どうする家康 第40回「天下人家康」
第40回で描かれているのは、豊臣政権の様々な矛盾が顕在化していく過程である。秀吉が死んだ後、五大老五奉行の合議制によって運営されていく事となった豊臣政権には、初めから三つの矛盾が内在していた。先ず、前回の「太閤、くたばる」を観れば分かる通り、秀吉には二つの遺言があった。その内の一つは、「…天下人は、無用と存じまする…豊臣家への忠義と、知恵有る者達が話し合いを以て、政を進めるのが、最も良き事かと」と提言する三成に対して「…儂も同じ考えよ。望みは偏に、世の安寧、民の幸せよ。治部