日曜日の昼

 曇りがちの憂鬱な日曜日。休日の公園。仕事なのは僕だけだ。目の前には餌を求めてか蠅が僕にたかる。餌などないのに何故君たちは僕にたがるのか。こんな清潔な公園じゃ餌なんて見つからないさ。さっさと他のところにお行きとシッシと手を振ったが、それでも餌を求めて僕にたかる。今張り付いた蠅が僕の首をぺろっと舐めた。それを合図にしてか他のハエも僕にまとわりついてきた。今僕は蠅で覆われてなにもかも見えない。

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