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「私、東京でタクシードライバーやるねん」~勘と直感を信じて、一世一代の決断へ~

ご乗車ありがとうございます。日本交通㈱新卒採用担当です。

2023年4月、新卒で関西出身の新入社員が、同じく新卒で関西出身の先輩社員に、第1弾・第2弾に分けて、対談インタビュー!

執筆を担当した社員は、入社時点でまだ1種免許を取得したばかり。まだ2種免許を取れないので内勤の仕事をしながら、これから乗務員になるための研修を受ける予定で、とても不安に思っていました。

そこで、仕事の合間に先輩社員に乗務員時代の体験談を聞いていたときに「どうせならこれをnoteの企画にしませんか?」と提案したところから、この企画は始まりました。

どうして東京のタクシー乗務員になろうと思ったのか、実際はどのように働いていたのか、ということを、学生さんにかなり近い立場からバリバリの関西弁で聞いてきました!

第1弾はこの方!
執筆担当人事が、その方のnoteを読んで、一目惚れならぬ、一”読”惚れした方です!

話を聞いた先輩人事:
こじこじ

出身:滋賀県
【経歴】
2021年4月 入社、赤羽営業所配属
2021年6月 日本交通新卒採用チームに異動

インタビューした後輩人事:
B

出身:和歌山県
【経歴】
2023年4月 入社、無線センター配属
2023年10月 日本交通新卒採用チームに異動
2024年1月 乗務員研修スタート

はじめに

B 学生時代、こじこじさんのnoteを読んで「私と本当に似てる」と思いまして(笑)。同じ性格で、関西出身。その上就職活動に苦労した、っていうのが全部一緒やったんで、そういう人に乗務員の話を聞けたら参考になるやろうな、ってふと思って。せっかくやったらnoteの企画にしようっていうのが最初です(笑)

軽い気持ちで言ったので、まさかこんな簡単にイエスが出るとは思ってなくて、びっくりしました(笑)

こじこじ この会社のいいところですよね。

B 苦労して就職活動をしたということなので、その話を聞きたいなと。こじこじさんのnoteに「また別の機会に」って書いてあったので、ちょうどいい機会やん!と思って(笑)

就職活動のはじめについて

こじこじ 就職活動を始めたのは大学3年生の6月1日。友達と「『合説』っていうのがあるから行ってみよう」ってなって。スーツで行ったら、周りは全員私服。「あ、間違った!」と浮きまくったところからスタートしました。

就職活動って得体の知れないものだったので、とりあえず色々な会社を見てみようと思ってました。夏~冬はずっと1Dayインターンシップを30社くらい参加してたね。

B 業界や職種は絞らなったんですか?

こじこじ 絞ってないな。軽いノリで行ってみるかって感じ。

B 勤務地も見ず?

こじこじ 一人暮らししたいと思ってたから、全国転勤ありで見てたね。短期留学の経験もあったから海外でもOKやった。

転換期

こじこじ 秋からは早期選考へ。そのころは「キラキラしててかっこいい!」って理由でブライダル業界を志望してたね。でも早期選考で落ちちゃって。それを機に、ブライダル業界を志望した理由を原点回帰したんよ。

思い返せば中学時代から、青年海外協力隊に興味があった。だから、幸せな人をより幸せするよりも、困っている人に手を差し伸べた方が、自分の信条に合うなって。それからは、ブライダル業界志望ではなくなったね。

だから、人の生活に寄り添えて社会貢献性の高い、福祉、接客、医療コンサル、不動産をメインで見た。

B 選考に落ちたのは辛かったですか?

こじこじ 当時はね。でも、この原点回帰がなければ、日本交通には出会えてなかったから結果オーライだね。

東京の就活合宿へ

B こじこじさんのnoteに「東京の就職合宿に行った」って書いてありましたけど、それは同じ時期の出来事ですか?

こじこじ そう。大学3年生の冬くらいかな。この原点回帰の時期に、就活合宿ってものがあるのを偶然知って飛びついた。

B 日本交通に出会ったのもこの時期ですか?

こじこじ そうです!

B 運命ですね! 就活合宿では具体的に何をしたんですか?

こじこじ 基本自由に就職活動する感じだけど、一人ひとりに専任の就活アドバイザーがついてくれる。アドバイザーが紹介してくれた企業に行ったり、夜に開いてくれる講座に参加したり、1週間でぎゅっと詰めて思い切り就職活動をやったね。

B ぶっちゃけ、心から楽しめるものではないですよね?

こじこじ めっちゃしんどかった~! 私の場合アドバイザーと馬が合わなくって。面談でズバズバ指摘してくるタイプだったから、夜中にずっと泣いてたね。

就活合宿お疲れ様パーティーの様子

日本交通との出会いと選考

B でも、ここで日本交通に出会ったんですよね?

こじこじ 就活合宿で日本交通を紹介してもらって、火曜日に対面のインターンシップに行って、その日のうちに一次面接を受けたんよ。
本来であれば一次面接の次に先輩社員面談、その後に最終選考が当時の選考フローなんだけど。(編注※現在の選考フローとは異なります)

でも、当時の人事の方が、私が東京にいるうちに選考を受けられた方がいいだろうってよくしてくれたのか、その週の金曜日に最終選考を入れてくれた。

日本交通の一次面接って、表面的なところじゃなくて、奥までちゃんと理解しようとしてくれるんよね。それがアドバイザーにめちゃめちゃ言われた後だったから、その反動ですごく感動して、面接大号泣(笑)

インターンシップの段階から実は「私、この会社に入りそうやな」と思ってたけど、改めて「この会社の雰囲気いいな」って思った。フィット感って言うの?「あ、ここだ! この企業合いそうやな」って感じ。

B 日本交通がタクシー業界っていうのは気にならなかったんですか?

こじこじ あんまり覚えてない(笑)。覚えてないってことは、気にしてなかったんだろうなって思う。自分が乗務員をするっていう覚悟がまだなかったからこその反応なのかなって。会社のこともまだ全然知らなかったし。

B 合格の通知が来たのは合宿から帰ってから?

こじこじ そう。自分の誕生日に、担当リクルーター※のWさんからね。インターンシップの段階で出会ってたWさんから合格を伝えてもらえて、嬉しくて大号泣。Wさんびっくりしてたな(笑)
(※担当リクルーター=内々定をお出しした学生さん1人1人に付く相談窓口担当の人事)

日本交通に決めるまで

B 他に受かっていた企業はありましたか?

こじこじ 日本交通が初内々定やった。でも、今就職活動を終えるのは違うなと思って就活を続けてた。内々定をもらって5か月は迷ってたかな。

B 東京に行くことについてご両親は何かおっしゃっていましたか?

こじこじ 父親は「お前に大都市は無理や」って言いながらも、東京で働いたことがあったから、社会経験として行ってこいって背中押してくれてたな。で、祖母は大反対。「長女やのに出ていくの?」って。実家にいてほしかったみたい。

B 運転についてはどうでしたか?

こじこじ 大学1年生の夏に免許を取ったんやけど、日本交通に入るって決めるまで、一切運転してなかった。「ほんまに乗務員やるんか? お前には絶対無理」って親族関係から言われた。母親は特に反対してた。

B 周りからそう言われて、自身はどう思ってましたか?

こじこじ まあどうにかなるでしょって。頑張れば出来るでしょって。

B じゃあ、不安とかはなかった?

こじこじ なかった。……って、今では思ってるけど、自分が採用担当に異動になって改めて担当リクルーターだったWさんとお話した時に「こじこじさん、不安そうではあったよ。結局めちゃくちゃ悩んで決めてたよね」って言われた。もう忘れてて(笑)

入社の決め手

B 話は戻りますが、何に悩んだんですか?

こじこじ 最終的に日本交通含め4社の内定をいただけたんよ。2社は、将来描きたい像が違うなっていうのと、イベントに参加してみて「社風が合わん」ってなって、早めに辞退した。日本交通ともう1社で迷ってた。

もう1社は福祉系で、母親が働いている業界だったから、仕事内容やキャリアはイメージができてた。

B イメージができてるからそこでいいや、とはならなかったんですね。分かってた方が飛び込んでいきやすいと思うんですけど。

こじこじ 3年間働くと国家資格の受験資格が得られたから、もし転職することになっても幅を利かせられるかな、とも思ってたんよね。それに、もしその会社なら関西で働くことになってた。

B そこで日本交通を選んだんですね。すごい決断ですね。

こじこじ 一世一代の決断やね。

B 何が背中を押したんですか?

こじこじ やっぱり直感。社風もよかったし「この会社やな」って。入社前に赤羽営業所に行く機会があって、のちに同期になる仲間と喋って雰囲気を見たり、ちょっとだけハンドルを握らせてもらったりして。

記憶に残ってるのは、当時赤羽営業所の運行管理者※だった方が(※運行管理者=乗務員のサポートをする業種)「小島さん、練習すれば運転できるよ」って背中を押してくださったこと。じゃあ行ける!って(笑)

あと、担当リクルーターのフォロー(笑)。担当リクルーターがWさんじゃなかったら、この会社に入ってなかったかもしれんし。

B どんなフォローを?

こじこじ 定期的に電話や面談をしてくれました。内々定をもらってから、営業所見学に誘ってくれました。それに合わせて内々定通知書を手渡してくれて、誕生日まで祝ってくれて。すごいなこの会社!って。

営業所見学のお写真

入社前:運転について

B 内々定通知書を提出した時には、覚悟は決まってたんですか?

こじこじ 行動としては、覚悟決まってたと思うね。
っていうのも、運転してなかったから、教習所で開かれるペーパードライバー教習に新型コロナの給付金を全額つぎ込んだり、月1・2回は親を隣に乗せて京都へ行ってみたり、高速道路に乗ってみたりしてた。心構えはしてたかな。

あと、人に喋った方が覚悟できるなと思ったから、仲のいい友達には「東京行くわ」って伝えたね。「タクシーの会社やねん」「え、タクシー?」みたいな(笑)

B かっこいい!! 周りの友達の反応は?

こじこじ 「小島らしい」って。人と違うルートを歩くあたりがまさにって言ってたな(笑)

入社前:地理について

B 地理は不安じゃなかったですか?

こじこじ 東京の地理には超疎い人間でした。

B 入社前に地理の勉強は?

こじこじ 入社前は事前研修として地理試験※の勉強をしてたよ。(※地理試験=特定の地域でタクシー乗務員になるために必要な試験。2024年2月末時点で撤廃)あとは、配属される場所を見ておきたいなと思って、内定式の後2泊3日で、配属される可能性のある営業所をほとんど全部回りました。

B すご! どこへ行ったんですか?

こじこじ 三鷹、新木場、品川、葛西。赤羽は見たことあったし、他の場所であればその時に任せようと思ってた。

住むところについて

B 蓋を開けてみたら、イベントの時からなじみ深い赤羽営業所配属だったんですね。

こじこじ そうです。

B 配属が決まったのはいつ?

こじこじ 年末に配属決定のメールが来ました。

B 営業所が決まってから住む場所を決めたんですよね。私も、東京のどこに住めばいいか全く分かんなかったんで、定期的に連絡をくれていた担当リクルーターのKさんに「どこ住めばいいですか?」って聞いてたんですけど、こじこじさんは誰かに相談しましたか?

こじこじ 物件選びは、賃貸のサイトで営業所周辺の物件を探しつつ、大学4年生の2月に、地理試験で東京に行くのと合わせて、親に不動産屋についてきてもらって決めました。

事前研修 2種免許取得について

B 2種免許は関西で取れたんですか?

こじこじ 私の場合は、家の近くに2種免許を取れる教習所があったので、そこを調整してもらって通所しました。(※現在の2種教習は合宿が原則です)

B どのくらいの期間でやるんですか?

こじこじ 2週間~3週間くらい。私の場合は、12月3日入校で、12月26日に卒業しました。アルバイト、地理試験や大学の勉強との掛け持ちで、結構ハードスケジュールやった。

B でも意外とすぐ終わるんですね。印象に残ったこと、ありますか?

こじこじ 入校初日で第一段階の学科が全部終わったんですよ。9時~19時くらいまでがっつり。そんで周りのおっちゃんたちと仲良くやってました。

当時普通二種免許を取れる最年少が21歳で(※法改正前。現在は19歳)、その教習所では私が最年少として10年ぶりの入校だったみたい。教習のたびに教官たちから「本当に普通二種免許教習で合ってる?」って聞かれてた。

東京の生活

B 東京に来てみてどうでしたか?

こじこじ 最初の方は乾燥が激しくて肌が荒れて荒れて……。「水が合わん」みたいな。それが何よりもしんどかったです。
逆によかったこともあって、実家にいたころは家事をほとんどやってなかったけど、意外とできるようになりました!

B ホームシックは?

こじこじ ビデオ電話してたので、大丈夫やった。

B 私も一人暮らししたい派だったんで、今も楽しんでます。東京にしかないものっていっぱいあるし、ライブとかすごく行きやすいし。

こじこじ そうなんですよ!! 東京暮らしめっちゃ楽しんでます! 私も今年ライブめっちゃ行く予定です!

さいごに

B 関西の就活生の方に一言お願いします!

こじこじ 上京は大きな決断かと思いますが、東京生活、ほんまに楽しいぞ! 友人と疎遠になると思いきや、離れてても意外と関係性は続いてます。先日は友人と、現地集合現地解散で北海道旅行に行きましたね。学生時代にできなかったような体験がいろいろできますよ!
迷ってる方がいたら「おもろいぞ」って伝えたいです。

B ありがとうございました!


第2弾は、乗務員のお仕事ついて、別の関西出身社員に聞きます。
次回もお楽しみに!

取材協力:@こじこじ
Text & Interview:23新卒B


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