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緊急事態に思うこと。ちょっと真面目に。

ANGEL-TAKA / UCHUSENTAI:NOIZ

今年、UCHUSENTAI:NOIZは20周年なんですよ。それで、20周年記念のワンマンツアーが3月15日からの予定だったんですけど、初日から全部、延期とか中止になってる状態なんです。こんなにライヴがないのは、過去に一度、活動休止期間があって3カ月ぐらい休んだことがあって以来ですね。そのときはレコーディングとかをしてたんで、バンドの活動が完全に止まった状態で過ごしているのは初めてです。

でも、今まで人一倍ライヴをしてきたから、今はバンドのことを一切考えなくていいよ、真っ白になっててとメンバーに伝えたんです。新しい音楽に触れてみるのもいいし、全く音楽に触れない時間でもいいと思ったから。だけど、自分なりに練習したり、曲作りとかはしてるみたいです。これだけ顔を合わせないのは初めてかもしれないですけど、これまでずっと一緒に活動してたから、これぐらい会わないのもいいスパイスになるのかなと思ってます(笑)。

僕ら、今年の1月に28本連続ライヴをやってるんですね。だから、ライヴができなくなった時点で既に30本ぐらいライヴをやってるんですよ。だからじゃないですけど、無理矢理ライヴしようということは一切考えなかったですね。UCHUSENTAI:NOIZの活動を見てると、こういうときにでもライヴをやりそうと思われるかもしれないですけど、自分たちだけが危険なんだったらやるんですよ、それは今までもそうだったし。でもこれはちょっと意味が違うと思って。見に来てくれる大事な隊員たちが感染しちゃったらいけない、その危険性があるんだったらやめようと、すぐ判断しました。

もちろんライヴができなくて残念な思いはあるんですけど、今は、じゃあこの状態をどうやって楽しんで、それを伝えようかなと考えてます。僕は、いつでもライヴができる状態にしてます。今まで以上に鍛える時間もあるので体力的にも衰えてないですよ。ジムは行けないですけど、家で鍛えるためのものもいっぱい持ってるから、ジムにまめに行ってたとき以上に今は鍛えてる感じです。しっかり体をいじめてますね(笑)。

20周年記念ツアーは、これから先にコロナが落ち着くかもしれないけど、100%楽しんでもらうことができないような気がして、今年だけで終わらず、来年も続けるというスタンスにしました。オリンピックと一緒で(笑)、2年間続けます。20周年記念ツアーは、当初の予定より日程を増やして、来年もしっかり回ろうという気持ちに変えて、予定を変更中なんです。

これからもうライヴができます、ってなった瞬間に、スケジュールが入ってないからライヴが出来ないのはイヤなので、どの月もしっかり多めにライヴがある状態にしてます。だから、チケットを発売しては、延期にせざるをえなくなって、返金の作業があってというのが続いてて、それがちょっと大変やったりはしてます。

6月からもライヴはいっぱい入ってるんで、いつからできるかというのを見つつ、もしかして安全にライヴができる方法があるんじゃないかなって、変なことを考えたり。ラーメン屋さんの一蘭あるでしょ? あんな風に壁のある一蘭システムでライヴをしたら…? とか(笑)。

これから先は誰もが経験したことのないことになると思うんで、配信とかも含めて、いろいろなパターンを準備しておかないとだめですよね。だから、いろいろ準備はしてるんです。メンバーには真っ白になってていいよと言いましたけど、僕は真っ白になってないので。どういう風にUCHUSENTAI:NOIZをやっていこうか、毎日考えてます。

だから、この先どうなっても大丈夫です。もちろん、生のライヴのよさにはかなわないですよ。目の前で見てもらうライヴにはかなわないけど、より近いいい方法、楽しい方法を日々考えてます。近々たくらんでいることもあるので、楽しみにしててほしいですね。

編集長の日記
残念ながら一日雨。本当に、雨には弱いので、太陽が恋しかったです。とはいえ、そろそろ梅雨なので、覚悟しないといけないですが。
東京もようやく緊急事態宣言の終わりが見えてきたでしょうか。緊急事態宣言が始まったときも、いつまで続くんだろうと思ったものですが、終わると逆にいつまた感染が広がるのか…というもっと予測不能なぼんやりした不安を抱えることになるかもしれません。
本当に終息するまでにはまだまだ時間がかかることを考えると、生活はもちろん、精神的にもウイルスと共存していく方法を考えなければいけないようです。

インタビューという形を通して、アーティストがSNSなどで直接届ける言葉には乗らない“何か”を届けられたらと、コツコツがんばっています。その“何か”を受け取れた、と感じてくださったらぜひサポートをお願いします。大きな大きな励みになります。