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ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか? ―国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ 展示レポート 3/3
6. あなたたちはなぜ、過去の記憶を生き直そうとするのか? 遠藤麻衣 国立西洋美術館所蔵エドヴァルド・ムンク《アルファとオメガ》の世界観に触発され、その物語をストリップ劇場の記憶も絡めて翻案し、演じ直す≒生き直すパフォーマンスの映像作品。 期間中に遠藤によるトークセッションも行われている。 飯山由貴が突如パフォーマンスを行った同日、遠藤麻衣は百瀬文と所々赤く塗られた白い服を着て手を繋ぎゆっくりと歩くゲリラパフォーマンスを展示企画室前のロビーで行った。飯山に
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ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか? ―国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ 展示レポート 2/3
3. この美術館の可視/不可視のフレームはなにか?布施琳太郎 階段で降りていくと青い光が漏れていた。象徴的な色の照明を使う布施琳太郎はル・コルビュジエが基本設計した国立西洋美術館の本館建築へ多大な関心を寄せ、美術館の建築というフレームを問うていた。 田中功起 田中功起は美術館の不可視のフレームとでもいえるものを問題化した。「複数の提案を作品化し、美術館が暗黙のうちに前提としている「鑑賞者」の取捨選択を批判的に浮き彫りにしようとする」。 提案のうち「臨時託児室」、「翻訳言
ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか? ―国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ 展示レポート 1/3
2024年5月12日まで、国立西洋美術館では初となる現代アーティストとの展示が開催されている。本記事ではインスタレーションビューを中心に紹介する。(作家による記事確認が必要なパートは時間がないため除いた) 本館入口から階下へ下り、企画展示室前のロビーにある展示ステイトメント。よくある日英併記ではなく複数の言語で出されていることに気付く。田中功起が行った美術館への提案の一つが実現したもの。「介入的なプロジェクトなどの多様な芸術実践のなかで、田中は「共に生きるとは何か」を
ワタリウム美術館メンバーシップ・イベント 梅津庸一と展覧会を鑑賞する | 国立西洋美術館「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」(投稿まとめ)
本記事はX(旧:Twitter)への投稿をまとめたものです。 2024/4/27(土)、ワタリウム美術館によるメンバーシップ・イベントとして、国立西洋美術館で開催中の企画展「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」にて「梅津庸一と展覧会を鑑賞する」が行われた。 取材:@Romance_JCT 作品・作家の解説に加え、梅津氏による愛憎入り混じるコメントがなされる。雲行きが怪しくなると和多利浩一氏に「次行きましょう」と流される手厳しい指摘もあったが批判ば
ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?―国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ レポート
国立西洋美術館で企画展「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?―国立西洋美術館65年目の自問現代美術家たちへの問いかけ」が開幕。 まだ見ぬ美術館のカタチを建築から捉えようと試みた布施琳太郎、自分の過去や現在、頭の中が開陳されているようだと語る中林忠良ら21組が参加。 遠藤麻衣による同館で撮影され自身も出演の映像作品と回転ベッド(座れる!)。 壁にはムンクの版画連作が並ぶ。 彫刻や絵画でない生の身体という新しいメディアが美術館に持ち込まれること、またそのメデ
トークセッション《オメガとアルファのリチュアル》遠藤麻衣、宇佐美なつ、京谷啓徳、新藤淳 国立西洋美術館「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」関連イベント
国立西洋美術館「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」関連イベントとして、5月4日(土)にトークセッション《オメガとアルファのリチュアル》が行われた。登壇者は遠藤麻衣(出品作家)、宇佐美なつ、京谷啓徳、新藤淳。 初めに遠藤自身と踊り子の宇佐美が出演している本展出品映像作品が投影された。映像にはムンクの版画『アルファとオメガ』に見られるシーンの振り付けや館内の彫刻を模したポーズが登場する。生身の人間が絵画を再現するパフォーマンスは活人画(タヴロー・ヴィヴァ
国立西洋美術館「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」 講演会「作品と作品をつなぐものー解釈、応答、変奏」講師:田中正之
国立西洋美術館「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?――国立西洋美術館65年目の自問現代美術家たちへの問いかけ」関連イベントとして、4月20日(土)オンライン講演会 「作品と作品をつなぐものー解釈、応答、変奏」講師:田中正之(国立西洋美術館長)が配信された。 田中氏は本展の中でも同館所蔵作品に応答した内藤礼、松浦寿夫を取り上げた。美術作品にとって重要なのはオリジナリティだけでなく、先行作品への応答も西洋美術史の文脈では連綿と行われてきたと、ラファエロに対