メガネくん@盲学校/特別支援学校からの発信

元盲学校歴10年の特別支援学校の教員です。プライベートで視覚障がいスポーツのフロアバレ…

メガネくん@盲学校/特別支援学校からの発信

元盲学校歴10年の特別支援学校の教員です。プライベートで視覚障がいスポーツのフロアバレーボールやグランドソフトボールをやっています。転勤して頻度は減りますが、視覚障がいに関することや特別支援教育全般に関わる記事をぼちぼち発信・更新していきますので、よろしくお願いします。

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記事を案内する記事

記事の数が多くなってきたので、それを紹介する記事を書いてみました。 マガジンについて現在6つのマガジンがあり、書いた記事はどれかのマガジンに登録しています。この中で、「本の紹介」と「教材紹介」、「フロアバレーボール」はそのままマガジンを読んでもらえればいいのかなと思うので、紹介は省略します。 1 自己紹介&仕事依頼記事記事を書いている僕、メガネくんについて自己紹介記事で書いています。仕事依頼記事は、一応、執筆予定が書かれていますが…最近は全然と言っていいほど投稿できていま

    • 書籍紹介『[中学校]通級指導教室担当の仕事スキル』

      『[中学校]通級指導教室担当の仕事スキル(川崎 聡大/三富 貴子)』 という本の紹介です。 中学生の子どもたちへの関わり方僕自身は現在、知的障がいの特別支援学校中学部に勤務しています。支援学校と通級指導教室、もちろん違う部分はたくさんありますが、多感な思春期の子どもたちへの配慮や、将来のためにその子が自分自身のことを知る機会や自分で選択していく機会の設定など、三富先生の関わり方は僕自身が大切にしていることと重なる部分がたくさんあり、勝手に共感しています笑。 ここからはそん

      • 自作教材紹介【生活】「季節を知ろう、感じよう」

        いろんなことを関連させて学んでいくときに、身近な季節から導入を始めていくことって多いかと思います。 僕も付箋に書いた植物を季節ごとに分けたり、旬の野菜や果物を調べたり、マインドマップやフィッシュボーン図で季節のいろいろなものを書き出したり、季節にちなんだ詩を書いたり、俳句を読んだり、暑中見舞いや年賀状などの手紙を書いたり…振り返ればいろいろとやってきました。 それらの取り組みは今後、いくつか紹介していければと思っています。 そこで、これまで作成してきた季節に関連するスラ

        • 特別支援学校からの発信「マルチ知能を活用した多様な学び方」

          『「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を目指して(奈須 正裕/伏木 久始/大豆生田 啓友/加藤 幸次/佐野 亮子/松村 暢隆)』という本の「第11章 多様な学び方を許容できる協同学習(涌井 恵)」で紹介されていたマルチ知能を活用した授業の実践例が特別支援教育で幅広く活用できそう!と思いましたので紹介していきます。 協同学習とは協同学習について、今回紹介する涌井先生の本文中では、次のように定義されていました。 小中学校で伝統的に取り組まれてきた協同学習。僕自身

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        • 特別支援学校からの発信
          107本
        • 本の紹介
          73本
        • 教材の紹介
          22本
        • フロアバレーボール
          8本
        • 盲学校からの発信
          71本
        • 見えない・見えにくい方への情報提供
          91本

        記事

          体験記事「盲学校フロアバレーボール練習試合でのアドバイス その2」

          ちょうど1年ほど前にも、盲学校のフロアバレーボール練習試合に参加させていただく機会がありました。 今年も練習試合にお邪魔し、盲学校を離れた責任のない立場から勝手気ままに思いついたことをお話しさせていただきました笑。 全国盲学校のフロアバレーがより盛んになるよう…そんなのは大きすぎる夢見事かもしれませんが…。 もちろん試合に臨む前にルールを把握しておくことが前提になります。去年よりもルール理解が定着していたように感じました。 また前衛はコートの感覚を掴み、オープン、ブロ

          体験記事「盲学校フロアバレーボール練習試合でのアドバイス その2」

          書籍紹介『発達障害&グレーゾーン幼児のことばを引き出す遊び53』

          『発達障害&グレーゾーン幼児のことばを引き出す遊び53(寺田 奈々)』という本の紹介です。 寺田奈々先生の紹介は『ことばドリル』に続いて2回目ですね。 ことばを引き出すおもちゃや絵本が紹介本の目次は次の通りです。 今回の本では、なな先生オススメのことばを引き出すおもちゃや絵本が紹介されています(Part2 「ことば」を育てるおもちゃ・絵本)。 おもちゃや絵本の紹介には、遊びで育まれる力や、使うべきタイミング(ことばの発達段階)、特徴、遊び方のポイント、なな先生のアドバ

          書籍紹介『発達障害&グレーゾーン幼児のことばを引き出す遊び53』

          書籍紹介『みんなでつなぐ読み書き支援プログラム』

          『みんなでつなぐ読み書き支援プログラム(井川 典克/高畑 脩平)』という本の紹介です。 これまで読み書きについていろんな記事で、いろいろな角度から紹介してきました。 教材だったり… 脳の認知機能についてだったり… ビジョントレーニングだったり… 誤り分析だったり… 便利なグッズだったり… 学び方の工夫だったり… 手前味噌ですが、振り返ればいろいろ紹介していました。 でも、それらを包み込んで、読み書きの原理や、つまづきの原因分析のための評価フローチャートも、教

          書籍紹介『みんなでつなぐ読み書き支援プログラム』

          体験記事「第30回 全日本選抜 フロアバレーボール愛知大会 ANGEL CUP 2024」

          2024年3月10日にドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)で行われた第30回 全日本選抜 フロアバレーボール愛知大会 ANGEL CUP 2024に参加してきました。 フロアバレーボールのオープン大会エンジェルカップは、毎年3月に愛知県体育館で開催される愛知県フロアバレーボール協会主催のオープン大会です。 愛知県フロアバレーボール協会会長の松浦さんや南山大学ボランティアサークル、愛知県障害者スポーツ指導員協議会、審判のみなさんありがとうございます。 コロナ禍でフロアバレ

          体験記事「第30回 全日本選抜 フロアバレーボール愛知大会 ANGEL CUP 2024」

          体験記事「近畿ブロックFリーグ」

          2024年2月25日(日)に奈良市総合福祉センターで行われたFリーグに参加してきました。 FリーグとはFリーグは近畿地区のフロアバレーボール大会です。Fリーグのような、各地区の大会で優勝したチームが、毎年6月に神奈川で開催されるJFVAクラブ日本一決定戦に出場できます。 JFVAのホームページに掲載されている近畿地区にあるチームは6チームです。多分ちょっと過去のものです。 過去には滋賀レイカーズなどのチームもありましたが、残念なことに所属チームが減ってきています。昔はチ

          体験記事「近畿ブロックFリーグ」

          書籍紹介『注文に時間がかかるカフェ たとえば「あ行」が苦手な君に』

          『注文に時間がかかるカフェ たとえば「あ行」が苦手な君に(大平 一枝)』という本の紹介というか感想みたいなものです。 Xで流れてきたSTさんのポストからこの本を知りました。吃音の本というのはわかっていましたが、タイトルから「暗闇の世界を知るダイアログ・イン・ザ・ダークや、二足歩行者が少数派の世界を体験できるバリアフルレストランのような体験をするカフェの話なのかな」「もしくは、時間に追われる現代人に対すして、時間がかかることを前提にしたアンチテーゼみたいな内容なのかも」とふわ

          書籍紹介『注文に時間がかかるカフェ たとえば「あ行」が苦手な君に』

          教材紹介【国語】「漢字の教材まとめ紹介」

          Xで流れてきた「漢字の学習ネタ集」のポストを参考に、漢字の教材をまとめてみました。 全ての教材を自分で試した訳ではありませんし、情報がごちゃごちゃで整理されていませんが…個人の忘備録的なものとしてご容赦ください。 得意な覚え方はそれぞれ、もちろん漢字も!以前、盲学校発の唱えて覚える漢字学習のミチムラ式について紹介しました。 その記事でもお伝えしたのですが、僕たちはみんな得意な認知や情報処理の仕方がそれぞれ違います。昔から漢字は繰り返し書いて、九九は唱えてが当たり前のやり

          教材紹介【国語】「漢字の教材まとめ紹介」

          教材紹介【国語】「語彙の王様」

          『語彙の王様カード』というカードゲームの紹介です。 語彙の王様とは語彙の王様はお題に合う言葉を考える形のカードゲームです。通常版とマスター版とがありますが、ここではマスター版のルールを説明します。 語彙の王様はカードが示すテーマにあった言葉を答えるゲームです。 (画像はENSKY NEWSより) 語彙の王様には4色のカードがあります。 「2文字」「3文字」など文字数が書かれているオレンジカード *マスター版にしか入っていません (画像はおじさんのボードゲーム・カー

          教材紹介【国語】「語彙の王様」

          教材紹介【国語】「ミチムラ式漢字カード」

          以前書いた「見えない子はどうやって漢字を学んでいるのか」という記事にもあった、ミチムラ式漢字カードについて紹介します。 漢字の覚え方はひとつじゃない漢字苦手な子ってたくさんいます。僕自身も漢字が苦手で苦労しました。 漢字といえばドリルや練習帳にひたすら書くイメージがありますが、あやふやなまま書いて練習すると間違った字を覚えてしまうこともありますし、なにより書くことや漢字の形を覚えることが苦手な子たちにとって苦行以外のなにものでもありません。 そもそも漢字は書いて覚えない

          教材紹介【国語】「ミチムラ式漢字カード」

          教材紹介【きもち】「いま、どんなきもち?」

          大阪府人権教育研究協議会の教材「いま、どんなきもち?」についての紹介です。 「いま、どんなきもち?」については、以前別の記事でも簡単に紹介したことがありますね。 今回は僕の具体的な活用方法も含めて紹介します。 自分のきもちを言語化する難しさきもちについて支援学級や支援学校で学ぶ機会があるでしょう。僕も盲学校時代から自立活動や道徳できもちの勉強に取り組んできました。 感情のコントロールが苦手な子に対してSSTの研修会に参加し、学校で実践していました。その中で気付いたのは

          教材紹介【きもち】「いま、どんなきもち?」

          教材紹介【きもち】「わたしの好きなものリスト」

          今回は僕が年度始めによく取り組む「わたしの好きなものリスト」を紹介します。 新年度、自己紹介…は何度も繰り返して大人も子どももネタがつきできますよね。何度も決まりきった自己紹介するのがめんどくさい子もたくさんいます。 そこで職場の先輩から学んだわたしの好きなものリストをすると違った角度でお互いのことを知ることができるのでおすすめです。 好きなものリストって??好きなものリストはいろんな項目についての自分の好きなものをまとめたリストをつくる取り組みです。まずはワークシート

          教材紹介【きもち】「わたしの好きなものリスト」

          書籍紹介『学びにくさのある子への読み書き支援』

          『学びにくさのある子への読み書き支援(井上 賞子)』という本の紹介です。 著者の井上賞子先生はnoteや『実践みんなの特別支援教育』での記事を読み学ばせていただいていました。この本も買ったまま積読になりかけていたのですが、職場の先輩から教えてもらった東洋経済が選ぶ「年末年始に読みたい」、学校教育関係者にお薦めの本10選に紹介されていたのもあり、この年末に読みました。 いや、もっと早く読んでおけばよかったと後悔した1冊です。 いま目の前にいる子の「わかった!」を目指してき

          書籍紹介『学びにくさのある子への読み書き支援』