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連続小説「フレンパ」~友だち以上父親未満~

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もう会社での居場所がない・・・。 そんな一兵卒となった窓際族の中年サラリーマンに訪れた奇跡。
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記事一覧

「フレンパ」~友だち以上父親未満~ 第一話

【あらすじ】ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 東京・汐留にある大…

「フレンパ」~友だち以上父親未満~ 第二話

「そっ、その三つの道、教えて下さい」 すでに会社の窓際族と言ってもいい立場となっている吾…

「フレンパ」~友だち以上父親未満~ 第三話

そもそも、この香港最後の日に設定した会食は、一週間ほど前に十和子から誘われたことで実現し…

「フレンパ」~友だち以上父親未満~ 第四話

翌朝、吾朗は眠そうな眼を擦りながら、汐留エリアにある大手物流会社の本社ビルへと入っていっ…

「フレンパ」~友だち以上父親未満~ 第五話 

「正直に言うとね、淋しいの。どうしようもないほどに・・・」 香港の繁華街、モンコック地区…

「フレンパ」~友だち以上父親未満~ 第六話

(若山さん、大変ご無沙汰しています。今晩、何も予定なく大丈夫ですが、どこで、何時がいいで…

「フレンパ」~友だち以上父親未満~ 第七話

「あれから三ヶ月ほどして、夫とは離婚したわ」 二十八年前の遠い、そして甘い記憶をたどりながら、十和子は添好運レストランの列に並んだまま、隣に立つ吾朗へ言った。 「そうでしたか・・・。でも、それって、まさか・・・」 吾朗の問いに、十和子は無言で頷いた。 「うん。赤ちゃんがお腹の中にいるのが分かったの。もちろん、夫には、そんなこと話せないから・・・、何も言わずに離婚手続きを進めたわ。それとね、予想はしていたんだけど、夫のほうにも、その時点で既に別の彼女がいたらしいの」

「フレンパ」~友だち以上父親未満~ 第八話

「仲城さん、かなり親身になって支援してくれたんだね」 そう言う吾朗は、内心穏やかな状況で…

「フレンパ」~友だち以上父親未満~ 第九話

十和子と出会って数日後、吾朗は初夏を思わせる暑さの中、携帯電話の地図アプリを片手に見なが…

「フレンパ」~友だち以上父親未満~ 第十話

亜矢子と会ってから四ヶ月後、吾朗は会社内の喫煙ルームで、ビジネス雑誌を見ながら満足そうに…

「フレンパ」~友だち以上父親未満~ あとがき

いま、昭和を駆け抜けたオジサンたちは、年齢的に50歳を超えた年代になるのだろうか。幸運に…