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5月17日(金)メディア日記

 中国を訪問中のロシアのプーチン大統領と習近平国家主席は16日の共同声明で、福島第一原発の処理水を「核汚染水」と呼び、海洋放出に「深刻な懸念」を表明した。中国国営中央テレビが報じた。厳しい国際モニタリング(監視)を受け入れるよう訴えた。
 共同通信は同記事と同時に中国国内の原発のトリチウムが上限を超え、すでに福島第一原発の処理水の最大9倍を流しているという記事と中国の原発所在の地図を掲載した。同記事によると、中国の公式資料は23年版の原子力専門書「中国核能年鑑」。22年の原発の運用状況や安全性のデータが記録されている。13原発計19カ所の観測地点で放射性物質を調べたところ7割以上に当たる15カ所の排水に含まれるトリチウムの量が、福島第1原発から放出が計画されるトリチウムの年間上限量の22兆ベクレルを超えていた。浙江省に立地する秦山原発が22年に放出したトリチウム量は202兆ベクレルと、処理水上限の9.1倍だった。

 警視庁捜査2課は、17日朝、衆院東京15区の補欠選挙でつばさの党の候補者らが他陣営の候補者を選挙妨害した容疑で、同団体代表の黒川敦彦容疑者、同補選に立候補した根本良輔容疑者、運動員の杉田勇人3人を公職選挙法違反(選挙の自由妨害)容疑で逮捕した。逮捕の一報が入ったときテレビ各局はワイドニュースの放送中。選挙活動のあり方をめぐり議論を呼んだ行為は、団体代表らの逮捕に発展した。他陣営の選挙を妨害したとして候補者が逮捕されるのは極めて異例。警視庁は「限度を超えており、見過ごすことはできない」と判断した。

 日刊ゲンダイは17日、「菅義偉政権時に内閣広報官を務めていた山田真貴子が、フジテレビ取締役に就任することが分かった」と報じた。6月26日の株主総会で承認される予定。山田真貴子は、いわくつきの元高級官僚。菅前首相の覚えがめでたく、2013年、第2次安倍内閣で女性初の首相秘書官に抜擢され、菅政権が誕生すると、内閣の顔である内閣広報官に取り立てられている。本人は、若者に向けた動画メッセージで「飲み会を絶対に断らない女としてやってきた」と語っていたが、内閣広報官の時、高額接待が発覚し、あえなく辞任している。

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