見出し画像

【Weekly SELECK】多くのDAOが抱える課題、そして求める「デベロッパーコミュニティ」とは?

みなさま、こんにちは!SELECK編集部の吉井です。

夏の暑さが少しずつ収まって、ようやく涼しくなり始めましたね。そして明日17日(土)はULTRA JAPANの開催日!ということで。

先日SELECKで取材させていただいたNEO TOKYO PUNKSさんが、ULTRAのメインステージに出演されるDJのYELLOCKさんとコラボレーションされるとのことで、そのコラボを楽しみに遊びに行ってこようと思います!🏃久々の屋外フェス、わくわく!✊

今回のこのコラボは、渋谷にあるNFTギャラリー「NOX」さんでの出会いがきっかけだったとのこと。今夜NOXさんにてオフラインイベントが開催されるとのことですが、とても豪華なメンバーが集まってますね…!こちらも遊びに行く予定なので、とても楽しみです!🔥

それでは、本日もWeekly SELECKをお届けです!✋

今回は9月14日(水)に公開した多くのDAOが抱える課題とは。人材採用から見るDAO運営の難しさとAKINDO誕生の裏側の取材後記として、記事のポイントと文量的に本編に入れ込めなかったこぼれ話をまとめてお届けします🔥

取材のきっかけ・背景

今回取材させていただいた、金城さん高良さんのお二人は「web3FM」というポッドキャストも更新されています。web3領域にご興味のある方は、もしかしたら聞いたことがある方も多いのでは…?

(実は私もweb3FMのリスナーなので、おふたりにお会いした時に「聞いたことある声だ…!」と勝手に感動しておりました。w)

金城さんたちの深い考察をもとにweb3を楽しく学べるコンテンツになっているので、ぜひweb3FMもチェックしてみてください🔥

今回の取材は、実は以前SELECKで公開したDAOに関する記事Yours DAOを掲載させていただいており、高良さんからお礼のご連絡をいただいたのがきっかけで実現いたしました!mm

DAOとはなんぞや?という方はぜひ上記記事も一緒にご覧いただけると嬉しいです🤝

今回、取材に90分ほどのお時間をいただき、個人的にとても学びのある時間にさせていただきました…!(本当にありがとうございました…!mm)ボリューミーゆえに、記事本編ではお伝えできなかったお話もお届けできたらと思いますので、ぜひ最後までご覧いただけますと幸いです!

それではまず最初に、本記事のメインである「海外へのヒアリングを通じて分かった、DAOに関する2つの事実」についてポイントをまとめてみます✊

海外へのヒアリングを通じて分かった、DAOに関する2つの事実

事実①:コアメンバーの採用に課題を感じている

まず一つ目の事実は、「多くのDAOがコアメンバーの採用に困っている」ということです。

DAOの世界では、一部のタスクを切り分けて外部に委託する「バウンティジョブ」というものがあります。本編でも少しだけ解説しましたが、具体的にはプロダクト(プロジェクト)をYouTubeやブログで紹介したり、ソースコードのバグを発見したりといった誰でもできる簡単なお仕事のことです。

このバウンティジョブを通じて、DAOのステークホルダーを増やすことは可能なのですが、そこから「コアメンバー」の採用につなげるのが難しいとのこと。

では、バウンティジョブにはどのような課題があるかというと、ざっくり下記のようなものが挙げられます。

1. 「特定のDAOやプロジェクトに関わりたい!」という気持ちよりも、お小遣い稼ぎをする感覚でタスクをこなす人が多い
2. 1の理由故に、コアメンバーに必要な「情緒的繋がり」を構築しづらい
3. 完全にDAO化していない間は、運営側としてもバウンティジョブの管理が大変
4. 単発の仕事なので、継続的な関係を構築するのが難しい
5. 世界中の人から連絡が来るため、タスクの評価やスクリーニングが難しい
6. DAOの立ち上げ当初は「バウンティジョブ」として切り出せるものが少ない
7. 6のような背景がありつつも、「仕事」として切り出すにはある程度の要件定義が必要(しかし、その要件定義も大変!)

これだけでも、なかなか課題が山積みですね…!!

こうした課題が存在する結果、コアメンバーの求人情報はお金を払って採用プラットフォームや掲示板に掲載しているらしいんです。初めてこの話を聞いたときは「え、結局これまでと一緒じゃん!」と驚きました(笑)。

しかも最近は、いわゆるフルタイムジョブの案件も多いとのことでDAOの良さである「好きなプロジェクトに好きな時に関わる」ことも難しくなってきているのだとか。

つまり現状として、バウンティジョブが「アフェリエイト」的な立ち位置になっているそうです。なので、海外では既に「バウンティジョブ、そんなにイケてない」という雰囲気も一部あるらしく、もはや「採用」というよりも「マーケティング」文脈で公開しているところも多いのだとか。

そこで、バウンティジョブに代わるソリューションとして金城さんたちが目をつけたのが「ハッカソン」です。では、採用文脈においてハッカソンにはどのようなメリットがあるのか、以下まとめてみます。

・情緒的つながりのある関係性を構築しやすい
・実績をもとにスクリーニングがしやすくなり、コアメンバーの採用に繋げることができる
・NFTやSBTなどで実績を証明してあげることで、参加者は今後のキャリア形成などに活かすことができる

「ハッカソン」は複数人でチームを組んで、お題に沿ってアウトプットを提出する形なので、バウンティジョブをこなす人よりも「金銭的なモチベーション以上に、技術への純粋な興味や仲間作り、実績作りをモチベーションに参加する人が多いのも特徴」とのこと。この点においてコアメンバーの採用につなげやすいという運営側のメリットがあるということですね。

ただ、「コアメンバーの採用に繋げやすい」ことに留まらないのがハッカソンの良さでもあります。👇(続き)

事実②:「デベロッパーコミュニティ」の形成を求めている

では、もう一つの良さは何かというと、「デベロッパーコミュニティを形成できる」という点です。

金城さんたちが海外ヒアリングを通じて感じた、多くのDAOの共通点は「多くのweb3プロジェクトが『インフラになること』を志向している」ことだったといいます。

この「インフラになる」とはどういうことかというと、

運営側としてコンポーザビリティなプロダクトを作ることで、デベロッパーに様々なアプリケーションを生んでもらって関与する人を増やし、エコシステムの価値拡大を目指す

多くのDAOが抱える課題とは。人材採用から見るDAO運営の難しさとAKINDO誕生の裏側
 - SELECK

ということです。つまりは、「いかに多くのデベロッパーに長期的関わりをもってもらえるか」という点が、運営側の存続においてもとても重要だということです。

デベロッパーのコミュニティさえ構築できれば、最終的にはどんどん権限を委譲していき、たとえ運営メンバーがいなくともすべてのステークホルダーが永続的に幸せになれる仕組みを構築できます。そうなると、いわゆる「完全なDAO」に近づきますね。

ここで大事なのが「コンポーザビリティ」の考え方になるのですが、この概念については金城さんがとてもとてもわかりやすくnoteにまとめていらっしゃるので、ぜひこちらの記事をご覧いただけますと幸いです🙌

以下、金城さんのnoteからの引用になりますが、この点がweb2と全く異なる点かと思います。改めて、web3の世界にワクワクしますね…!

結論、web3では自分たちで独占をして一人勝ちを目指すのではなく、コミュニティに技術やアイデアをギブしていくことで全員で勝つというコンセプトがあり、そこに自分が惹かれる点の一つとしてあります。

GAFAに見られるような独占的な概念ではなく、その強みをオープンにしていくことで業界全体を押し上げていくというスタンス、それはクリプト業界におけるイノベーションの推進力であり、小規模なチームが独自のプロジェクトを迅速に立ち上げることを可能にしています。

web3の基本概念であるコンポーザビリティのイノベーション - shinichiro kinjo

まとめると、DAOが求めているのは「コアメンバー」と同時に「デベロッパーコミュニティ」の形成であり、その目的は①プロジェクトの分散化と②エコシステムの拡大であって、そのための最適なソリューションが「ハッカソン」ということです🙌

改めて、金城さんたちがYour DAOのリリースからAKINDOの開発に至るまでの軌跡は記事本編でお伝えしておりますので、まだお読みいただいていない方はぜひご覧いただけると嬉しいです✊

取材こぼれ話:DAOにおける「優秀な人材」とは?

ここからは、記事本編には入れ込めなかった「こぼれ話」をお届け🙌

今回の取材のテーマの一つに「採用」という文脈もあったので、web3とweb2において”優秀な人材”の定義は変わるのでしょうか?という問いを投げかけてみました。金城さんのご回答はこちら👇

少しポジショントーク的にはなってしますが…やはりハッカソンのような機会に積極的に参加して実績を積んでいくデベロッパーの方々は、web3時代の優秀な人材として評価されていくと思います。

web3の世界に飛び込みたいと思っても、現状何をやったら良いのかわからないという人も多いかと思っていて。けれども、ハッカソンは明確にお題があって、仲間がいて、あわよくば報酬もあります。

海外ではすでにいろんなハッカソンも開催されていますし、身近に転がっているチャレンジの機会にまずは足を踏み込んでみると良いと思います。
(※取材音源の音おこしから一部言葉を整えて記載しております)

最近、TwitterやDiscordで「コミュニティマネージャー募集!」「イラストレーターさん募集!」などの求人情報をよく見かけるので、web3はそういった方々の需要が高まっていくのかな〜と思っていましたが、やはり黎明期は「手を動かす人」が鍵を握るんだろうなと改めて感じさせられました。

もちろん、コミュニティーマネージャーのような職種の方々も重要だとは思いますが、ある程度コアプロダクトが出来上がってきて、プロトコルを軸にDAOの運営も徐々に最適化されて、その段階でやっとコミュニティ内の「情緒的な部分」を形成するのにコミュニティマネージャーの真価が発揮されるのではないかと。

また、web3プロジェクトのPRやマーケティングも「いかに一般消費者にNFTを購入してもらうか?」という点にフォーカスされがちですが、
いかにステークホルダーを獲得するためにバウンティジョブを戦略的に出すか(例えば、バウンティジョブと二次創作を掛け合わせるなど)
・いかにデベロッパーを多く集められるか
という点も重要なのだと感じました。(あくまで個人的な意見ですが!)

この点については金城さんも下記のようにお話しされていました。

デベロッパーコミュニティの形成を前提として考えたときに、今後のプロトコルの戦い方として、マーケティングはエンドユーザーに行うのではなく、デベロッパーに対して行うという流れになっていくと思います。

デベロッパーの方々がイケてるアプリケーションを作成し、そのアプリケーションに人が集まり、プロトコル側にその手数料が少しずつ入ってくるというビジネスモデルになるかと。
(※取材音源の音おこしから一部言葉を整えて記載しております)

結論、web3では「デベロッパー」の価値はどんどん上がっていきますし、彼らをどう取り込んでいくか? というのが、運営側としても重要度が高まっていくと言えるのではないでしょうか。

個人的には、DAOの世界観はとても好きなので、日本国内でDAOの形成にチャレンジするプロジェクトがもっと増えていったらいいなと思います!それと並行して、DAOでの活動実績をリアル / バーチャルで活かせるような仕組みもどんどん出てきたら面白いなと思っています。

web3関連の取材ネタは随時募集しておりますので、ぜひTwitterのDM等お気軽にご連絡いただけると嬉しいです!

ということで、今回のWeekly SELECKは以上になります!

取材させていただいた金城さん、高良さん、本当にありがとうございました!!(私個人としても、とてもとても学びになりました…!)

▼改めて、記事本編もぜひ一緒にご覧いただけると幸いです!

それでは、またお会いしましょう〜〜!!!🌱

=====

SELECKのweb3ライター募集中!詳しい募集内容はこちらから🙌

▼SELECKの 📩無料ニュースレター📩 です!▼
週に一度、新着記事やお役立ち情報をお届けします。
無料ですので、ぜひお気軽にご登録ください!

登録はこちらから👉https://lp.seleck.cc/mailmagazine

▼SELECKの📔編集部マガジン📔です!▼
編集者が持ち回りで、様々なコンテンツ発信します。
ぜひ応援・フォローよろしくお願いいたします✊

▼SELECK公式SNSもよろしくお願いいたします!🔥


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?