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『kids these days!』ドンドン市開催

 2011〜2012年にかけて『kids these days!』というミニコミ・ZINEを作っていました。これはその名のとおり「kids these days=イマドキのガキ」、中でも高校軽音楽部員をフィーチャーしたもの。当時、首都圏各校の文化祭やティーンズバンド向けのコンテストを毎週のように巡っては、“イマドキのガキ”がコピー・カバーする曲をリストアップしてみたり、特にテクニカルなバンド、優秀な賞を獲得したバンドにインタビューを試みたりしていました。

 刊行当初は文学フリマで手売りしたり、ZINEを取り扱うセレクトショップ的な書店に卸したりしていたのですが、おかげさまで、以下にある尊敬すべき同業者各位をはじめ、いろいろな方のご好評を得ることができました。また『朝日新聞』『ウレぴあ』『週刊文春』、FM福岡『ちんさやリターンズ』『デイリーポータルZ』などに取材していただいたりもしています。

 そして、そもそも売文で生計を立てているだけに、今さらZINEを通じて己の表現欲求や承認欲求を満たしたいみたいな動機もありません。「オレも編集長になってみたい」「カネがほしい」「アニメ『けいおん!』ブームにあやかりたい」という俗物極まりないモチベーションで作ったものだけに原価計算と損益分岐点の見極めを徹底しています。それが功奏したのか、印刷・製本費用と人件費(といってもデザイナーをやってくれたヨメへの小遣いだけですが)を払ってもなお、飲み歩くには十分な売り上げを確保することもできました。

 が、ZINEや同人誌などの小規模出版を請け負っている印刷会社は非常に誠実にビジネスをなさっていらっしゃる。モノクロ100〜150ページ程度のZINEであれば、リーズナブルな価格でけっこうな部数を刷れてしまうのです。つまりなにが言いたいかというと、ぼくのZINEはみなさまのおかげでペイラインこそ余裕で超えたものの、この8年来、その在庫が我が家のベッドルームを占拠し続けています。土嚢のように積まれ続けています。そして夫婦して8年にわたって困り続けています。

 先日、そんなことをTwitterでつぶやいたら、チョー売れっ子先輩ライターをはじめ、幾人かの方々からダイレクトメッセージ経由でご注文をいただく機会に恵まれました。これは我が家のベッドルームを快適にするチャンスです。ということで、ここ、noteでも宣伝させていただきます。

 上述のとおり、すでに元は取っている。そのため刊行当時は1000円で売っていた『kids these days! vol.1』と、1500円の『kids these days! vol.2』をいずれも送料込みの1000円で頒布させていただきます。

『kids these days! vol.1』には、現在若手バンド界隈で十分な存在感を示し、またライブアイドルにやたらと人気(彼女たちとチェキを撮るたび「なりまつって下川くんと仲いいの?」って聞かれるのが業腹ですが)の挫・人間や、今なおライブハウスシーンで活躍を続けているCRAZY WEST MOUNTAINといったバンドのインタビューと、首都圏各校の高校軽音部の75バンドによる224曲のコピー・カバー曲のリストなどが掲載されています。

 一方『〜vol.2』にはがんばれ!Victory(当時Victory)とたんこぶちんというのちのメジャーデビューバンドのインタビューや、173バンドの540曲のコピー・カバー曲リスト、そしてそのリストを見た柴那典さんによるトレンド分析などが掲載されています。

 販売方法ですが、生来の面倒くさがりであり、ディストリビューター嫌い(買い手の住所を聞くこと以外ロクに仕事をしていない分際で「手数料をください」ってどんな了簡だよ、バーカ)であるため、直販のみとさせてください。ぼくのTwitterアカウント宛のDM(全開放しています)か、Twitterのプロフィールにあるメールアドレスに直接、ご希望のアイテムと冊数、ご住所をご連絡ください。早急に発送し、到着の頃合いを見計らって振り込み先口座情報を送付させていただきます。まったくもって原始的な販売方法で恐縮ですが、ぜひともチェックしてみてください。

■『kids these days! vol.1』目次

・ミケトロイズインタビュー
・挫・人間インタビュー
・攻撃サイダーインタビュー
・CRAZY WEST MOUNTAINインタビュー
・スカートの中インタビュー
・高校軽音部コピー・カバー曲セットリスト2010
など


■『kids these days! vol.2』目次

・Victoryインタビュー
・たんこぶちんインタビュー
・パンダミックインタビュー
・ブラックアウトインタビュー
・Switchインタビュー
・αインタビュー
・JATインタビュー
・Private Armyインタビュー
・高校軽音部コピー・カバー曲セットリスト2011
など