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ママだって、自分を優先していい

息子を幼稚園に送るまでに1時間以上かかっている。

これが、猛烈に私のストレスになっている。
電動自転車なら5分で行ける距離だから余計に。

なぜ、こんなにも時間がかかっているかというと、2つの理由がある。

1つ目は、自宅近くに息子が大好きな踏切があること。ここに立ち寄り、踏切のバーがおりて電車が通り過ぎるのを何本も見たがるのだ。しかも、踏切を渡ると反対側からも鑑賞が始まる。
あらゆる角度から見たがるため、時間が溶けていく。

2つ目は、息子が補助輪自転車やストライダーに乗って登園しているため。

本来であれば子どもの運転による登園はNGだが、そうするとわが家は登園できなくなる。電動自転車には断固として乗らないからだ。

なので、園に黙認してもらっている。
園には本当に感謝しかない。

しかも、チョロチョロしているので、常に目を配っていないと怖いのが正直なところ。

時間は溶けるし、常に気を配らねばならない。

すると、だんだんとイライラが募ってしまう。
なんで私がずっと耐えねばならないのかと。

たまにならいいけど、もう1か月半以上は続いている。

何度も息子には冷静に伝えているけど、4歳の子が自分の欲求を抑えて、理性的な行動をしてくれるのは難しい。それは承知している。

分かってはいるけど、私もたまに制御できなくなるのだ。私もそんなにできた人間ではない。

息子へのあたりがキツくなってしまうと、息子のイヤイヤスイッチがオンになる。

怒ると「行かない」の一点張りになり、わざと遠回りをしようとして私を苛立たせる。

私も何度も同じ場面に遭遇しているのに、同じ轍を踏んでしまう。自己嫌悪のスパイラルだ。

しかしだ。
なぜ私は早く家に帰りたいのかと考える。

それは、子どもたちが不在になってから、これからのことをいろいろと考えたいのだ。

未来への布石として勉強もしたいし、チャレンジもしたい。

だから、1分でも私の時間は減らしたくないのが素直な気持ち。

私はひどい母なのだろうか?

でも、母だって自分のやりたいことを優先したいときがある。

***

私は公務員時代に、育休を5年とった。

娘が生まれてから3年。
夫が海外赴任していたから、追いかけるつもりでいたので職場に了解をもらっていた。

3年の間に2人目も生まれて、さらに3年を追加したのだ。

あの5年間は、子どもたちのために時間を捧げたといってもいいだろう。

2週に一度、15冊の絵本を借りて、毎日10冊は読み聞かせを繰り返した。

近隣の公園をGoogleマップから調べ尽くして、1つずつ開拓した。子どもたちの運動機能の促進に役立つと願って。

車で片道30分で行ける場所は、行き着くしたと自負している。

とにかく規則正しい生活をさせるため、みっちり午前中は遊ばせて、昼寝をさせる。
夕方は1時間以上、散歩に出かけたり、公園に行ったりした。

上の娘は工作が好きだったので、毎週土曜日に近くの図書館で無料で行われている工作教室に通った。同じ図書館で、読み聞かせにも参加した。

学ぶのが好きな子だったことから私自身も知育にハマり、教材も一通り試したし、知育玩具も買い集めた。

振り返ると、私は興味を持ったものにはとことん突き詰める習性がある。あの5年は育児に命をかけていた。

けれど、今は自分の仕事や事業を考えるのが楽しくて仕方ない。

極力、その時間にあてたい。

あわよくば、家事も子育ても免除したいくらい。すべてを自分のために使いたい。

けれど、これは許されぬことなのだろうか。

その塩梅が難しい。

思うに、事象に善悪はないと思っている。

ママが自分のことに注力することは悪いことではない。夢中になれるものを見つけられるって幸せなことだ。そんな姿を子どもたちに見せられるって、むしろプラスなのでは?と思う。

ママが楽しそうに働いていたら、子どもたちも労働することにワクワク感を抱いてくれるのではないだろうか?

ママが働きたいと思う気持ちと、息子の成長を願う気持ちの比率が日によって変わったっていい。

たとえ、自分のことを優先する比率が多くなっても、子どもたちを大切にする気持ちは変わらないから。

結局、その比率を決めるのは自分だ。

子どもがいるからと言い訳しないで、自分の好きなことにできる範囲で向き合おうと思う。

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