奥入瀬日和@星野リゾート

🍂毎日投稿継続中🍂 星野リゾート 奥入瀬渓流ホテルで渓流コンシェルジュ(ネイチャーガイ…

奥入瀬日和@星野リゾート

🍂毎日投稿継続中🍂 星野リゾート 奥入瀬渓流ホテルで渓流コンシェルジュ(ネイチャーガイド)として働いています。 日々の奥入瀬渓流で出逢う面白いこと、不思議に思ったことなどを私の目線、感性で切り取ってご紹介します。 ※投稿内容は個人的な意見です。

最近の記事

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【自己紹介】奥入瀬日和です。

こんにちは。はじめまして。 このnoteでは、奥入瀬渓流の自然をこよなく愛する私が普段見ている風景や、そこから感じること、森の中で見つけて嬉しかったものや不思議に感じたことなどを紹介していきます。 私が奥入瀬渓流で過ごす日常を通じて、奥入瀬渓流に興味を持って頂ければ嬉しいです。 欲を言えば、実際に奥入瀬渓流を訪れて頂ければもっともっと嬉しいです。 初回のこの投稿では私を少し知って頂く為の自己紹介をしておきたいと思います。 私は2014年に星野リゾートに入社し、西表島ホ

    • ヤマセの贈り物 【八甲田 24/6/1】

      ここ数日の奥入瀬渓流はとても涼しい。 いや、涼しいを通り越してちょっと寒い。 関東や関西からお越しになっている方には 「やっぱり北国って涼しいのね〜!」 という印象を強く与えていることでしょう。 しかし、この涼しさは平常運転ではありません。 ヤマセという季節風が運んでくる 冷たい空気と湿気のおかげなのです。 農作物に冷害をもたらしてしまうので、 好まれることはあまりないお天気なのですが… ヤマセの森、私は大好きなのです(^^) ブナの森にはやっぱり霧がよく似合う。

      • 蛇の花 【奥入瀬 24/5/31】

        一風変わったデザインの花が 森のあちこちで目立つようになりました。 その名もマムシグサ※。 花の部分が蛇の頭を思わせますが、 名前の由来として広く知られているのは 茎(偽茎)の部分の模様が蛇に見えるというもの。 奥入瀬渓流で本物のマムシに出くわすことは ほとんどありませんが、このマムシには 比較的いろんな場所でよく出くわします。 花のデザインとネーミングが相まって、 食虫植物のようにも思えてしまいますが、 そういうわけではありません。 花粉を運んでもらう為のお手伝い

        • 花の雲 【奥入瀬 24/5/31】

          白い花が固まって下向きに咲く様子を 雲に見立てて、白雲木【ハクウンボク】と 名付けられた樹があります。 植物の名前の中には、先人達の感性豊かな ネーミングセンスがほとばしり過ぎて、 いや、ちょっとわからんなぁ…と感じてしまう 難解なネーミングのものが多々あります。 (自分の学のなさを棚に上げるな!笑) 白雲木は読んで字の如く。 雲のような花ってなんかいいですよね。 今年は多くの樹木の花付きが例年になく多くて、 ハクウンボクも例に漏れず素晴らしい花付き。 花が雲のようと

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        【自己紹介】奥入瀬日和です。

          最近のあれやこれや

          初夏を迎えて、田植えの季節がやってきました。 早苗の頃の田んぼの水鏡っていいですよね(^^) そんな時期に羽化する種類が多いので、 サナエトンボと名付けられた仲間がいて、 奥入瀬渓流の中でもちらほら見かけるようになりました。 私の好きなリョウメンシダにトンボが…! と、ちょっと興奮して撮影していたら、 識別に必要な部分の撮影をすっかり忘れていました笑 サナエトンボの仲間は似ている種類が多いので、 昆虫にあんまり詳しくない私には難しい… 今回は〜の仲間でご勘弁を…。 お

          最近のあれやこれや

          ホオノキ観察日誌 

          ホオノキ橋の記事を上げてから、約2週間が経ちましたがその間、特に22日からはほぼ毎日ホオノキ橋に通って観察を続けていました。 一旦一区切りついたので、今日はその報告です。 やりたかった事を100%達成できたわけではないので、大満足とはいきませんが、満足ではある(^^) では、写真とともに振り返ります。 この時は握れば隠れるぐらいのサイズ感。 花の蕾としてはすでに充分デカいけど! 握り拳に匹敵する大きさまで膨らみ、蕾の先端が綻んで僅かに花の白が覗いています。 待って

          ホオノキ観察日誌 

          シダとチュン

          シダ、シダと続いたので流れにのって、今日は◯◯とチュンシリーズのシダをお送りします。 葉っぱと花ではミクロチュンを乗せていましたが、今回はじつぶチュンが大活躍。 冒頭の写真は囚われのチュン。 シダが食虫植物に見えてきちゃう笑 葉っぱと花にはどうやったって乗れませんでしたが、丈夫なシダの葉はうまく支えてくれました。 僅かに入ったスポットライトが良き! 乗ってるところを下から狙ってみました。 なかなかユニークなカットで気に入ってます(^^) ◯◯とチュンシリーズ、残

          シダが作る風景 【奥入瀬 24/5/27】

          今日もシダ活! 林床にわんさか生えているので見流されてしまうけれど、時として主役級の輝きを放ちます。 冒頭の写真はまさに輝くシダ。 シダが作る風景というか、シダそのものですね笑 この川辺に集まるシダの群れには、少なくとも4種類のシダが混生しています。違いが分かるかな? 見渡す限りシダ、シダ、シダ! これは紛れもなくシダが主役でしょう。 主役じゃないとは言わせません!笑 ちなみに大部分が昨日紹介したリョウメンシダ。 ここは奥入瀬渓流の支流沿いにある場所で滅多に来ない

          シダが作る風景 【奥入瀬 24/5/27】

          シダの美 【奥入瀬 24/5/26】

          最近の記事は風景写真が続いていたので、今日はちょっぴりマニアックなシダの世界へご案内。 シダに注目するのはちょうど1ヶ月前に書いた記事、「春のぐるぐる」以来ですが、初夏に突入した奥入瀬渓流のシダはどうなったかと言うと… そこらじゅうシダの漏斗だらけっ! シダが作る独特な雰囲気の景観、大好きです。 今回紹介したいのは、漏斗型の大型なシダが目立つ中で、この時期に特に異彩を放っているシダ。 美しすぎやしませんか!? これはリョウメンシダという名のシダ。 私の推シダです笑

          シダの美 【奥入瀬 24/5/26】

          景色を切り取る 【奥入瀬 24/5/25】

          青いカエデが白い流れに映える、なんてことないいつも通りの奥入瀬渓流の景色。 とある仕掛けのおかげで、つい見流してしまいそうなこの景色に心惹かれてしまいました。 屋外の景色を絵画のように見立てて切り取る窓のことをピクチャーウィンドウと呼びます。 まさにコレでした。 縁取っただけで魅力的に見える不思議。 このステキな小窓は何かというと、 まだ分かりにくいのでもっと引いてみる 縁取りの正体はこの素晴らしい欄干なのでした。 とても好きな場所で幾度となく訪れていた場所です

          景色を切り取る 【奥入瀬 24/5/25】

          奥入瀬渓流といえば… 24/5/24

          こんな写真だよね! を意識して撮影してみました。 水の流れがサラ〜ッとしてるやつ。 長時間露光という技術を用いた写真です。 苔岩に弾ける飛沫が美しい。 サラ〜ッと見える表現も綺麗だけど、あんまりやりすぎると流れの表情が失われてしまうように思うので、程々にするよう心がけています。 この写真は私の感覚ではやりすぎの直前ぐらい。 水の躍動感を上手に表現するのが難しい。 随分前の記事でiPhoneでの撮影術を紹介していたので、良ければ参考にしてみて下さい。 写真は難しくて面

          奥入瀬渓流といえば… 24/5/24

          夏の知らせ…じゃない!?【蔦の森 24/5/22】

          この日は久しぶりに早朝の蔦沼へ。 ちょっと見ぬ間に随分と緑が深まりました。 森の中には僅かに残る新緑の気配。 早朝の静けさに心地よく浸っていると、陽が昇るにつれてメメメメメ…と何やら虫の声らしき音でどんどん騒がしくなってきました。 「えぇ!?なんで去年のが残ってるの!?」 なんて聞かれることがよくあるのですが、実はこれ今年生まれのセミの抜け殻なんです。 聞こえてくる声はセミだと言われれば明らかにセミの声なんですが、この時期にセミはまだいないと思い込んでしまう方がほとん

          夏の知らせ…じゃない!?【蔦の森 24/5/22】

          今日の奥入瀬渓流 24/5/22

          緑深まる初夏の奥入瀬。 屋根は完全に閉じて空は見えなくなりました。 ヤマツツジはあと2〜3日頑張ってくれそう。 私が心の中で枯山水と呼んでいる名の無い流れ。 中洲とは思えないほどに見事に森が発達した小島で本流が分断されてうまれた景観。 水量の安定を物語る素晴らしい景色です。 奥入瀬渓流の隠れた名所、苔階段。 本当に隠れています笑 森への馴染みっぷりに磨きが掛かったかも。 今日の写真は全て17時前後に撮影しました。 谷の中にはもう光が差してこない時間ですが、だから

          今日の奥入瀬渓流 24/5/22

          推し苔を愛でる 【奥入瀬 24/5/21】

          う〜ん!美しや! 沈みかけの西陽を浴びて煌めく私の推し苔。 今日の渾身の一枚。 この美しい透け感をより美しく表現したい…。 まだまだ満足はできませんが、それなりに上手く撮れた一枚なのでした。(^^) 短いけど今日はここまでっ (明日がスーパー早起きだから…Zzz)

          推し苔を愛でる 【奥入瀬 24/5/21】

          花の欠片 【奥入瀬 24/5/20】

          端正で可愛らしい花が落ちているのを、奥入瀬の森のあちこちで見かける時期になりました。 この落花を見ると夏の訪れを感じてしまいます。 これはトチノキのお花。 とち餅やとちの実煎餅でよく知られる樹で、奥入瀬渓流の森を代表する樹木のひとつ。 トチノキの花は遠目からでもよく目立つ。 樹全体の枝先から巨大なソフトクリームのような、円錐形の花序が立ち上がります。 実の有効活用ばかりに注目されがちですが、この花の時期には美味しいハチミツが採れるのです。 奥入瀬渓流の森の中では毎年、認

          花の欠片 【奥入瀬 24/5/20】

          花とチュン その2

          昨日に引き続き今日も花とチュン。 花盛りの記事でいくつかお花を紹介しましたが、実はその全てにチュンを乗せてきました。 いや、チュンを乗せることができた花だけをまとめて紹介したと言った方が正しいか笑 その2のお花達はさすがに花に直接は難しかったので、葉っぱにお邪魔するかたちで。 冒頭の写真はズダヤクチュン。 ズダヤクシュ+チュンで語呂が大変よき笑 チュンのおかけで花がすごく大きく見える。 クルマバソウはやっぱり葉っぱが可愛いな。 花にも乗るかな?と、挑戦して敢えなく失