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「メルカード」が2023年度グッドデザイン賞を受賞しました

こんにちは、メルペイ デザイナーの高山です。
2022年11月にリリースした「メルカード」が2023年度グッドデザイン賞を受賞しました。
メルカリでは初のグッドデザイン賞の受賞となり、さらに「ビットコイン取引サービス」とのW受賞になります。

サービスについて

「メルカード」は、誰もがモノの売り買いを楽しめるマーケットプレイス「メルカリ」の利用実績等を元に利用限度額や還元率が決まり、申込みから利用時の即時通知、履歴確認、柔軟な清算管理まで「メルカリ」アプリで完結するクレジットカードで、お客さまがより「メルカリ」を便利でおトクにご利用いただける新しいクレジットカードです。
「メルカード」の制作の裏話に関してはこちらをご覧ください

審査委員からの受賞コメント

ナンバーレスで必要な情報はアプリで管理し、シンプルなカードデザインという昨今のカードデザインのトレンドと、あえてコーポレートカラーを排し、リサイクル率の高い素材を使用する等、カードに求められる様々な要請を高いレベルでデザインとして融合している点が評価された。

デザインのポイント

デザインが生まれた理由/背景

「メルカリ」はモノの売り買いを通して「捨てる」をなくし、誰もがおトクになるマーケットプレイスを創ってきました。そんな「メルカリ」は人や地球にもやさしい循環型社会の実現を目指しています。「メルカード」は、「メルカリ」での利用実績により利用限度額やメルカリでの購入還元率が変化することで個人がもっとおトクになるクレジットカードです。カード素材には再生プラスチックを使用し、地球にもやさしく限りある資源を有効活用するなど、使えば使うほど、自分に、そして地球にやさしくなれることを目指したカードです。加えてメルカードを発行すると、メルカリ内での購入・販売や、メルカリ外でのお支払いに還元がつきます。モノを購入するだけでなく、不要になったモノを誰かに譲ることでも還元が受けられるため、消費ではなくサステナブルな行動によってお得な体験を受けられます。

デザインを実現した経緯とその成果


「メルカード」をデザインする上で「生活スタイルや価値観に寄り添う」をコンセプトにしていました。メルカリらしさを重要視していくと本来コーポレートカラーを採用していく流れとなりますが、メルカリらしさは極力抑え、多種多様なお客さまに寄り添うために多様性が色として反映されるようなホログラム箔をロゴに採用しました。国際ブランドであるJCBのエンブレムもホログラムを採用して統一感を出しました。また、ロジックなど関係なく直感的に「持ちたくなる、お財布に入れたくなるシンプルで鬼かっこいい、最強クレジットカード」をスローガンに掲げてデザインしました。必要な情報はアプリで管理することでカード自体はナンバーレスで不要な情報は掲載せず、カード表面はメルカリの会員証のようにロゴのみを掲載、裏面はクレジットカードの機能として必要最低限の情報を載せることでコンセプト通りのお客様に寄り添うデザインを実現出来ました。

ユニークなクレジットカードを目指して


メルカードはアプリ連動の体験設計になっていますが、アプリのUI上でもお客さまが「メルカード」を手に持っている感覚に近づけるために、UI上のカード券面のデザインのロゴはホログラムのように、スマートフォンを傾けるだけで色が変わる実装を行い、実物のクレジットカードのホログラムを再現しました。 昨今、セキュリティーの観点からカード自体にカード番号を掲載しないナンバーレスカードが増えてきていますが、「メルカード」はメルカリアプリと連携することで、はじめてクレジットカードとしての機能を有効化することができるので、従来のクレジットカードの郵送とは違い、普通郵便でコスト削減するなどの工夫もされています。 アプリ連動という意味ではアプリでお支払いの清算管理が可能でお支払い日をお客さまご自身で設定できるので、使いすぎの防止や管理のしやすさという点でもユニークなクレジットカードとなってます。

これからもお客さまにとって、使いやすいカード、お財布に入れたくなるカード、魅力的なカードを目指して、日々改良を重ねていきます。今後の「メルカード」にご期待ください。

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