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<2024年3月:英検1級二次試験~試験当日の様子と勉強方法>



1.はじめに

英検1級の二次試験は、一次試験(英作文)以上に、二次試験に関する情報の有無が大事な部分もあるので、2024年3月12日(火)合格発表の後、「ナベさん合格しました」と連絡をくれた方にお願いして、試験当日の様子と、合格された方の勉強方法を整理してもらいました。

今後、英検1級二次試験を受ける方の参考になればと思い、合格者さんの記事を中心に、このnote記事を投稿する次第です。

なお、残念ながら、不合格だった方には、「リベンジ組」のDMグループを立ち上げて、次の二次試験(一次免除)まで、不合格だった方が孤立しないように、参加メンバー同士でうまくモチベーションを高めながら、スピーキング力アップを目指す予定です。

また、二次対策全般については、以下のnote記事に細かく記載しています。


2.ナベが取り組んだ二次対策とは(2024年1月25日(木)~3月3日(日)


1.募集
   一次試験が終わった後、「二次対策に取り組みたい」とDMで連絡してくれた方を中心にDMグループを作成しました。
   X(Twitter)とInstagramで、それぞれ連絡があったのですが、今回は、X(Twitter)のみで、DMグループを立ち上げました

→ この時点では、一次試験の合否が出ていませんが、仮に一次試験不合格になっても、ご本人の希望があれば、3月3日まで、DMグループに残ってもらいました。

2.日々のトレーニング
   ナベが、毎朝、二次試験に出そうなトピックをDMグループに投稿して(今回は全37トピック)、参加メンバーにお願いしたのは、以下の3つでした

  ①日本語でいいので、賛成か反対の立場を決めて、論点を2つ出す
  ②可能なら、簡単なスピーチ原稿を作って、DMグループに投稿する
  ③英語のスピーチを録音して、その音源をDMグループに投稿する

→ こうすることで、同じ試験を目指す方同士の交流が進み、情報共有ができ、自分にはない論理展開を知り、さらには「孤独になりがちな二次対策」をできるだけ楽しめるように、場づくりを意識しました
(可能な範囲で、ナベからも、二次対策全般のアドバイスをDMに投稿)

3.グループ模擬面談と個別面談

 調整さんを使って、ナベが対応可能な時間を公開して、その枠に参加したい方を募集しました。

 今回は、全6週間分で、その大半を、シンガポール出張中にホテルから対応したのが印象的でした。

 グループ模擬面談は、第三者が面接の様子を聞いているので、緊張しますが、ZOOM画面に投影されるトピックをみて、1分後にスピーチをしないといけない緊張感(=本番以上に緊張する?)もあり、かつ、同じ参加メンバーの成長速度をお互いに確認できるメリットもあります。

 また、見学者という枠も作ったので、模擬面接をする自信がない方は、見学しながら、学んでもらっていました
 
 一方で、どうしても、個別面談がよい方には、個別枠も作成して対応させて頂きました。

 なお、費用は、私の手間賃くらいゆえ、以下の金額を、二次試験が終わった後、(自主申告ベースで)纏めて支払ってもらいました。

(また、多くの参加者は、ナベ以外の模擬面接(有料)などで、それなりの金額を支払っているのが一般的ゆえ、私への支払いは少なめに)

   グループ模擬面接(スピーチあり) 500円/60分
   グループ模擬面接(見学のみ)   300円/60分
   個別での模擬面接(本番形式2セット) 800円/25分
   DM維持費             500円/参加者1名

   (それぞれの方の模擬面接は、ZOOM録画して個別配布しました)

4.卒業生による協力

今回も、卒業生(過去に英検1級二次試験に合格された方)に協力してもらいましたので、その3人についても、少し言及させてもらいます

お一人目は、Tさん
・2023年11月の二次試験に初回受験で見事に合格された方で、非常に地道に練習していたのが印象的で、スピーチもQ&Aも確実に合格レベルでした。新たに二次対策に取り組む方に、「合格レベル」を知ってもらおうと、ナベがお願いをして、グループ模擬面接に参加してもらい、スピーチとQ&Aを披露してもらいました。 (その節はご協力ありがとうございました)

お二人目は、Mさん
・1回目の一次試験が不合格で、その次の二次試験までに相当苦労していたのが印象的(→結果、2回目の二次試験で合格)だったので、グループ模擬面接に、ゲストスピーカーとして参加してもらい、特に、リアルな苦労話をしてもらいました。また、無理を言って、2分間スピーチとQ&Aも披露してもらいました。なお、ご自身が、ネイティブキャンプ講師も始めたので、そちらでも二次対策をしてくれました。 (その節はご協力ありがとうございました)

お三人目は、Mさん
・2023年3月に二次試験に合格された方ですが、自ら、模擬面接の試験官役を申し出てくれて、ナベとは別に、Mさんが試験官の個別セッションが何回も開かれました。しかも、ご本人は、ボランティア(無償)で対応とのことで、ナベも、二次対策中の受講生さんも、大変感謝しています。 (その節はご協力ありがとうございました)

なお、二次試験終了後に、受講料(各自が自己申告)で精算する際に、多くの方から、「Mさんに大変お世話になったが、無料だったのが申し訳ない」とのコメントがあり、ナベから、ささやかながらのAmazonギフト券を贈呈させてもらいました。

※この3人目の方には、追加で、面接官役をやった感想と、ご自身が受験された際の「合格体験記」も書いてもらい、13項に追加させてもらいました。(感謝)


5.合格された方からの情報提供(その1:Sさん)

(ご本人から届いた原稿を転記しています。また、読んで頂くとわかりますが、二次対策は、複数のサービスを活用している場合が多いので、ナベも、合格された方の一助を担ったという認識です)

●当日の様子
集合時間12時50分  場所 私立〇〇中学高等学校
30分前に到着し、7番目でした。(最終的に30名超の受験者) 
13時 移動 
13時10分第一グループ面接開始
受験者一人につき15分弱で私は第二グループでした。

面接委員 女性 男性(英語話者) タイムキーパー(男性)
受験者が入室すると計測が開始されます。

緑のカード
3. Should mass media freely report when any disaster happens?
丁度マスメディアについて関心があったことからこのトピックに飛びつきました。
①報道では救護活動を行うため正確な情報を提供すべき
 ②は世論を作る機関だから選挙年でもあるし情報があふれかえるのは良くない 
準備時間内に理由を2つ準備しないままスピーチ開始となりました。2つ目の理由として何か言わなくてはいけないと焦りながら言葉をひねり出しました。結果、分かりにくいスピーチになってしまいました。
タイマーが鳴った後も話し続けましたが、途中で面接員からストップするよう言われました。質問で挽回するチャンスを与えるための時間を確保しようとして遮ってくれたのだと思いました。

問1 結局どちらの立場でしたか?
-----緊張して混乱しました。反対の立場です。
問2 どのような形で制限をもうけるべきですか?
-----政府主導で救助を優先できるよう情報を統一化するべきだと思います。
問3 中国は言論の自由を制限していますが、それについてはどう考えますか?
-----結局、バランスが大事だと思います。いろいろの情報や意見は多様性社会に繋がると思います。

他のトピック
1.Agree or Disagree : Teachers help slow learners.

 ●勉強方法
NABEさんによる日々のトレーニング
  私はお題に関して理由を2点英語で書いて提出しました。参加者の方の書き込みを読み、知識を得たり英語表現を学んでいました。知らない分野についてネットで調べることで世の中のことを知ることが出来てともて刺激になりました。
 目標を共有する仲間同士で研鑽したり、時に愚痴を聞いてもらうのは精神衛生上とても良かったようです。途中二次対策準備から逃げ出してしまうこともありましたが、毎日来る通知のお陰で現実に引き戻してもらえました。 

グループ模擬面談と個別面談
面接の流れが分かり、実践力もつきました。その効果があって、本番時にスピーチでの失敗を修繕できたと思います。卒業生の方がボランティアで面接練習を引き受けてくださり、個別面談はNABEさんにお願いした分も含めて5回ぐらいできました。
「面接官は親切な方が多いです。スピーチで上手く話せなくても、質疑応答で挽回できます。自信を持って臨んできてください。」と卒業生の方に言ってもらったことで、本番中のハプニング(2つ目の理由が言えない、面接官に遮られる)を乗り越えられました。

その他
通勤時に英語のスピーチを考えて声に出してつぶやきました。実際に音声化するのが大切で、頭の中で考えているとスラスラ話せた気になり効果的ではないと思いました。自分の関心があるテーマに絞り込んで何度か繰り返し練習しました。

私の場合は、耳から英語のフレーズを入れると口から出やすいと思ったので、覚えたい表現をYouglishで検索して聞き込みました。

1級へのチャレンジから3年目にして、ようやく合格することができました。初期の頃は、「英検に挑戦し続けることが大切で、そのうち合格するだろう」と考えていました。ところが、2年目が過ぎる頃から「そんな甘い物ではなさそうだ。このままでは10年たっても受かりそうにない」という焦りに変わりました。そんな中、SNSを通じてNABEさんのwriting講座の存在を知りました。academic writingの基礎を実直に教えてくれる、これこそ私が求めていたものだと確信し、添削指導をお願いしました。ところが、入門してから半年後に受けた秋回はあっけなく一次敗退となりました。大きなショックを受け、深く落ち込みました。頭を冷やして自らを顧みると、当時は様々な講義に参加し、良いとされる勉強法を手当たり次第真似ていました。復習もままならず、教材が貯まっていく中、消化不良をおこしていました。今一度初心に戻り、英語力向上が目標であり、英検1級合格はその通過点であること、数多くの教材や講義や勉強方法を試しても定着させなければ目標到達はできないことを確認しました。それからはインプット量を厳選し、自分に合った取り組み方を模索しました。日々のトレーニングに所属し、試験までのペースを掴んだり他の人から刺激をもう一方、「他人は他人」と言い聞かせ、人と比べすぎてペースを乱さないよう気をつけました。私の場合、勉強は自分の甘さや弱さと向き合う事でもありました。他方、語彙を覚えたりエッセイをこれまでの過程の中で学んだ英語学習の方法や楽しさは私の宝です。常に励まし続けてくださったNABEさんに心から感謝申し上げます。今後とも楽しんで英語学習を続けますし、何かの形で社会へ還元していきたいです。

6.合格された方からの情報提供(その2:Rさん)

試験の当日の感想と合格までの取り組み内容をかきたいと思います。皆さんの参考になればと思います。

場所 横浜中華学校
時間10時15分〜

面接官は女性ネイティブ、日本人男性の組み合わせ。女性ネイティブはとても優しくニコニコしていてとても話しやすかったです。

自己紹介
仕事のことについて聞かれました。女性ネイティブの方がその仕事に関わったことがあるらしく、少し話が盛り上がりました。その後、空いている時間は何をしているかについて聞かれました。

トピック
financial crime は violent crimeより深刻か

以前financial crimeについて、chat GPTでアイディア出しして書いた記憶がありこれを選びました

他のトピックは見る余裕ありませんでした。

Yes
1 オレオレ詐欺で高齢者が犠牲になってる
2 ネット上で投資で簡単に稼げる等が出回り、被害者多い

正直理由が被ってる気がするなと思ったのですが、もう一つがどうしても思いつかずやむ追えずこの二つにしました。経済にもダメージを与える的なことを言えば良かったかなと思いました。

質問1
ネイティブ女性より、(自己紹介で私が地域の高齢者と関わる仕事であること伝えた為)、financial crimeに騙されそうな高齢者にあなたの仕事で遭遇する?→時々騙されそうになってる人に遭遇します。そういった時は騙されないようにサポートします。場合によっては一緒に警察に行ったりもします。

質問2
ネイティブ女性より、近年の政治家の金銭授受等は問題だと思うか→問題だと思う。そういった問題に対処する法律を作る必要がある

質問3
日本人男性、violent crimeの方が身体的にもダメージ受けるから深刻ではないか
→violent crimeの方には既に法律が整備されている。financial crimeにもっと法の整備するべき

勉強方法
・オンライン英会話cambly
camblyを1回30分週3回受けています。オンライン英会話はかれこれ2年半ほど続けています。お陰で咄嗟の質問にも詰まることなく返せる自信がありました。二次試験の1ヶ月前からは、下記のサイトを使って、講師にランダムに問題を選んで頂き、1分でトピック、スピーチ内容を考え発表する練習をひたすらしました。

英検1級スピーキング予想問題(2024.3.1更新) | weknow by Interstate

その後フィードバックをもらい、camblyの場合、録画映像があるので、それを見ながら言えなかった部分を書き出したりしてました。

・Chat GPT
Chat GPTはとても役に立ちました。1次試験のライティングでも、書いた文章をChat Gptに添削してもらい、本番ではライティング30点取ることが出来ました。2次試験対策としては、お題に対して意見が思いつかない時にChat Gptに聞くと、意見を分かりやすい英語で書いてくれるのでノートに書き留めて、時間ある時に音読したりしていました。音声でのやりとりも出来るので、こちらのスピーチに対して質問をしてもらうようにすれば、擬似的に2次試験対策も可能です。

・ナベさんグループでの2次試験対策
ナベさんから毎朝スピーチのお題が出されスピーチを即興で考える訓練をしたり、個別やグループで本番を想定したスピーチ練習をやっていただきました。

正直、グループでのスピーチ練習は、皆に聞かれている緊張感から、本番よりも緊張しました。本番緊張しなかったのはグループ練習のお陰だと思います。スピーチ後にアイディア出しの仕方や、自分のスピーチの改善点等を毎回教えて頂き、とても勉強になりました。オンライン英会話でもフィードバックはもらっていましたが、やはり日本人で2次試験に精通されている方からのフィードバックの方が具体的で役に立ちました。

・英検過去問等
過去問の問題等を使い、ライティングと同じように意見を二つ考えて100字くらいで書いてそれを音読したりしてました。どうしても意見が出てこないものはChat Gptに聞いてました。英検の過去問の解答は私には難しく感じたのであまり使ってませんでした。

その他、ジャパンタイムスの「英作文完全制覇」を1次試験の時からずっと使ってました。英文が簡素で分かりやすいので、ライティングは勿論のこと何回も読み込めばスピーキングにも使える神本だと思います。英検面接大特訓も少し使いましたが、英文が難しかったので、アイディア出しの勉強に2周程度読みました。

長々と失礼しました。参考になれば幸いです。

Twitterで日々の勉強記録をひたすら投稿しています。もしよろしければフォローお願いします
@RyoEnglish4


7.合格された方からの情報提供(その3:Rさん)

(はじめに)
私は、2023年11月に受験された方の合格体験記を前日のホテルで読み返して面接のシュミレーションを頭の中でしていました。皆さんのコメントがとても心強かったので、少しでもお役に立てればと思います。私も他の皆さんの体験記を楽しみにしています。

(試験当日)
試験会場:広島YMCA
8時40分受付開始
9時15分集合
9時30分面接室入室
9時40分終了

・試験前は今まで作ったスピーチ原稿、自己紹介ネタを繰り返し見ていました。

・受付を1番で通ったので、面接の順番も1番でした。待合室からは、2人ずつ呼ばれて、2人同時に試験開始でした。マスク着用は任意だったので、はっきりと聞き取ってもらいたい事、表情も合わせて伝えたかったので、面接室に入る前にマスクは外しました。

〈面接官〉
ネイティブの30代くらい?の男性
50代くらい?の日本人女性

〈緑のトピックカード〉
他のトピックは忘れましたが、私は1番下のトピック「先進国は発展途上国に対してセキュリティの関係から技術援助を止めるべきか
のような感じの(曖昧ですみません)トピックを選びました。

スピーチは、医療技術と、半導体などの技術共有の観点から止めてはダメ、で行きました。

それに対する質問として…うろ覚えですが
1.半導体のような最新技術もシェアして大丈夫か
→半導体などの技術はこれからの世界的発展に必要なので、技術援助は必要。セキュリティの懸念はあるが、先進国はそれをカバーできる技術がある

2.先進国の援助は無料で行うべきか
→基本的には、途上国支援なので、先進国はある程度無料で行うべき。

3.医療面ではどのような技術援助があるか、具体例を…←これを説明しているところでベルがなり、試験終了でした。

・あと一つくらい質問されたかもしれませんが忘れました
ネイティブの男性がマスク越しに早口で、一回質問を聞き返しました。自分が早口で無かったことを祈りますが、私がスピーチした二つの観点から質問が来たので伝わってたな、とは思います。
・面接官はお二人とも終始うなづきながら、アイコンタクトも取りながら話を聞いて下さり、雰囲気は良かったです。

あと…トピックカードがあんなに大きくて、字も大きいとは思わず、練習では一目でパッパッとトピックを把握できていたのに、少しだけ手間取りました。盲点でした…

・試験は、あっっと言う間に終わりましたが、今の私の実力が出せるよう、シンプルに簡単に話す、そして終始試験官2人を見ながら話せたので、アティチュード(1級はありませんが)満点の自信があります
緊張はしましたが、1級は今回合格したとしても、継続受験しようと思っているので、これが最初で最後ではないこと、あとはとにかく試験官との時間を楽しくディスカッションできる場にしようと心がけました。

ナベさんの毎日のトピック投稿、模擬面接レッスンにかなり鍛えて頂きました。本当にありがとうございました。そして、これからもどうかよろしくお願いします。


8.合格された方からの情報提供(その4:Sさん)

【日時、会場】

2024年3月3日 日本外国語専門学校目白新館14時集合

余裕を持って行ったつもりでしたが、受付は最後の方で待合室では一番後ろの席に座りました。待ち時間は1時間半程。待機している人が私1人だけになった時、係りのお兄さんが話しかけてきて移動するまで雑談しました。おかげでいい感じに緊張がほぐれました。

【面接官】
40代位のネイティブ男性(多分イギリス人)60代位の日本人男性
2人とも感じが良かったので教室に入った瞬間に何となく合格するかもと思いました。

【自己紹介】
Nabeさんのnoteに書いてあった「自己紹介は語彙や表現をアピールできる場」を参考にスピーチが崩壊した時の為に自己紹介は練習をしておきました。

・大学では○○語を専攻、今も〇〇語と英語の勉強を継続している事
・子ども達に語学学習の楽しさと大切さを学んでほしい、なぜなら語学は彼らの可能性を広げてくれるから。
・私がその手本となりたい。
という内容で話しました。

【スピーチ】
黄色のカード
Should the government provide financial support to young couples to have children.

立場はAgree
1.日本は少子化に直面している。なぜなら、子どもを持たない選択をするカップルが増えてきているからだ。これでは高齢者の年金や医療費が足りなくなるので出生率をあげる必要がある。そのために若い人たちを金銭的にサポートするのは重要。(あまり答えになってませんが、気にせず言い切り、論点2に切り替えました。)

2.経済格差が教育格差を広げている。日本では給与の高い職につくには大学の学位が必要だが、経済的困難により高等教育にアクセスできない。なので教育費をサポートする必要がある。(これは、子育ては特に教育費が一番かかるのでそれがネックになって出産、特に第2子以降をあきらめるという以前どこかで読んだ記事が頭の中にあったので出てきた論点だと思います。)

ちょうど2点目を言い終わった後に2分丁度だったので、急いでIn conclusion…と続けてスピーチを終えました。

【Q&A】
日本人面接官:お金をあげる事で本当に出生率があがると思うか?

私:そう思います。お金が全てを解決します。子育てはお金がかかります。教育費や衣服代や家賃やたくさんお金が必要です。私の夫は良い給料をもらっていますが、子どもが4人いるので将来足りるか分かりません。なので政府からの金銭的支援は重要です。

日本人面接官:現代の若者はプライベートを重視している。お金ではなくてこの事が子どもを持たない理由になっていると思うか?

私:若い人たちは不安なので子どもを持たないのだと思います。将来どんな事が起きるか分らないからです。特にeconomic uncertaintyが理由だと思います。もし充分な貯金があれば安心につながります。それと同じで政府からの金銭的な支援があれば不安が解消され出産につながると思います。

ネイティブ面接官:子育ては自己犠牲と言われる事があるが、それが子どもを持たない理由になると思うか?

私:そう思います。私には妹がいるが、私の生活を見て、結婚したくないし、子どもはいらないと言っています。

ネイティブ面接官:出生率が下がるとどんな問題が起きるか?

私:労働力が減り、経済が衰退します。社会保険も問題になります。日本は高齢化も進んでいる、少ないcontributionでは高齢者を支える事ができません。

ネイティブ面接官:金銭的支援の他に出世率をあげるために何ができると思うか?

私:ポジティブな家族のイメージを広めるのがいいと思う。私が家族を持ちたいと思ったのは自分のポジティブな家族との思い出があるからです。

ここでタイムアップになりました。試験後はやりきった達成感から、「7点いけるかも!合格したかも!」と思いましたが、帰りの電車の中で試験を振り返って猛省しました。。。論点2を不妊治療の補助にすれば良かったなと思いました。

【結果】
スピーチ:6 インタラクション:8 文法・語彙:8 発音:8

スピーチはやはり論点2がずれていたので6でしたが、他は自分でもびっくりする点数をもらえました。インタラクションはネイティブキャンプで英検対策をしてもらった先生に褒めてもらえたので、普段思っていること、思いついた事を述べようと考えていました。文法・語彙は意外でしたが、自己紹介を練習しておいたのと、分詞構文と無生物主語が少し使えるようになったのが効いたのではないかと思いました。発音はしろくまスタディセッションのケイコ先生に「7以上はいける」と言われていたので8点取れるように、イントネーションやアクセントに気を付けるようにしました。

【対策】
・NabeさんのDMグループで出題されたトピックの投稿

 後半はスピーチの練習に集中したので投稿が疎かになりましたが、前半は毎回作成しました。Nabeさん出題トピック、しろくまスタディセッション提出用、自分で選んで書いた原稿全て併せて丁度原稿40個準備しました。

・Nabeさんの模擬面接、グループ面接見学
 2月中旬にNabeさんの面接を受けた時は英語が出てこず、日本語での論理展開をして、アドバイスをもらいました。その後英語のアウトプットと例文の発話練習をメインに切り替えました。

・しろくまスタディセッション
 英作文でお世話になったケイコ先生に引き続きお世話になりました。1次試験終了後すぐに30日間スピーチ対策パックを申し込みました。内容はスピーチ原稿の添削、ビデオセッション5回、30日間の学習サポートです。

・ネイティブキャンプ
 試験2週間前くらいに登録し、ネイティブ2回、日本人の先生に2回のレッスンを受けました。日本人の先生はNabeさんのグループ面接で合格者として模範スピーチを披露してくれた方です。レッスン後にフィードバックを詳しく送ってくださり、とても参考になりました。また試験前日にメッセージやアドバイスをもらい、とても励みになりました。

【勉強法】
・スピーチ原稿の作成
 しろくまスタディのけいこ先生に添削をお願いしましたが、それらに加えて、自分でも、Chat GPTとDeepLを使って整えました。

・練習方法
 ノートは左側に日本語、右側に英語で作成。日本語を見ながら英語にする。家事の隙間時間にスピーチをぶつぶつ唱える。当日ですが、対策本のDVDを見ながら10個くらいスピーチを練習しました。家事の最中に「起きてから寝るまで英語表現1000」を聴きながら発音、イントネーション、アクセントの練習もしました。

9.合格された方からの情報提供(その5:Sさん)

会場:地方都市
10時15分集合、黄色のカードでした。

面接官:日本人男性、ネイティブ男性(お二人とも優しい雰囲気でした)

スモールトーク:休日はどうしているか?

「休日は友人とドライブすることが多いです。きれいな景色を見ながらおしゃべりすることで日頃のストレスが発散されています。この時間は私にとってなくてはならないものです。」
と答えました。
質問:ドライブはどんなところに行きますか?と聞かれて「川沿いを走るのが好きです。なぜなら川の流れを見ていると落ち着くから」と答えました。

この後すぐにトピックカードが渡されました。
どれを見ても話せるものがなくがっかりしましたが腹を括って1番を選びました。

<トピック>
過激派に対して法律を制定するべきか?
YESで答えました。

理由1サイバーアタックが増えている。またテロリストがインターネットで仲間を募集していて現状の生活に満足していない若者が簡単にテロリストのグループに入っている

理由2インターネット上で過激な発言が増えているのでもっと規制すべき

質問1(スピーチの内容で質問をいただきました)
Facebook や Twitterは 過激な発言に対して責任があるか?

責任がある過激なコンテンツをチェックしてとりしますべきなぜなら過激な発信による被害者が増えているからだ。中には自殺に追い込まれる人もいる

質問2
過激派の行動は今の不景気にどのように影響するか?

過激派の行動は経済活動の妨げになっているので今の不景気をさらに悪くしていると思います。
例えばビーガンの活動家はスーパーマーケットで牛乳や肉を勝手に捨てて商品にならないようにして経済活動を邪魔している

質問3
一般の人はインターネット上の過激派に対してどう対処すべきか?

一般の人は子供たち、または私たち自身をインターネット上の意見の違う人の扱い方について教育するべき

質問4
世界でさまざまな過激な活動が行われているがあなたはどう思うか

非常に迷惑に思っています。ビーガンや環境保護の活動家は道路を塞いだり、スーパーマーケットで牛乳や肉などの食料を勝手に捨てたり、と行きすぎた行動をしているからです。
(質問2で答えた内容をまた繰り返してしまいました)

質問5
すみません、忘れました。
5個目を答えている途中で終了になったのでカウントされていないと思います。

今回の二次試験では特にインタラクションのスコアを上げるために練習していたのですが、残念ながらどれも短い答えしかできませんでしたが、意識したことは質問の後、即答を心がけました。

模擬面接はナベさんの個人レッスン、インスパイア、バリューイングリッシュを利用しました。

その他
会場ではスマホの電源を切りシルバーの袋に入れたものを首にぶら下げなくてはならず、これが結構首の負担になります。
私は今回はスマホを会場に持って行かないことにしました。これでずいぶん首が楽でした。


10.合格された方からの情報提供(その6:Sさん)

英検1級2次試験 合格体験記

2023年度第2回に1次試験に合格し、2次試験で不合格。今回、2回目の挑戦で合格いたしました。

まず、前回初めて2次試験に臨んだ際の対策としては、「英検1級 面接第特訓」の本を暗唱、シャドーイングくらいしかやっていなかったので、自分で考えて話すことができていなかったように思います。

質問に対して、自分の意見もなかなか思いつかない状態でしたので、ナベさんがおっしゃっていたように、まず、日本語でもいいから質問に対する答えを考えること、難しい言葉を使おうとせずに自分の言える範囲で、英語で答えてみることを意識することにしました。

ナベさんがお題を毎朝送ってくださったので、そのお題に対して、毎日自分の考えを絞り出す練習をしました。なかなか考えが出なかったので、他の皆さんの意見が大変参考になりました。その考えを、今度は自分なりに英語で答えるように練習しました。朝食や夕食の準備をしながら、犬の散歩をしながら、電車に乗りながら、できる時はいつでも、ぶつぶつと呟いていました。

前回の試験でも理由が一つしか言えず、スピーチの点数が一番低かったので、時間を意識することも大事なポイントでした。まずは、1つの理由を3文で話し、すぐに次の理由に移すことを意識、そして、1つの理由に対して1分で話す練習をしました。

過去問もできるだけ多く目を通して、だいたいどのような問題が出るのかを把握し、本番では、できるだけ定番に近く、自分が練習したことがあるお題を選ぼうと思いました。

幸運なことに、たまたま前日に練習した内容と近いお題が出題され、迷わずそのお題を選びました。

選んだテーマは、
Agree or disagree: Finantial crimes do more harmful to society than violent crimes doです。

violent crimeの社会の影響について2つ話そうと思い、①秋葉原の無差別殺人の社会への影響が大きかった②最近の児童虐待問題、親が子供を殺す事件があることについて話し、貧困が犯罪に結びついた、というような話をして2分間ちょうど話し切った感じでした。その後のinteractionでは、①貧困が原因について、もっと詳しく②行政の対策についてどう思うか③児童虐待は最近の問題なのか、などの質問に答えました。

日本人、ネイティブどちらもとても感じの良い方で、こちらの話を熱心に聞いてくださり、質問のやり取りもスムーズであったと思います。結果は、Short speech 8, Interaction 9, Grammar & Vocab 7, Pronunciation 8でした。初回に受験した時のスピーチは5でしたので、理由をきちんと2つ言えたことは大きかったかと思います。

ナベさんには毎日のお題、個別レッスン、グループレッスンと大変お世話になりました。孤独になりがちな試験勉強も仲間がいると思うと心強かったです。また毎日のモチベーションアップに大変役立ちました。本当にありがとうございました。

11.合格された方からの情報提供(その7:Mさん)

2023年第三回試験の当日の流れと、どのように勉強をしてきたかを書き連ねます。どなたかの助けになれば幸いです。

二次試験は3回目だったため、当日はさほど緊張することなく会場に向かいました。1番に受験したかったので集合時刻の30分前に行きました。面接官は男性ネイティブ+男性日本人でした。どちらも和やかな雰囲気。

(当日の流れ)

Hello!と言って部屋に入り、着席してから以下の流れで試験が始まりました。
①試験官が名前を名乗る
②簡単に自己紹介してくださいと言われる
名前、職業、どのような仕事をしているか、子供がいるので勉強時間の確保が大変です、というようなことを話しました。自己紹介についてネイティブに聞き返されたので、ここで少し不安がよぎりました。ネイティブの方の話がかなり聞き取りにくいなと感じたからです。

③トピックカードを選ぶ
1番上に書いてあった
教師は生徒の成績不振の責任を負うべきか
を選びました。
練習したことのないトピックでしたが、過去の教訓から自分の身の丈で話せそうなトピックを選んだ方が上手くしゃべれると考えていたので、日常に絡んだトピックが出たらそれを選ぶつもりでした。

④スピーチ
理由は2点述べました。
・テクノロジーの発展により、学ぶ環境は昔に比べて整っている。ChatGPTやアプリなど様々なツールがあるので、生徒に学ぶ気持ちがあるかどうかが問題。poorなacademic performanceは教師のせいではない。
・教師は授業以外にも、例えば様々なactivityの準備などをせねばならず時間がない。生徒一人一人の成績をこまかく気にする余裕は残念ながらない。

⑤質疑応答
・学校以外に塾という選択肢もありますが、どう思いますか。
→非常に良いと思います。学校では学習が足りない分を塾で補うという選択肢は、学びたいのであれば積極的に選ぶべきです。
・担任が忙しいのであれば、例えば放課後に他の先生に教えてもらうというのはどうですか。
→担任を持ってなくても先生の数は不足しており、over workが問題になっています。放課後の時間まで生徒の面倒を見るのは教師にとっては大きな負担なので難しいのではないでしょうか。
(この質問が聞き取れず、2回聞き直しました)
・塾に行けない子供はどうしますか。
→例えば無償で勉強を教えてくれる団体がある、という案内を地方紙で見たことがあります。学びたいという気持ちがあるのであれば、例えばそういった団体を活用するなど、能動的に行動することでチャンスが得られると思います。

(今回受験して分かったこと、感想)
・1つの質問に2回聞き返しましたが、結果的にinteractionは9点でした。あやふやなまま適当に返答するよりもちゃんと質問を理解して答えた方が良いと思って、1回目は「もう一度言ってください」、2回目は「質問はこういった意味ですか?」と質問し、結果として2回目の聞き返した内容は間違っていたのですが、訂正してもらったことで意味を理解してきちんと受け答えすることができました。
・コミュニケーションをとろうとする姿勢が大切なのだと思います。
・格好よく英語っぽく話すよりも、日本人英語で良いので大きな声ではっきりと話した方が良いです。相手に伝わらないとコミュニケーションが取れません。緊張から早く話しがちになるので、意識的にゆっくり話すのも大切だと思います。Pronunciationは9点でした。

(勉強方法)
・1次試験から受験したので、本格的な2次試験対策は1次試験後から始めました。
・オンライン英会話と有志の勉強会で週に3~4回はスピーチをしていました。
・スピーチ後は話せなかったことの復習を実施。スピーチを覚えるのではなく、使いまわせる言い回しを覚えることに注力しました。
・スピーチはノートにまとめて、毎日音読しました。
・毎日仕事もあり、家のこともあったので練習時間があまりとれなかったため、新しいスピーチを量産するのでなく、使いまわしを意識していました。それでも結局50本くらいは練習したと思います。
・Speakというアプリも活用しました。話す練習をするのではなく、あるテーマについて話してみてAIに修正させる→それをもう一回話してみる→また修正させる…と繰り返すとだんだんブラッシュアップされていくので、最後に完成形になったと思ったものをノートにまとめておいて音読に使用しました。
・過去問は全くやりませんでした。

今回は2回目の合格でしたが、回数を重ねるごとに二次試験の勉強が上手くなってきている気がします。高得点を狙ってまた受験するつもりなので、1次試験・2次試験の勉強はこのまま継続していきます。

12.合格された方からの情報提供(その8:Tさん)

A日程で合格。 帰国子女。ナベは、英検準1級の英作文(数か月)+英検準1級の二次対策(数週間)。そして、今回、久しぶりに、英検1級の二次対策(数回)を担当させてもらいました

なお、当日選んだトピックは
Is it beneficial to demonstrate? のようです

13.当時の二次試験の様子(その9:Mさん)


(今回、二次対策として模擬面接の聞き役を自主的に対応してくれたMさん(卒業生)の当時の体験記)

英検二次試験体験記

2022年第3回(2023年3月)

選んだトピックは、一字一句正確には覚えていませんが、
Is it acceptable for us to choose how to end our life?
のようなトピックでした。
他には未成年の犯罪、スポーツのドーピング問題についてのお題が並んでいました。

自己紹介は暗記し、オンライン英会話でスラスラ言えるまで練習しておきました。落ちついて面接を始めたかったのです。

二次試験対策は、一次の準備の時から約10ヶ月DMM 英会話、最後の1ヶ月はレアジョブを利用していました。実際、面接時に話したことは、延命治療の是非について英作文対策でイギリス人講師とディスカッションした内容をベースに話しました。

あとは、ナベさんのグループセッションで、他の方のスピーチを聞いて刺激を受けた事、また、海外でA日程で受験された方が私よりも早く合格の知らせを受けていた事が、当時のモチベーションとなりました。

先日(2024年2月)、ナベさんのグループの方々の二次試験対策の聞き役をさせていただきました。ネタ出しも大切なのですが、トピックの範囲が広くて圧倒されてしまうので、ある程度絞った上で、主張はシンプルに、ただし構文や語彙、抑揚はしっかりとすることの大事さを再認識しました。
私は、オール8点で合格しました。満点を狙う場合はまた違ったアプローチが必要かもしれませんが、二次で合格するには複雑な論旨展開は要らないと考えます。(個人の意見ですが)

また、英検のトピックはやはり奥が深く面白いので、ご家族などとも日本語で話してみると理解が深まるのでお勧めです。記憶にも良く残ります。

ナベさんや仲間と頑張れた事は、孤独になりがちな二次試験の準備期間中、多くの励ましとなりました。私も頑張る皆さんを励ましていきたいと思いました。本当にありがとうございました。

最後に、英検ではないのですが、TOEICのスピーキングの専門家の冨田先生の動画が非常に分かりやすいのでご参考までにどうぞ。


ここまでが、合格された方の原稿です

最後に、このnoteを読んてくれた皆さん
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。

今後、二次試験を受ける方の参考になれば幸いです。

ナベ

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