雨に一回も当たらんと学校まで行く
駅から会社まで毎朝15分。あえて最寄駅より手前で降りて歩くその通勤路は、近隣小学校の通学路になっている。道いっぱいに広がったランドセルの小学生たちにぶつからないように、右に左に避けながら追い越して行く時、いつもゼビウスのことを考えている。今日は朝から土砂降りで、道いっぱいの小学生は傘で押し合いへし合いしていて、やはり傘をさしている私はとてもゼビウスできる状態ではなかった。仕方なくゆっくり後ろを歩いていたら、前を歩いていた男の子が突然「今から雨に一回も当たらんと学校まで行くこと