みぽりん

noteに文章を書いている、1994年にこの世に爆誕した、メーカーOL購買女。

みぽりん

noteに文章を書いている、1994年にこの世に爆誕した、メーカーOL購買女。

最近の記事

勝つことができる -欧風カレー ボンディ-

よく晴れたその日、いやよく晴れすぎてしまったその日とも言えるのかもしれない。梅雨の明けをはっきり感じられた蒸し暑く日差しの強かった去る六月二十六日。神保町にあるカレー屋ボンディを訪れた。青天。本当に空が青く澄み渡っていた。 場所は路地裏の細い路の二階に在る。大人気カレー屋がこんなところに在るのである。(知らなかったが50席ほどの小さな落ち着いた店内である)目印は、沢山並んでいるひとびとである。たとえ迷ったとしても、大量の人の気配を感じて捜索すれば、たどり着くのは楽勝だ。これ

    • ポルノグラフィティ中毒なってる

      最近はというと、毎日がポルノグラフィティである。我、ファン歴約1か月のにわか。とても大好きになってしまった。謎の音楽イベントでサウタージを聴いてから早1か月。界隈にあまりにも恵まれている。あるひとは、超絶かっこいいライブDVDを見せてくれる。べつのひとは、ファン目線でにわかがポルノへ深入り不可避となる良曲を紹介してくれる。 耳が追いつかない。。。なぜ耳は2つしかついてないんだ。。。聴いても聴いても、もっと良い曲がたくさん出てくる、これはまさに無限。無限とはポルノグラフィティ

      • 音楽に対して抱いていたコンプレックス

        ポルノグラフィティの生歌を聴いた。とある音楽イベントでサウタージを歌っていた。はっきりいって、圧巻だった。びっくりした。心臓がきゅっとつかまれた。冒頭に暗闇からアカペラで「わぁぁぁたぁぁあああしはあああ」だけで本当にすごかった。歌っている姿がきらきらしていてかっこよかった。その日から毎日YouTubeでポルノグラフィティのMVを観ている。 音楽を聴くことに、特別な関心はなかったむかしむかしのその昔。私は大変に活発なおなごであって、外にでて走ったり、バスケしたり、などを大変に

        • ここで唐揚げ弁当を食べないでください/小原晩

          大阪へ越してきた著者が東京での生活を振り返る。 仕事、家族、友人、恋。 どこか覚束ない足取りで歩んできた生活。 今、大阪から鳥の目で東京の街を歩いていた自分を書いてみる。 著者の胸に去来したものは何だろう。 ここに出てくる登場人物、お母さん、りんごちゃん、めろんちゃん、もちろん会ったことなどないのにみんな元気だろうかと考えてしまう不思議。 エッセイと短歌、小原晩の第一作。 「一生懸命生きれば生きるほど空回りするすべての人に捧げます。」(小原晩) 詩というものを考えていた。

        勝つことができる -欧風カレー ボンディ-

          都会と犬ども/マリオ・バルガス=リョサ

          最後の最後、想像した展開と全く違ったので、誤読したことを残念に思ったけど、それは実は合っていて、作者による壮大な仕掛けと知ったなら、どんな気持ちになるか想像できますか。しばらく放心状態になったよ…… 解説に、この作者の凄いところは小説の「処理の仕方」とあるように、エモに積極的に働きかけるというよりも、その手法や構造によって小説の中の世界、リマの社会のこと、士官学校内の暴力や友情、登場人物の心情などを読む人にじつに写実的に感じさせる。 現在と過去の回想を行き来して場面がコマ

          都会と犬ども/マリオ・バルガス=リョサ

          暗闇を照らしてくれよ、蛍光灯

          数日前から蛍光灯がちかちかしていた。嫌だなとおもったが持ち前の鈍感力を発揮し放置しようと決め込んでいたものの、潜在意識は確かに訴えを起こしており、気になって何事にも集中できない。意を決して取り換えを決意し、カバーを外したところ、ウケてしまった。これまで蛍光灯計5本のうち1本が正常に機能、1本がちかちか、残り3本が常時消灯されていた事実を確認したためである。 こんなことありえる?ありえてしまった。毎日点灯させている部屋の照明がフル稼働してなかったなんて。思いもよらなかった。な

          暗闇を照らしてくれよ、蛍光灯

          ケルト人の夢/マリオ・バルガス=リョサ

          歴史小説の面白さは、時空を超えて、出来事を生身のようにダイナミックに追体験する高揚感だと思っている。過去の事実の羅列として確認するだけでは見過ごされがちな因果のひとつひとつを、なぞるように、零さないように、確かめるように読んでいくのには、知的好奇心を煽るのは然ることながら、人間の起こしたことに関する重要な考察や反省を促す作用があって趣深い。 この本は、ロジャー・ケイスメントという実在の人物を主人公とするお話。時は19世紀後半から20世紀初頭。アイルランド人で、大英帝国の外交

          ケルト人の夢/マリオ・バルガス=リョサ

          鬼をいつから仮面だと思っていた?

          今日は節分! 鬼の仮面を被ったパパとかに鬼は外福は内よろしく豆をぶつけ、年の数の豆拾って食べる日がやって来た。私かて幼子のとき、節分の時パパ鬼見て号泣、弟なんかは顔硬らせガチでパパ鬼に豆投げ攻撃せんとばかりだったなあなどと思い出すばかりである。 結構前にとあるお姉さんの家で昼飲みをさせていただいたとき、別に節分とかではなかったが、男の子が鬼の仮面を被って小さな女の子を怖がらせて楽しんでいた。「怖いよう…」と俯きつぶやく小さな女の子の姿が可愛いのだろう、何回もやってた。で、

          鬼をいつから仮面だと思っていた?

          あけおめ

          まだ、あけましておめでとう、みたいな気分だったのに、年明けてからもう2週間が経っている。あけましておめでとうございます。今年は寅年です。 去年はnoteをいっぱい書いた。 週2回更新の目標は概ね達成したと思う。ちょっともう疲れたので無理だと思うが、週一くらいではポエミーになにかを綴ることを継続したく考えている。文章を書くのは好きでストレス発散であるが、少ない友達から「文章が好きだ」「あの記事が好きだった」「今日の更新はないのか」などと反応があるのが嬉しかった。自己満足より

          あけおめ

          京都旅メモリー 鞍馬寺・貴船神社#3

          鞍馬寺。それは幼名牛若丸、元服後九郎義経が17歳くらいまでいたところである。 ということは、町田康著「ギケイキ」を読めばわかるので、行きの新幹線の道中、平氏打倒の意を決し鞍馬寺を脱走するところまでを丹念に読み込んでいた。その、まさに鞍馬寺から貴船神社への道を歩いてきた。ふくらはぎがつると思った。 鞍馬寺は延暦寺や三井寺よりも格は下のお寺であるそうなのだが、神仏習合のまさにそれみたいな教えを説くらしい独自路線、確かに不思議なパワーと雰囲気がどこか感じられた。神仏に願えば願い

          京都旅メモリー 鞍馬寺・貴船神社#3

          京都旅メモリー 京都タワー#2

          弾丸京都旅を決めて宿を探しているときに、宿泊ホテルはすぐに決断した。 京都タワーホテルである。 京都に訪れたのは高校の修学旅行が初めである。広島の宮島が始めで、旅程の2日目くらいに京都を一日自由行動、であったと記憶している。私は金閣寺を見たかったのだけど、日本史の先生が授業で金閣よりも銀閣寺が素晴らしい、ぜひ見てきて欲しいあれは日本人の心だ云々と推されていたので、なるほど人生の酸いも甘いも、美しきも醜きも、ご経験をされているのだからぜひ信じたいと思い、銀閣寺を見ることにし

          京都旅メモリー 京都タワー#2

          京都旅メモリー 知恩院#1

          日本書紀によると仏教は飛鳥時代に伝来したらしい。(出典Wikipedia) その後、天台宗の開祖最澄、真言宗の開祖空海はそれぞれ比叡山延暦寺、高野山金剛峯寺を総本山とした密教を広め、広く平安仏教と呼ばれています。 さて鎌倉時代になると「戒律とか厳しい修行とかしなくても、念仏一心に唱えれば、誰でも極楽浄土に行けまっせ」なる衝撃の念仏仏教が誕生し、貴族武士のみならず、農民ふくむ老若男女にも忽ちに支持を得たのであります。 念仏仏教のうち、浄土宗なる宗派の総本山知恩院。京都八坂神

          京都旅メモリー 知恩院#1

          2021年11月17日 西加奈子/夜が明ける

          これは世相に対する強烈な批判だ。いま人間は無意識によりよく生きようとしている。貧乏よりは金持ちに。不細工よりは美人に。馬鹿よりは優秀に。なぜだろうか。よりよく生きるのは人生を充実させるようで、実は窮屈で、不幸せで、虚しいことがあるのに。あるいは、ある一線水準を下回った時点で、二度と救われず、壊れていく予感に誰しもが怯えている。一度壊れたら、数珠繋ぎのように次の絶望が待っている。一線を超えないように、人々は日々怖がりながらも努力し、自分は「そっちにはいない」と主張しているのかも

          2021年11月17日 西加奈子/夜が明ける

          2021年11月2日 赤リップ

          赤リップを買った。 生まれてからこのかた化粧に興味がないが、昨日最近の習慣に裏付けられたお導きにより流れるように赤リップを買って、家に帰り、唇につけ鏡を見たときの高揚感はいつまでも味わいたかった。 唇の色素はなんて薄いのだろう。赤リップを塗るまでここに色があったとは思えなかった。色がつくことで、輪郭がなんて際立つのだろう。赤リップを塗るまで顔は平面を極めていた。どうしてこんなに唇に視線が向くのだろう。赤リップを塗るまで唇はただのパーツの一部に過ぎなかった。 化粧を極める

          2021年11月2日 赤リップ

          2021年10月26日 弟の誕生日

          社会人になった2017年から毎年やり続けていることがある。 それは三つ離れた弟2号に誕生日プレゼントを送りつけることだ。つまり、簡単に言えば、自由に使えるお金を獲得した姉の矜持を誇示する行いに他ならない。毎年10月になると「何か欲しいものはないか」と督促し、ここ4年は悉くシカトされながらも粘り強く強要し続けてきた。 たぶんだけど、三つ離れていると小学校しか被らないため、同じ時を過ごしてきたみたいなえもくて青春めいた感覚が薄い。そのため2号という人間の輪郭は曖昧となりふんわ

          2021年10月26日 弟の誕生日

          2021年10月23日 寒くなってきました。

          寒くなってきましたので、嬉しい。 台湾人の友人(友人、といっても会社の上司くらいの年齢なのだけど、友人だ。)に四柱推命をしてもらったことがある。私には、火の要素が足りないとのことだった。だから、名前に火という文字が入る人と結婚すれば良いとか、暖かい地域に住むのが良いなどとアドバイスされた。なるほど、社会人になってから、出張にいくのは50度近くの砂漠地帯だとか、赤道近くの年中常夏みたいな国だったから、運命として暖かい地域に向かっているのにはやはり何かの意味があるのだろう。

          2021年10月23日 寒くなってきました。