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#Jリーグ非公式勝手未来ミーティング 「戦略」を開催しました

ONE FIELD 運営メンバーの横堀です。6月11日20時から「#Jリーグ非公式勝手未来ミーティング」の第7回目を開催しました。

第7回目は、知財にも詳しい山﨑監事が中心となり、早稲田大学ビジネススクールの内田和成教授をお招きし、Jリーグの今後の戦略について語りました。

無観客試合について

外資系戦略コンサルティングファーム・ボストンコンサルティンググループの元日本代表で、「世界の有力コンサルタント、トップ25人」にも選出されたご経験のある内田先生(@kazuchida)。

今回のコロナの状況下での意思決定について、「リーダーシップや平時と非常時で異なる。今は多方面のステークホルダーに確認しながら物事を進めるのではなく、優先順位をつけて物事を動かしていく非常時のリーダーシップが必要」というご意見を提示されます。

Jリーグ、Jクラブにとって大事なのは、地域貢献なのか?サポーターを楽しませることなのか? この問いについて深く考えることで、優先順位をつけ、より良い意思決定することができそうです。

無観客試合に話が映ると、播戸さんが選手の実感をシェア。「選手に話を聞いていると、当初は無観客試合は絶対に嫌だという声が多かった。でもこの状況が進む中で、そうした意見も変化してきた。でも急いで再開することは怪我につながるかもしれないというジレンマもある。結局のところ、はっきりした決定があれば選手はそれに向かって準備できる。決めることが大事」。迅速な意思決定は、選手目線でも必要なことのようです。

無観客試合の開催方法を考えるにあたっては、テクノロジーとの関わりも重要です。山﨑さんより「今はVR技術などもあるし双方向の関わりもできる。Jリーグを実験場としてやってしまえばいいのではないか」という意見を提示。

これに対し内田先生も、「リアルと映像が二者択一ではなく、双方向に高めあう循環も生むことができるはず。音楽業界も、視聴環境は進化しているが、ライブの価値はむしろ高まっていて、両者の間にシナジーが生まれている。スポーツもそのように技術を取り入れられるのではないか」と、テクノロジーの積極的な取り込みと、リアルとの相互作用に期待を寄せます。

Jリーグの戦略

話題は、Jリーグのこれからの戦略へと移ります。

内田先生は、「グローバルの中でのJリーグの立ち位置が明確でない。正直欧州4大リーグレベルになるのは難しい。となると、いかに独自のポジションを築くかを考えないといけない」と前置きした上で、「アジアのベスト選手が集まる国としての地位を築いていくのはどうか。このポジショニングを確立すれば、欧州には真似できない」というご意見を提示されます。

播戸さんからの「現在Jリーグで活躍しているチャナティップがプレミアに行くんじゃないかと言われている。結局選手はより良い環境で自分を試したい。Jが魅力的なリーグになるには何が必要なのか?」という質問に対しては「欧州とは別軸で勝負すべき。あるいは、お金やレベルとは違う理由で選んでもらえるような強みを獲得するか」という返答が。

話題はファンの獲得にも及びます。野球などと異なりライト層のファンが来づらいサッカーの現状を変えていく必要がある、という話に。内田先生は、必ずしも試合観戦だけが目的でない他国のスポーツ文化を引き合いに出しつつ、「日本にも日本らしいサッカーの文化が根付く必要がある。それを模索して作っていく必要がある」とまとめられました。

次回のJリーグ非公式勝手未来ミーティング

次回は6月15日(月)午後8時ー9時30分 秦 アンディ英之さんによる「地域」をお届けします。ご期待ください。

グラフィックレコーディング

当日のセッションのグラフィックレコーディングです。インフォバーン グラレコ部のメンバーでもある川田さんが担当してくれました。

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