恋愛の目的は、モテることではない 〜何でも評価する社会が”精神”を壊している〜
広く好かれれば好かれるほど、
深く好かれないものだ。
-スタンダール(作家)-
その通りだと共感します。
どうも平成・令和時代になって、ますますこの傾向(広く好かれる感)が大事とされる風潮が蔓延しています。
その原因は、男女ともに恋愛においての勝ち組・負け組がハッキリしているからです。
ここで言う恋愛の”勝ち組”というのは、モテモテであるということです。
男女ともに、年収や美貌や条件面で優れていると言うことです。
一般的には、モテモテ同士が”付き合う”ことになる。
なおかつ、恋の種類(4種類)が沢山あって、それぞれの恋を楽しみたいから、「広く好かれる」ことを目指しがちです。
しかし、この傾向をよく分析・判断してみると全く違う見方が出来ます。
つまり、恋愛においての”勝ち組”になれないことは、人生において全く重要な事では無いという結論です。
何故なら、ビジネスの世界でも恋愛の世界でも、勝ち組というのは20%ぐらいでしょう。
大部分の人にとって無関係ですから「広く好かれない」負け組の男女の方が80%となる。
その大多数同士が恋するということは、「深く好かれる」恋に巡り会う機会があることを意味します。
恋人選びの分かりやすい条件などを重視しなければ、大多数の方にとって「深く好かれる」確率が断然高くなる。
そういう意味で、このスタンダールの言葉は、世の中の大多数の男女に大きな希望を与えてくれます。
ズバリ、 私流の解釈では、恋愛においての「勝ち組」とは「深く好かれる」ことです。
本屋に行くと、ビジネス書籍売り場に「一流になるために」「一流の◯◯が語る」「勝ち組なるために」などという本を相変わらず多く見かけます。
ここで言う一流は、ほとんど他人より「金儲けが上手い」「地位が高い」「年収が多い」と言う意味です。
全く、時代遅れの感があります。
右肩上がりの経済環境ならともかく、右下がりの令和の時代に大切なことは、(間違った意味での)”勝つ”ことや”一流”になることでなくて、
「人に心から喜んでもらう」
「深く愛して、深く愛される」
「生きがいとなる”家族”をつくる」
ことです。
こうして言葉にすると当たり前のことを言っているようですが、その当たり前のことを実現化することが難しくなっている。
現代のような何でも勝ち負けで決める風潮だから、恋愛も「モテるかモテないか」の二社択一となってしまった。
例えば、身近な生活において、特に気をつけなくてはいけないことは、食事すらも点数化している現実です。
「これは人生で一番美味しい」「この店よりあの店が美味しい」「星幾つの店だ」「評価点が最高点だ」などと自然に使うようになってしまった。
日本人の素晴らしい精神は、本来、自然や生き物に感謝して食べることのはずです。
食事をランキング化するとは一体何なのか・・・。
その時に食す”命”(動物も植物も)に感謝して、常に”今”を最高に美味しく頂く、目の前にいる相手との時間を最高に楽しむことが人生における”勝者”です。
評価することに慣れてしまった日常の食生活を繰り返すと、全ての食事において「有難い」という感謝の欠けた”堕落した”食文化が育ってゆくのです。
食事が1日3食ならば、1年間に1095回も行う行為です。
毎日、朝昼晩と食を評価している人に、まともな精神(人格)が宿ることはない。
恋愛も同様です。
「あの女よりこの女の方が美人だ」
「あの男よりこの男の方が年収が高く有利だ」
なんて言って”人を評価する”。
恋愛において一番大切なことは何か。
それは、広く好かれ薄っぺらい恋愛を繰り返すことではありません。
恋愛において、そんな古い価値感にとらわれていては、人生での最も大切なこと(人)を失ってしまいます。
価値観の多様化時代に、恋活・婚活において最も大事にすべき精神は、
「真の恋愛の”勝ち組”として、より深く好かれる」
そして、
「人生の”一流”として、本当の愛に辿り着く」
ことだと考えます。
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