息子のお弁当作りで5時45分に起きる日が6年間続いたおかげか、今もその時間に目が覚める。 私はいつの間にか早起きの人になった。 鳥の囀りだけが響く空気が凛とした早朝は、四季の違いが1番色濃く五感に伝わってくる。 お弁当作りをしている頃は気づかなかった。 オートマティックにやってくる贅沢な時間。 せっかくのこの時間をうまく生かそうと試行錯誤してみた結果、このようなルーティーンに今のところ落ち着いている。 ①は、朝日を浴びると心身がシャンと目覚める気がする。 ②は、夜
「あなたは運が良いですか?」 経営の神様といわれた松下幸之助氏が採用面接で必ずした質問。 学歴が素晴らしくても、「運が悪い」と答えた人は不採用にしたそう。 自分は運が良いと思っている人、悪いと思っている人に、起きたこと、経験したことの調査を行った実験が数多くあるのですが、 どの実験でも出た答えは 起きたことに大した違いはなかった という結果でした。 つまり、起きたこと自体に違いがあるのではなく、それぞれの捉え方が違うということ。 では
よく耳にする言葉 バタフライエフェクト 「ブラジルでの蝶の羽ばたきが、テキサスでトルネードを起こす」 気象学者エドワード・ローレンツの言葉から、ほんの些細なことが大きな事象に繋がるという意味。 「蝶の羽ばたき」を心の原点(閾値いきち)に置き換えてみましょう。 「些細なことを疎かにしない心がけが人生を大きな成功に導く」 と言ったのは 経営の神様 松下幸之助氏。 【ハインリッヒの法則】 1件の重大な事故の背後に29の軽い事故と300件のケガに至らなかった
悩みの元になる体験や経験は人それぞれですが、 悩みが生まれてしまったら、そのタネをどう扱うかでその先が変わってきます。 Aさんは、こんな風に扱うそうです。 つまり、ミクロな視点。 Bさんは、こんな風に扱うそうです。 つまり、マクロな視点。 Aさん、Bさんに共通していること。 それは、どちらも 視点をずらす こと。 人には【自己防衛規制】という心のはたらきが あります。 何らかの葛藤や痛みを
「あんたは小さい大人やったわ(笑)」 数年前、電話の向こうの母が言った。 子どものころ、私はとても大人びた子どもだった。 1番古い記憶は、2歳4カ月の春の日。 産院のベッドに腰かけた母は 「ほら、まなちゃんの弟よ。」 嬉しそうに微笑んだ。 そこには目の大きな、ぷくぷくとした大きな赤ちゃんがいた。可愛いと思うより先に、嫉妬心が芽生えた。そう感じる自分が少し醜いような、なんとも複雑な感覚。 私は「お姉ちゃんらしくない姉」になった。 幼稚園児の私は、大人しく目立たな
「左回りの法則」をご存知ですか? 人は、何も意識していないと左側通行になる。左側に目がいく。道が左右に分かれていたら、左を選ぶ。というもの。 理由は諸説ありますが、有力なのは、右脳が空間を司るため、左側の空間を認識しやすいというもの。 もう一つは、右利きの人が多いため、左足を軸にする左回りになる。 身近なところで「左回りの法則」が取り入れられています。 1番わかりやすいのが陸上トラック。 左回りの方が好成績が出やすいため、左を内側にすることが国際陸上競技連盟によって
「蛙化現象」という言葉をご存知でしょうか。 もともとは心理学用語で、 好きな人が自分に振り向いた途端に気持ちが冷めてしまう現象のことを指します。 グリム童話『カエルの王さま』で、気持ち悪いと思っていたカエルが実は魔法にかけられていた素敵な王子さまだったという話の逆で、王子さまだと思っていた相手がカエルになってしまったということらしいのですが。。 Z世代の2023年度の流行語大賞1位に輝いた、この「蛙化現象」、若者世代では少し意味が違うようです。 好きだった相手の言動
人生は◯◯でできている。 あなたならここにどんな言葉を入れますか? 明確な答えはないと思います。 私が「なるほど!」と思った言葉は2つあります。 ⚫︎1つは、人生は 思い込み でできている。 【長期記憶】の中に【エピソード記憶】というものがあります。 【エピソード記憶】個人が経験したことの記憶。 経験した時の感情とセットで 記憶されているもの。 人は起こったことを、経験+感情で覚えているのです。 この個人的な記憶は、【
「あんたは小さい大人やったわ(笑)」 これは、わりと最近、電話越しに母が私の子どものころを称して言った言葉です。 我が母ながら、ナイスネーミング!と思いました。 母が言う通り、私は物心ついた時から大人びた子どもでした。 同級生より目上の人の仲間に入りたかった 「りぼん」「なかよし」より、母が読む「ヴァンサンカン」「暮らしの手帖」を愛読 アニメよりトレンディードラマに夢中でした(笑) 正義感が強く、口が達者で、同級生との口喧嘩ではシラッと一撃を与えるようなひと言を
「◯◯が叶ったら最高に幸せ!!」 こんな夢をふくらませる感情を誰もが持っていることでしょう。 では、このような夢が叶った人が幸福な人ということでしょうか。 【満足のトレッドミル】という傾向があります。 (トレッドミル=踏み板 別名 果てしなく続く階段) 天に昇るような幸福も、奈落の底の不幸も、 そのインパクトは時が経つにつれ薄れ、 ベースラインに戻る 【気分一致効果】 その時の気分と一致していると記憶が 促
恋愛にもさまざまな心理的効果がはたらいているといえます。 人には錯誤帰属という、胸がドキドキする原因を違う原因によるものと錯覚してしまう心理的傾向があると言われています。 【吊り橋効果】 生理的興奮を恋愛によるものと錯覚してしまう効果。 吊り橋の上にいる怖さによるドキドキを恋愛によるものと錯覚し、同じ異性でもカッコよく見えたり好きになってしまう。 他にもこのような心理的効果があります。 【ロミオとジュリエット効果】 2人の間にある障害が、恋愛感情をより一層高める効果。
心理を学んでいると、周りの人からよくこのような質問を受けます。 「どうして心の病気になるの?」 さまざまな理論や考え方がある心理学では、これという明確な答えはないと思います。 私が1番しっくりきた、というか、わかりやすいと感じた心の構造をお話しします。 ロジャーズの 自己一致の概念 です。 【自己概念(構造)】 自分自身、つまり自分の性格、身体的特徴、能力、価値観など、丸ごとの自分 【体験】個人に体験されるすべてのもの 2つの円の重なりが多いと自己一致
ヤマアラシのジレンマ をご存知でしょうか。 体を寄せ合いすぎると互いのトゲが刺さってしまい、離れすぎると寒さに耐えられないというヤマアラシの状況を、人間関係の距離感の葛藤に例えたものです。 人が他人との間に保つ個人的空間を 【パーソナルスペース】といいます。 つまり、これ以上入られたくない空間です。 似た意味の 【テリトリー】は なわばり=場所を指します。 【プライバシー】はパーソナルスペースに 個人情報が加わったものです。 パーソナルスペースには
最近よく耳にする「引き寄せの法則」 これは、ポジティブな思考が良い経験を、ネガティブな思考が悪い経験をもたらすという考え方です。 私たちの意識には 顕在意識→意図している(思考、言葉) 潜在意識→意図していない (感覚、感情、感性)=無意識 があります。 本心や信念は、潜在意識にあります。 意識は、数パーセントの顕在意識と90パーセントの潜在意識で成り立っているといわれています。 つまり、何を考えるか ではなく、 何を感じているか
心理学は大学で初めて学ぶ学問です。 昨今、心の病、発達障害などはますます身近な課題であり、私たちの日常と切っても切れない学問だと考えます。 心理学はこころの学問です。 こころを目で見ることはできません。それを観察可能な行動を対象にして、科学的方法で分析するのです。 このことから心理学は「行動の科学」ともよばれます。 心理学の歴史は古く、プラトンやアリストテレスなど、哲学者の思想が始まりといわれますが、科学としての心理学を成立させたのは、実験心理学の父ともよばれるドイツの
最近、いろいろなところで耳にする「手放し」という言葉。 なんとなくの意味はわかるけど、具体的にはよくわからない。そう感じている方が多いのではないでしょうか。 こんまりさんこと近藤麻理恵さんの、ときめくかどうかの視点で片付けをする「こんまりメソッド」は、物だけに留まらず、心の「手放し」に通じていると思うのです。 だからこそ世界中の多くの人の心に響いたと。 心理的な「手放し」とは、自分にとって必要のないものから心を解き放つことだと思います。 必要のないもの、というとキツい言