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2024/3/4

確定申告を終えた平日の、なんと眩しいことよ。
無敵である。

年度最後の個人面談のために小学校へ赴く。
さんざん迷って厚手の上着を着て外へ出ると、意外とあったかい。選択を誤ったか、と思う。(出掛けに長男に、「結構あったかいよ?」と言われたにも関わらず)

道にはいつもこの時間帯には見かけない、ジャージ姿の中学生たちがぞろぞろ歩いている。上履きとハンカチだけが入った小さいカバンをぶらぶら振りながら坂を下っていると、「みつんちゃーん」と呼ばれる。

対岸の道にジャージの塊。近所の中学生女子+αたちであった。大きく手を振って、「今日は早いねー」と言うと、「部活ないー」と返ってきた。県立高校の合格発表も終わり、卒業式が近いのだ。
道路を渡って間近に顔を見る。つやつやして、みずみずしくて、発光してるみたいに明るい。

初めて会ったときは、みんなうちの兄弟と揃いの幼稚園の制服を着て、姉妹げんかしてギャン泣きしてたり漏らしてたりしたのに、もうわたしと同じぐらいの大きさ。多分パンチとかされたら勝てない。

「みんなもう大人だね。私も年取るはずだよ」と、まじで涙ぐみながら発したあまりにもステレオタイプな発言にも「何言ってんの、みつんちゃんうちのママより若いじゃん」とか返せる。パーフェクトでしかない。幸せになってくれ。どうしてもだ。

確定申告が終わった曇天と、どうしても幸せになってほしい彼女らの眩しさが目に染みて、涙目のまま教室に入ったら、「あら、お母さん花粉症ですか」と担任に言われた。

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