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明日なんか来るか、と思う夜に

どう考えても、地球は明日を約束する気はない、と思っている。
たまたま、だ。
明日が今日の続きでくるように錯覚しているだけ。
たまたま、似た感じの翌日が来ているだけ。

学校で習ったような理科や数学の法則は、ここ1000年くらいで発見されたものだけど、1億年前は全然違っていたかもしれない。
そもそも陸地のカタチの地図が違うんだから気候も違うだろうし、その時、今の理科で習うように植物は育ったろうか?
1億年先も全然違うかもしれない。
もうオゾン層やら温暖化で、人は生まれなくなってるかもしれない。

学校で習っていることは普遍的な真理ではなくて、一旦共有した知識を信じて明日を生きていこう、という物語でしかない。

地球はただ空間でぐるぐる回っている丸い塊。
家をローンで買うのも、受験のために勉強するのも、好きな人に告白しようとためらう日々も、そもそも、収穫するために種を植えるのも、やってらんないって、なる。
明日が本当に今日の延長でやってくるなんて何の保証もないんだから。
ただ、なんとなく明日も退屈に似た感じに来るんじゃないかなあ、と盲目的に信じているだけなんだから。

だからきっと、人間は神様が必要なんだ。
世界が無機質で何の保証もなく回っている土くれで、私やあなたが偶然生き物としてそこにいることに、はっと気付いて恐怖しても、
「明日はきっとくる、もし、明日が来なかったら天国においで」って言ってくれる神様がいたら、そんなに眠るのが怖くないから。


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