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小学校開校の日

オイオイ泣いている弟になんと言えばよいのかずんぐりむっくりは言葉に詰まった。

ずんぐりむっくり

お互い、三十過ぎて独身か…小学生くらいで時間が止まってるもんな…俺が悪いんだけど、そうだ!!

二人でナンパでもしてみるか?俺は、したことないな…それにお前はメーカー勤めだから派遣の俺とは違うよな…

ずんぐりむっくりは結局、また卑屈なセリフしか言えない自分が嫌になり黙り込んだ。

薄っぺら男

僕だってさ、ナンパなんて…そんな事、本当にするヤツいないよ…。でもいいなぁ、

兄さんとナンパなんて楽しいだろうなぁ、死ぬまでにそんな事もしてみたいよ。

ずんぐりむっくり

死ぬってお前…

薄っぺら男

兄さん、こうして会えて、普通に話せて、僕、嬉しいよ。でも、兄さんとはもうじき、さようならをしなけりゃあならないんだ。

ずんぐりむっくり

ヤメロよ、そんな冗談!!ここは病院だぞ!

薄っぺら男はガックリと肩を落としてまた泣き始めた。

つづく


大変貧乏しております。よろしかったらいくらか下さい。新しい物語の主人公を購入します。最後まで美味しく頂きます!!