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名前のない職業につきたい

コロナ禍で入学式はなく、グラデーションのように気づいたら始まっていた大学生活も3年目を迎えました。 同級生は皆それぞれ就活や資格取得など、それぞれの将来に向けて動き出しています。 そんな中、何も決まっていない自分に焦る今日この頃。少し私自身のこれからについてお話ししたいと思います。 「何になりたいの?」への答えが見つからない この質問、友達や先輩と一緒にご飯を食べに行ったりすると必ず、絶対に、間違いなく聞かれます。その度にちょっと困ってしまう。 多分、この人みたいになり

    • 取るに足らないエッセイ③

      「夏っぽい匂いの正体を突き止めたい」  最近、朝窓を開けたり、夜帰路に着くと「あ!今夏の匂いがしたなあ」と思うことがよくある。ふと、夏の匂いって結局なんの匂い?と思ったのだ。  季節それぞれに、その季節らしい香りってあるんだけど、その匂いがどこから来るものなのか、実は私たちはわからないのだ。多分、夏の匂いは、照らされてジリジリと上がってくるアスファルト香りとか、打ち水の香りとか、新緑の香りとか、そういうものが混ざっているんだけど、私はどうしてもその内訳が気になる。緑の多い土

      • 取るに足らないエッセイ②

        「レイトショー」  去年の冬のこと。 今日は、初めてレイトショーを観に行く。映画の内容はどの時間帯に見ても変わらないのに、夜帯の映画だけが「レイトショー」という特別な名前をもらっている。朝と昼を差し置いて抜け駆けした「レイトショー」を、前からずっと煌めきを帯びた特別なものに感じていた。「モーニングショー」とか「アフタヌーンショー」になれなかった他の時間帯の映画たちを思うと、涙が出そうだ。(出ない) とにかく、レイトショーは、なんだか大人だけの特別な楽しみって感じがして、かっ

        • 言葉は、受け取った時初めて形が見えるような気がするのだ

           人とコミュニケーションをとっていると、 慰めるつもりが怒らせてしまったり、 励ますつもりが失望させてしまったり、 楽しく話しかけたつもりが怖がらせてしまったり、 他意はないのに、結構失敗する。そういうことがある度に、言葉の受け取り方って限りなくパーソナルなもので、むしろそれほどにひとの人生が表れるものはないんじゃないかなと思うのだ。  自分の放った言葉が、自分の思った通りに受け取ってもらえないと、悲しくて、言葉を交わすことさえ億劫になってしまったりする。でもそれはある意味

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        名前のない職業につきたい

          取るに足らないエッセイ

          「打ち間違い」  大学在学中からよく言われていた。「返信は早く!遅くても24時間以内に!」 うーん、確かに。誰しも、返信が来なくてヤキモキしたり人に生活のペースを握らせたくない、と思うだろう。それに、返信が早い人の方が、仕事を頼みやすい。なぜなら、なんでも早くやってくれる信頼があるからだ。そんなわけで、自分もなるべく返信を早くしようと心がけていて(特にお仕事の連絡)、それが卒業した今も続いている。  先日、用事があって家を出る前にどうしても4つくらいメールの返信をしておきた

          取るに足らないエッセイ

          すてきなひとりぼっち🌸

          皆さんお久しぶりです〜! 最近は自分の内側で悩んだり考えたりすることが多くて、なかなか「noteに載せたい!」と思えるほど自分の気持ちがまとまらない毎日を過ごしていました。 待っていて下さる皆さん、いつも本当にありがとうございます🙇‍♂️ 4月1日ですね。🌸 皆さんはどのようにお過ごしでしょうか。 新しい生活がはじまったひとも多いんだろうなあ。 かくいう私も、ずっと「現役音大生」とか言ってたのに、音大を卒業して社会人になりました…!  …なりましたと言ってもまだまだ自分の

          すてきなひとりぼっち🌸

          暮れ

           手帳の四角の中に詰められている文字の窮屈さが嫌になって、今日の午後はぼうっとするぞ、と決めた日。  朝の支度だけは頑張って、大学についてひとつふたつ授業を受けて、食堂でお昼ご飯を食べる。 そこからが私の時間の始まりで、あるときは多摩川の河川敷で大泉洋さんのエッセイを読みながら春の風と川の向こう側の桜と、電車の音に癒されていた。  またあるときは、特に用もないのに羽田空港に行って、第1ターミナルのスターバックスの滑走路が見える席に座って、ただただ人を乗せた飛行機がはばたいてゆ

          限りなく純粋なものをつくりたい

           皆さん、お久しぶりです! onyoroです。久しぶりに、これはぐっと集中して考えたいぞ、と思うことが最近あったので、お話ししたいなと。  4年間の音大生活ももう終わりのきわっきわまで来ました。締めくくりには卒業試験というものがあります。ひとりで20分間、自由に曲を演奏してね、という試験。これまでも毎年、"後期実技試験"という名前で、同じような試験を経てきました。(もう少し制限時間が短い)  毎年、私はこの試験に向かう時の自分の音楽があまり好きではなかったな〜と思います。

          限りなく純粋なものをつくりたい

          世界は閉じても開いてもいいと思うのだ

          自分の見えないところで起きていること 自分の周りで起きていること 自分の身に起きていること 全部、出来事と"わたし"との距離は違うのに、それによってわたしが受ける影響の大きさは全然比例していないことが多い。 遠くで起きている戦争を想って眠れない日があると思えば、反対に自分自身の病気は意外と心はへっちゃらだったりする。 "わたし"からの距離が遠いことも、近いことも、同じだけの熱で向き合うのは大変だ。"わたし"からの距離が遠いことについて考えるとき、遠くのだれかの人生も一緒

          世界は閉じても開いてもいいと思うのだ

          地続きの自分

           もう10月も終わりですね。 なんとなく今年を振り返って、いっぱい頑張ったなぁ、あれもこれも達成したなぁ、あとやり残したことはなんだろう…などと振り返って考えることも増えました。  そうやって過去を振り返ったりしていると、ふと少し前に頑張っていたときや成果を出していたときの自分がキラキラして見えて、立派に見えて、羨ましくなってしまうことがよくあります。  自分は、ランダムに発動(?)されるエネルギーの勢いを利用して、物事を短い期間にひといきで進めることが多いので、ものづくり

          地続きの自分

          誰かと一緒に、はむずかしい

           人と生きていくのってむずかしいなと思います。 特に、バンドとか、部活とか。そういう、人によっては生活の中での比重が大きくなる類いのやつ。仲良しグループとかもそうかも。  たとえば、ひとつのバンドに『このバンドで売れて、それで食っていきたい』やつもいれば、『このバンドは自分の生活の隙間で楽しみたい』やつもいるとする。  このバンドで食っていきたいやつは、いっぱい練習したいし、名前も顔も出してリスクを負ってでも走りたい。隙間で楽しみたいやつは、それなりの練習時間で、他の趣味と

          誰かと一緒に、はむずかしい

          年を越す気持ちで月を越す

           9月がはじまりました。 夏休みが終わって元の生活に帰ってきているようで、実は進んでいるんですよね、びっくり。  "また"はじまったなぁ、と思っているんだけど、もう大学4年生。実は、そう思えるのも今回が最後です。毎年繰り返しているようで、山手線をぐるぐるしているようで、実は少しずつ螺旋階段を登っていたんだなぁと思います。  私は毎月のはじめに必ずすることがあります。 それは、カレンダーを書いたり、前の月にあったことをまとめたり、その月の目標を立てたりすることです。毎月、新年

          年を越す気持ちで月を越す

          毎日新しい曲を聴く音大生 〜3・4月編〜

          こんにちは、onyoroです。 音大生活を送っていると、本当に色んな曲に出会える一面もありますが、逆に深める方向にいきすぎて、新しい曲を進んで聴いていかないと幅が広がらないこともあるなぁと思いました。 そんな私が、1日に1曲は新しい曲を聴いて、新しい気持ちに出会おう!という想いではじめた企画です。 ルール説明では、今回は3・4月編をお届けします。 皆さまにとっても新しい音楽との出会いになりますように!☺️ 3月編1日 んもう、歌詞がキュート。キュートって言葉が1番合う

          毎日新しい曲を聴く音大生 〜3・4月編〜

          芸術は、待っていてくれる

           世の中はどんどん変わっていくな、と日々思っています。 自分の想像もしていなかったことが起きたり、ひとりじゃ押し返せないほど大きな力で動かされることがあったり。 規模の大きいことで言えば、夏の異常な暑さとか、不安定な世界情勢とか。これから社会へ出ていく立場で言えば、色々なものへの課税とか、インボイス制度とか。 変わらないものなんてないんじゃないか、というくらいに、毎日何かが変わり続けている。何を頼って、何を軸にして良いのかわかりません。もちろん、変化自体は悪いことではないのだ

          芸術は、待っていてくれる

          信じてみる、ということ

           だんだん大人になっていくにつれて、『とりあえず一回信じてみる』ということが難しくなったな、と感じます。  なんとなく変に大人になってしまった部分があるから、自分の価値観とか常識が強い基準になってしまっているのです。おすすめされた物とか、教えてもらう事が、素直にそのまま自分の中に取り入れられないことがたまにあります。詳しく知る前から少し否定的な立場から物事を疑って見てしまう感じ。  経験値が増えていくと、未経験のことや新しく知ることでも、自分の経験の中で近いものに結びつけて

          信じてみる、ということ

          毎日新しい曲を聴く音大生 〜1・2月編〜

          皆さん、お久しぶりです。onyoroです。 2023年が始まって半年が経ちました。この半年、こつこつ挑戦していたことがあります。 それは… 毎日、色んな曲を聴く!!!! です。いや〜シンプル! 音大生活を送っていると、本当に色んな曲に出会える一面もありますが、逆に深める方向にいきすぎて、新しい曲を進んで聴いていかないと幅が広がらないこともあるなぁと思いました。 ということで、1日に1曲は新しい曲を聴いて、新しい気持ちに出会おう!という作戦です。 ルール説明こんな感じ。で

          毎日新しい曲を聴く音大生 〜1・2月編〜