に別れとくべきだろ」そんな言葉をかけることは、僕にはとてもじゃないですができません。時代が違いますし、人にはそれぞれ事情があります。そんなに簡単に割り切れないこともあるでしょう。

 しかし、こういった相談を誰かにし始めたということが、現状を変える第一歩だと思います。もしかすると、これからまた色んな人に相談をしたときに「そんなのうちの家庭だって一緒よ」とか「もう20年も一緒なんだからいいじゃない」とかいう人もいるかもしれません。

 そんなときも他人の言葉ではなく、ぜひご自分の気持ちに従ってください。何度もいいます。なこさんが感じた違和感は、正しい。だから、自分の気持ちを信じて大丈夫です。どうかこれからは、なこさんの心の声をよく聞いてあげてください。

 娘さんたち想いのなこさんは、きっと娘さんたちを不幸にするような選択は選ばれないことかと思います。ですから、それはいままで通り考えた上で、かつお母さんも幸せで人生を楽しんでいる。そうなるほうが、お子さんたちもきっと嬉しいと思います。

 母親だって1人の人間です。幸せになっていいんですよ。

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