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機能不全家族


アダルトチルドレンが暮らす家庭は
『機能不全家族』と呼ばれますが、
元はアルコール依存症の家庭、例えば父がアルコール依存症、母が父を支えるイネイブラーなどで、

そんな親を支えよう、そんな親が悪く思われないように自分が問題を起こそう、
そんな親を助けられる存在になろうと
子どもなりに間違ったやり方で家族を守ろと奮闘する形。。と認識してますが、

実際はアルコール依存症だけではなく、
お酒、ギャンブル、異性、薬物、正義、さまざまな依存が行なわれていて、
簡単に言えば、『子どもが1人の人間として尊重されていない家庭』ですかね。

精神的な虐待や身体的な虐待がセットの場合も多いと思いますが、全てではないと思います。


不安型の人はストレートに悲しみを感じていたり、寂しさを感じていることも多いと思います。
自分の居場所が無いことを理解してる人が多いと思うんですけど、

回避の人は大体『自分は恵まれている』と思ってます。
親への過度の感謝や崇拝すら感じる時もあるほど。。
『育ててもらった恩』『不自由なく暮らした恩』
自分は愛され恵まれていると
やたらと口に出すのも回避の人に多い気がします。

なのに。。
大事なところでキレやすかったり
自己愛的な振る舞いをしたり
向き合うことができなくて
人間関係が支配的だったり、
長く続くことが難しかったり。。

本人が感じているイメージや
自分の理想像とかけ離れた一面がチラチラと見える時があります。

この『恩』の考え方。。
私はすごく怖いんですよね。
育ててもらった恩、不自由なく暮らした恩。。
確かにありがたいことなんですけど。。

人って立ち位置で立場が変わるじゃないですか?
自分が親の立場になった時、
根っこのその考え方。。
育ててもらった恩や不自由なく暮らした恩を
相手に求めるようになるんですよ。。
自分が親を崇拝していたのと同じように
子どもにも自分たちへの敬いの気持ちを持って当たり前だと思ってしまうんですよね。

人間は経験したことが土台で
生きてきた時間が自分の常識なので。。

子どもの頃から親が上、子どもが下の上下関係の中で暮らしてるんですよね。


確かに虐待はされていないかもしれない
ご飯も食べれたし、学校も行けた。
『お世話された』ことに関しては不満はないかもしれない。

でも自分の意見を言わずに親の言うことを聞いてきて、気に入られるように生きて来れた子。
その親子関係の成功体験が、
大人になって『対等の人間関係』を築くのに
大きく足を引っ張ってるように見えます。

世界の全てが白黒思考。

正しいか、間違っているか
上か、下か
好きか、嫌いか
役に立つか、邪魔な存在か

子どもの頃、大人の主張をひたすら聞いて受け止めてきた子どもは。。
自分が大人になった時、対等な人間関係を築く人をこき下ろしをしてしまい、
自分の主張を受け止めるための人間として
傲慢に振る舞うようになるんですよね。
かつての毒親のように。

上下関係の下にいたくないから
懸命に努力をして、仮面を被り
素晴らしい自分という振る舞いを見せて
自分の主張を通すために
上下関係の上に君臨して自分が過ごしやすいように周りの人間をコントロールしながら生きていくんです。

人の人格形成には『幼少期の育ち』が
大きく影響してます
それは自分が思ってる以上に。です。

怒りっぽい人は親の怒りに従ってきたんでしょう
支配的な人は親の支配に屈服してきたんでしょう
自分という人間を『こどもだから』と
認められずに育った人間が
『機能不全』という家庭で育った子です。


そんな子どもたちが大人になると
自身が機能不全家族の中心として生きていくことになるので、
世代間で連鎖すると言われているんだと思います。

でもまず自分を知ること。
自分を受け止めることからはじめると
育ちや過去は変えられないけど
これからの生き方や自分の人生観は変えられるモノだと私は思ってます。


自分を知る旅というか
自分を受け入れる道って
結構いろんな入り口があると思うんですけど

私にとっては心理学を読むことや調べること、
足りない知識をプロから直接教えてもらうことなどで愛着まで辿り着きましたが

人によっては大きな出来事から振り返ることもあるだろうし、
占いやスピリチュアルを入り口として
自分の心理に触れる人もいるでしょうし、
自身の子育てや生き方、
趣味を通じてだったり
旅を通じてだったり
実家ではなく自分が持った家族を通じてだったり。。。

いろんな入り口がこの愛着という心の原点、
赤ちゃんの頃から。。
自分の誕生からの環境というか、
自分自身の原点に向かっていけると思うんです。


欲を言えば
生まれた時から私は私として認められる
安全基地のある生き方に憧れますが。。

私は私で、まさにここ10数年での気付きに関してはそれぞれがナイスなタイミングで
乗り越えられるようになっていたようにも感じます。

機能不全家族に育ち、
精神的な虐待を受けやすい私。
物腰の柔らかさと、優しい雰囲気。。
長所なはずなのに
いつのまにか支配されて煙たがれたり
粗末にされ、長所が短所となってしまう私が
とにかく優しい人たちに囲まれて暮らせるように

人の見極め方や
自分の気持ちを大切にしてくれる環境を選べるようにこれからも少しずつ学んでいきたいです。


学ぶところの面白いところは
今までなぜかわからずに
とりあえず自分が悪いと思っていたことに
相手のする行動や言動の違和感に
病名じゃないですけど
名前がついていたことを知ったことだったので
心理学には感謝してます。

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