第4回「自分を語れない」
よく自助会や当事者研究会では、自分の苦しみを言葉にすることで、自分を救うという実践がされています。実際、自分を語ることで、苦しみから解放されたり、気分が楽になったりすることもあるでしょう。
しかし、思っていることを言葉にするのが苦手だったり、自分をさらけ出すのが恥ずかしかったり、相手の反応が怖かったりして、なかなか自分を語ることができない、ということもあるのではないでしょうか。そして、語れないことによって仲間と痛みを分けあえず、置き去りにされるような孤独感をおぼえることもある