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3月・4月に読んだ素敵な本を紹介します

前回やってみた「2か月まとめて紹介スタイル」がなんだかしっくりくるので、今年はこの調子でいく気がしています。そして振り返ってみると3月・4月もけっこう読めていてうれしい。順番に紹介していきます。

人は話し方が9割/永松 茂久

「令和イチ売れている会話の本」と帯で紹介されていた同書。何度もその表紙を書店などで目にしてきましたが、ついに購入する時がきました。最近、「話し方うまくなりたい欲」が高まっているのです……

読了後は「いい意味で思っていたのと違った」と感じました。具体的な特訓法や技術というより、発想の転換的なメソッドが多い印象。分厚いけれど読みやすい&理解しやすいので、最後までスラスラ読めます。

蛇にピアス/金原ひとみ

2月に金原さんのエッセイを読み、すっかり魅了された私。これまで読んだことのなかった他の著作をたくさん読んでみたいと思い「やっぱり『蛇にピアス』からだろ」と、手に取りました。

心の中にある空虚さをどう埋めるか、その手段は人それぞれ。最初はピアスを開けていない私に登場人物たちの気持ちが想像できるだろうかと思ったけれど、リアルな描写の中に気づいたら入り込んでいて、読んだ後に心にぽっかり穴が開くような感覚がありました。次は『持たざるもの』が読みたい。

あすは起業日!/森本萌乃

私も利用している選書サービス「Chapters」を運営するMISSION ROMANTICの代表・森本さんの初小説。物語では、起業を目指して奮闘する一人の女性の姿が描かれます。

「起業」は、自分と違う次元にいる人がやること。ずっとそう思っていましたが、この本を読んでいると、それが失礼な思い込みだったと実感。確固たる信念を持ち、迷いなく成し遂げている人のほうが多分少なくて、迷いながら転びながら、自分の選択を正解にしていくために行動している人たちなのだと認識を改めました。「奮闘記」という言葉がふさわしい、エネルギッシュな一冊です。

星栞 2024年の星占い 水瓶座/石井ゆかり

この占い本知ってる?と友人からおすすめされ、表紙のかわいらしさに惹かれて購入。石井ゆかりさんの占い本は、初めて読みました。

特に私が気に入ったのは「薬箱」のコーナー。傷ついたとき、立ち止まったときに勇気をくれる言葉が並んでいます。そのページに付箋を貼り、ちょっと凹んだときに読み返すのが習慣になりました。癒される、やさしい占い本が読みたいなという方におすすめです。

うつくしい人/西加奈子

久しぶりの西加奈子さん。タイトルに惹かれて手に取りました。ある女性が一人旅を通して心を癒し、周りの人、大切な人の美しさに気づくまでのお話です。

心が極限まで枯れてしまったときって、他人や世界の見え方まで変わってしまう。私にも思い当たる経験がたくさんあります。そんなときこそ、心にたくさんの水を与えなければ。自分も周りの人も大切にしたい気持ちが湧いてくる印象的な一冊でした。読了後には「一人旅欲」が急上昇することでしょう。

多動力/堀江貴文

「最近はまってることは?」と聞かれると、迷わず「ホリエモン」と答えてしまうほど、堀江さんの本や記事を読むのがマイブームになっています。著作をまとめて読みたいと思って、代表的な『多動力』から手に取りました。

タイトルのとおり「石の上にも三年」ではなく、次から次にやりたいことやっていく生き方を、自身の人生を例に示してくれる一冊。ここまで多動的に多くの挑戦をして、いろんな経験重ねてきた上でたくさん発信している人はあまりいないからこそ、考え方に心ひかれるのかもしれません。

バカとつき合うな/堀江貴文、西野亮廣

再び堀江さんの著作。同書は西野亮廣さんとの共著で、それぞれ「バカ」をテーマに交互に持論を展開する内容です。一見冷たく突き放すようなタイトルですが「みんなで良いバカになろうぜ」と呼びかける、愛ある本だと感じました。

最後、お互いのことを分析しあうところで西野さんが堀江さんについて語っているのですが、私が堀江さんにはまっている理由が言語化されているように感じ、なぜか「わかる」と共感してしまいました。いや私、誰やねん。笑

復活力/サンドウィッチマン

2007年12月に敗者復活戦からのM-1王者に輝いたサンドウィッチマンが、2008年9月に刊行した本が文庫化された一冊。チャンピオンになるまでのエピソードが、それぞれの視点で語られています。すごく心に響いたので、読了後にすぐnoteを書きました。詳しい感想は以下の記事から!

旅をする木/星野道夫

星野さんは、世界の自然や動物を撮影し続けた写真家。『旅をする木』では、アラスカでの暮らしや旅の記録をまとめた内容となっています。この本を読むまで、アラスカの大自然なんて想像すらできませんでした。でも、出てくる地名や動物を検索して画像を見ながら読んでいると、自分も旅人になったような気持ちになります。

旅を続け、世界のあらゆる場所を見てきた星野さんのような人が持つ世界観に触れられる本は、とても貴重だと思う。帯の「永遠に読み継がれるべき1冊」という言葉に、強く共感します。

深い河/遠藤周作

3年ほど前に図書館で借りて一読し、強い衝撃を受けた同書。最近、書店でたまたま見かけて再読したい欲に駆られたので、購入しました。

「行けば人生が変わる」とよく言われるインド。私はこの本を読むまで、その理由や意味をちゃんと理解できていなかったと思います。それぞれの人生と向き合うためにインドに向かう登場人物たちの無常感、死生観が変化する姿を辿る中で、自分の価値観も大きく影響される。今後も多分、何度か読み返すと思う。これまで読んできた本の中でも、特に印象深い一冊です。


以上、3月・4月に読んだ10冊でした。今日は連休最終日。私は連休中の1日を使って家中の埃をとったところ、部屋の空気がワントーン明るくなった気がして、気持ちがいいです。気分って大事。明日からも、マイペースに過ごしていけたらと思います。

ちなみに、本棚にある本のことを記録していきたいと思って始めたInstagram、細々と更新しております。よろしければ、こちらもチェックしてもらえたら嬉しいです。


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