Nozomi

KU Leuven MA Anthropology 2021~/🏴󠁧󠁢󠁷󠁬󠁳󠁿大学→🇯🇵…

Nozomi

KU Leuven MA Anthropology 2021~/🏴󠁧󠁢󠁷󠁬󠁳󠁿大学→🇯🇵で会社員生活約10年→2021年🇧🇪ベルギー大学院/夫はフランス人🇫🇷/7歳、5歳、3歳の母/🇧🇪ベルギーに住んでます/社会人留学/日常の気づきなど

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  • ベルギー暮らし

    2021年秋に移住したベルギーでの日常。

  • イギリスの思い出

    高校を卒業後イギリスに渡り暮らした5年間の記録。

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改めて自己紹介

1986年生まれ神奈川県出身の37歳。県立高校を卒業後イギリスに渡り5年間過ごす(1年間の語学学校、1年間大学付属のファウンデーションコースをへてウェールズ大学人類学部卒業)。日本に帰国し新卒で東京のIT系商社に就職し約10年間勤務。2021年秋に家族でベルギーに移住。 イギリス時代に知り合ったフランス人の夫は私の就職がきっかけで日本へ。約10年間東京で共働き夫婦として生活。日本生まれの7歳長男、5歳長女、3歳次女の5人家族。 ヨーロッパ移住はずっと頭にあったものの居

    • 旬を味わう 待ちすぎて食べられなくなる前に

      春になると店頭に並び始めるもの。薄いピンクや朱赤の桃やネクタリン。ジューシーでほんのり酸っぱく甘いこの季節が大好きだ。値段はそこまで可愛くはなく1kgで9,99ユーロ(近所のスーパー調べ)。3個買って4,58ユーロ。こんな値段がするのだから大事に食べなくてはと思うとつい数日たってしまう。気づくと産毛がこそばよい白桃はすでに腐りはじめていた。ただ食べるのではなく、特別な時に素敵な食器や飲み物と一緒に食べようなどと思っていたらあっという間に食べごろ期は過ぎ去ってしまったのだ。

      • 思い込みから自由になる 苦手なものへの向き合い方

        今週は小学校が祝日も入れて水、木、金とお休みでnoteから少し遠ざかる。すると書きたくてたまらなくなってしまったので日記のように思いつくままに綴る。 水曜は夫は仕事なので日本人の友人とその子ども達と動物園へ。広いので子ども達の喧騒も気にならずゆっくり過ごせた。またその日はたまたま遅番で9時頃夫が帰ると伝えると、なんとおうちの夕ご飯に私たち4人を招待してくれたのだ。しかも車で送迎つきで。なんと優しい。自分以外の大人がいるだけでワンオペ育児も怖くなくなる不思議。同じおもてなしは

        • 言語と移住と正しい生き方への問い

          インテグレーションってよく聞く言葉で外国に住む際にはみな避けては通れない課題だろう。特に文化や言語に違いがあればあるほど、例えば日本とヨーロッパのように隔たりが大きいほどその作業は難しく、現地の人のように生きるのは不可能だということをみなどこかで悟ることになる。そこで出てくる問いは、どこまでインテグレーションするかということだ。 言語を習うというのはインテグレーションを考える上で最も重要なタスクである。また言語習得は個人差が大きい。これは母語でも言語をどの程度使いこなしてい

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        改めて自己紹介

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        • ベルギー暮らし
          12本
        • イギリスの思い出
          4本

        記事

          ファウンデーションコースで出会ったわたしを支えるもの

          イギリス時代の思い出話の続き。時系列にとらわれず思いつくままに書くことにした。楽しかった語学学校を終え夏休みは日本に一時帰国。9月には次なる目的地、大学付属のファウンデーションコースに向かった。ウェールズのAberystwyth(アベリストウィス・ウェールズ語なので舌をかみそうになる)大学にあるファウンデーションコースに入学した。これはイギリスの大学が3年生で基礎課程がないので同等の教育制度でない国から大学入学を希望する留学生が入らなくてはならない準備コースだ。 ほとんどの

          ファウンデーションコースで出会ったわたしを支えるもの

          人生は前にしか進まない  

          一週間が終わろうとしている。最近平日は金曜の授業以外は予定は入っていない。課題をやろうと思いながらも進まずあわてて金曜の授業の課題だけは仕上げた。今週はなぜか落ち込みぎみで嫌いではないはずの洗濯までも、だらだらと干すまでに時間がかかった。外も暗かったり雨がちらついたりともう着ないと誓ったはずの冬のコートを引っ張り出す。まるでわたしの心のうちを表しているような空模様は週末に向け温かく陽ざしも伸びていった。 勉強への向き合い方に折り合いをつけられないことが落ち込みの理由なのだが

          人生は前にしか進まない  

          スタディーカウンセラーへ 経験よりも共感と想像力

          最近プレッシャーはあっても勉強が手につかないという状況もあり、勇気を出してスタデイーカウンセラーに相談してみた。さすが大きな組織、オンラインで予約でき、勉強方法やプランの立て方、心身の健康状態などを相談できるようだ。若くて素敵なお姉さんが相談にのってくれた。まず自分の状況を話す、3回目なので今回落ちると勉強を続けられなくなる恐れ、なのに集中できない、また子育てとの両立で時間が限られていることを話した。 当たり前だけど意識してなかった事実を言い当てられた。バイトや他の活動と両

          スタディーカウンセラーへ 経験よりも共感と想像力

          イースター明け授業 励まし励ませられる言葉

          イースター休暇が終わり久しぶりに後期の授業が始まった。もう3回目の受講。既に2回も受けたのに課題提出できなかった自分を恨みながら、重い腰をあげてやってきた。昨晩からどうも調子が悪くお腹がいたい。こんなに行きたくない授業は初めてだ。どうやらディスカッションはあるし、うまく話せるかな。1年目、2年目までは頑張って作っていた友達もこのクラスではほとんどいない。 授業は2時間。約30分の講義スタイルの後はグループディスカッションだ。自動的に割り振られてるグループは6人。1人は間違え

          イースター明け授業 励まし励ませられる言葉

          あったのは恐れと悔しさ 目を背けていた感情に向き合うコーヒー時間

          昨日は久しぶりに大学院の友達とカフェへ。Noirは学生ご用達、朝から混雑しており粋でハンサムなマスターのおじさんが常連と話し混んでいる地元で人気なお店だ。手作りケーキが美味しくてついついオーダーしてしまう。 中国出身の友人は昨年夏、順当に卒業しサーチイヤービザを使いながら仕事を探している。ベルギー人の彼とも順調で一緒に住みながら家族ビザへの切り替えも検討しているが、ベルギー人配偶者ビザはベルギー人側がビザサポートをオファーできる最低年収が一般平均よりも高く意外とハードルが高

          あったのは恐れと悔しさ 目を背けていた感情に向き合うコーヒー時間

          結婚も学問も すべてはコミットメント

          イギリス学部留学の3年間はLampeterというウェールズのとても小さい町にすんでいた。イギリスで一番小さい大学街だ。現地ではヨーロッパ一小さいと聞いたが真偽は定かではない。1年目は学生寮に入っていた。大学のキャンパス内に流れる小川のそばに立つ小さな家、その名もリバーサイドコテージというマチュアスチューデント用の静かに暮らしたい人向けの寮。年上の学生達との生活はそれなりに楽しかった。2年目からは寮が保証されていない現地学生はプライベートの学生向け部屋か家を借りてシェア家するこ

          結婚も学問も すべてはコミットメント

          母親になるとは気が散るということ けれど不幸ではない

          今週はイースター休暇の2週目。長男長女はキャンプに行かせている。キャンプとはホリデー期間に行われる日帰り学童保育で、公立の小学校で行われる比較的安価なもの(週35ユーロte程度)のものからスポーツ施設がやっている水泳やお料理教室(週100ユーロ)まで様々ある。公立は収入が少ない家庭はサポートがありかなり安く通える。うちは基本公立、どうしてもというときはスポーツ施設が行っているものに入れている。オムツが外れてない末っ子は家でお留守番。 子ども達を送り届けた後に末っ子と散歩がて

          母親になるとは気が散るということ けれど不幸ではない

          海外に出る理由はグラデーション

          「海外移住と留学どちらを先に決めたんですか?」 と何度か聞かれたことがある。すぐに答えは思いつかずやけに冗長な移住前ストーリーを並べて相手を退屈させてしまう。自分でもどちらかはいまいちわからない。留学はなんなら20代の始めから考えていたが、家族で移住すると決めなければ実現しなくてもいいくらいの夢だった。海外移住も夫が日本に来てからいつかは帰るものと考えていたし、子どもが生まれてからその気持ちはさらに強くなっていった。コロナ過と第三子出産で勢いづきそのまま実現してしまったという

          海外に出る理由はグラデーション

          春のフランスへ 5日間の旅

          先週日曜日から木曜日までフランスの夫の実家へ帰省した。気づくと去年の夏以来。ベルギーの隣とはいえ南西部の田舎にある夫の実家へは片道9時間ほどかかる大移動、3人の子連れ、交通費を考えるとおちおちと帰れない。今回は行きはパリ経由で。パリ北駅の人の多さにびっくり。東京を思い出す。バス停の近くにアフリカ系の男性が倒れており、周りに荷物が散らばっていたのに誰も何もせず通り過ぎていた。あんなにたくさんいた警官は駅の外には見えず、軍も近くにいたけど何もせず。亡くなってはなく酔っ払いか何かだ

          春のフランスへ 5日間の旅

          何を書くか 学びと自己表現のはざまで

          noteをはじめてもうひとつ良かったこと。それは大学院の学習において自分の書きたいものを書こうとする行為をやめられたことだ。もうすぐ退学になるかもというところで、やっと大学院に行きたかった理由を因数分解してみた(尊敬してる尾石晴さん流に)。そこにあったのはシンプルに書きたいという感情。でも何を書きたいかも書けるかもわからない。創作の才能はさっぱりないと決めつけていたので文学を書く勇気はなかった。そんな理由で大学院に進むなんてとんだお門違いだと今はわかる。 わたしは大学院の勉

          何を書くか 学びと自己表現のはざまで

          わたしへの手紙 ことばが紡ぐ自分との旅

          日々とめどなく溢れる言葉たちを救いあげるように見失わないように書いていく。noteを書くことはだんだんわたしの一部になりつつある。よく作家や漫画家がインタビューで自分が面白いと思うものを書くと語っているが、その感覚がずっとわからなかった。彼らは天才だから自分まで楽しませることができるんだ、とずっと思ってた。 しかしnoteを書き続けていると、実はわたし自身が一番救われていることに気づく。面白いという感覚とは少し違う。それは昨日の3日前の、そして1か月前の自分に会いにいく旅の

          わたしへの手紙 ことばが紡ぐ自分との旅

          エッセイを読みながら それでも世界はなくならない

          最近立て続けにエッセイを読んだ。村上春樹と江國香織。幼少期から知っており日本を代表する同時代に生き作品を発表し続けている2人。本が好きな人なら一度は手に取ったことがあるのではないだろうか。例にもれず私も2人の作品を10代から読んできた。大ファンというわけではない。それでもノルウェイの森やねじまき鳥のクロニクルには夢中になったし、すいかの匂いやその他の短編はふと時間がある時に読むにはぴったりだった。 今回は「遠い太鼓」村上春樹著、「物語のなかとそと」江國香織著というエッセイを

          エッセイを読みながら それでも世界はなくならない