「パーテルノステル」
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もこちゃんのいた部屋に入った新しい女の子は黒髪の綺麗な子だった。いかにも清楚で、生まれてこの方ヘアカラーさえしたことないんじゃないかっていう、瞳の大きいナチュラルなまつげの子。
肌がほんのり白くって、幼女みたいに頬がうっすらとピンクだった。そのくせ細い二の腕に不釣り合いなふっくらとした胸もとがなんだかアンバランスで、これは当たりだと思った反面、こんな子がどうしてこんないかがわしい物件に、と俺は心配になる。部屋に備えつきの赤いテカテカしたカラーボックスがいかにも似合わない。