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富山の山と海と平野 - 中日本ぐるっと旅行2022 #2

前日、青春18きっぷにて無事富山入りを果たした。
2日目は富山を車で巡る。

鱒寿司

何をするにしてもまずは腹ごしらえが重要。ということで、富山の郷土料理である鱒寿司を食べることにした。

吉田屋の鱒寿し
下にも鱒がある贅沢な両面のものを買った

これが非常に美味しい。鱒がなかなかに分厚く、食べ応え十分。
生魚とも焼き魚とも違う塩漬け特有の食感がある。

富山地区広域圏クリーンセンター

田園の中に建っているクリーンセンター。要はゴミ処理場だが、展望台がついており、富山を見渡すことができる。

本来は立山連峰が望める場所なのだが、この日は天気がすぐれずほとんど田畑しか見られなかったのが残念ポイント。冬にまたリベンジしたい気持ち。

ニッポンレンタカー

砺波平野の散村

地理でお馴染み?砺波平野の散村。一度生で見てみたかった景観の一つだ。

「散村」とは読んで字のごとく「散らばった村」のことである。それぞれの住居が離れており、散らばっている様子が見て取れる。
対義語は「集村」であり、こちらは住居が集まり田畑と別になっているものである。

航空写真で見ると住居が散在していることがよく分かる。
砺波平野は扇状地で傾斜があり、どこでも水を得やすい特徴がある。そのため、農家が自分の周囲を開墾して田畑にし、このような散村景観が発生したと言われる。

他の土地では、水を得やすい場所に集まったり、洪水被害を免れるためにちょっと小高い場所に集まったりすることが多いらしく。

夏の強い日差しや、年間を通して吹く西風を防ぐため、それぞれの家屋には「カイニョ」と呼ばれる屋敷林がある。これも砺波の散村の特徴である。

展望台があり、美しい散村景観を見渡せるようになっている。
経緯を知ってからこういった景色を見ると、受け取る情報のレイヤーが増えより深みが増し、非常に面白い。

菅沼合掌造り集落

合掌造りといえば白川郷があまりにも有名だが、世界遺産に登録されているのは「白川郷・五箇山の合掌造り集落」であり、実は合掌造り集落は庄川沿いに複数存在している。今回はその一つである「菅沼」にあるものを見てきた。

砺波からひたすら国道156号線を南進し、日も傾いてきたころに到着。

庄川沿いに合掌造りの家屋のある集落が広がっている。規模はあまり大きくはなく、調べたところ合掌造り家屋は9戸らしい。白川郷が大小100戸ほどあることを考えると、こじんまりとしていてかわいい集落である。

集落の入り口。観光地ではあるがしっかり住人もおり、日没後や早朝は入ることができない。

晩夏の夕方。まだ稲は青々としているが、よく見ると実り始めており、稲穂は少しずつ垂れてきていた。

分厚く角度のきつい茅葺き屋根が特徴的。
見るからに燃えやすそうだが、事実その通りらしい。

山間にある集落。自然に囲まれて時間はゆっくり過ぎていく。

雨晴海岸

合掌造りを楽しんだ後は、五箇山ICから高速を爆進し、氷見より少し手前(富山駅側)にある雨晴海岸へ向かった。

西方には能登半島、東方には立山連峰を望む海岸。天気は徐々に回復したものの、未だ立山連峰の方には雲がかかっており、いまいち見えなかった。

沿岸をJR氷見線が通っている。

休日なのもあり、海岸には結構人がいた。カップルが多く精神衛生上よろしくない。

女岩。現地にいるときは気づかなかったが、実は雲間から立山の峰々が顔を覗かせていた。

日が暮れていく。

海が見える踏切はどこかノスタルジックな雰囲気を帯びている。

オタク特有の写真

氷見うどん

夜は氷見うどんなるものを食べる。

讃岐うどん店などと同じく、トレイをとって進む方式。
もちもちとした食感とつるりとした喉越しが両立されており、非常に美味しい。時間がなかったためさっさと食べてしまったが、次回はゆっくり味わいたい。

金沢へ

うどんを食べた後は富山駅に戻り、レンタカーを返却したのちにあいの風富山鉄道+IRいしかわ鉄道で金沢へ向かった。
氷見の方から一旦戻ってまた金沢へ向かうのはいささか不効率な感じもするが、乗り捨て代はなかなかヘビーなので仕方ない。
ちなみに、三セクなので青春18きっぷは使えない。

1時間ほどで金沢に到着した。

金沢ではサンダーバードがお出迎え。といっても乗るわけではない。

駅前は高速バス待ちの若者が多い。しかし、なぜか飲み屋をはじめとした飲食店は早々に閉まっており、酔っ払いが闊歩するような雰囲気はまるでなかった。人気もあまりなく、さっさと眠ってしまっている街という感じ。


という感じで幕を閉じた2日目。富山を楽しみ、予定通り問題なく金沢に到着した。同行者の機転によりホテル代もかなり圧縮されており、むしろいい意味で予定通りにいっていない。
3日目は金沢を観光する。


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