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5月8日(木)メディア日記

 朝日新聞の牧野愛博記者が8日、9日の両日、同紙朝刊国際面で、「忘れられた朝鮮人戦犯」と題し、朝鮮人BC級戦犯問題を特集した。非常に興味深い内容だった。同記事によると、東南アジアの捕虜収容所などで戦時中に捕虜に虐待を加えたなどとして、マニラの軍事法廷で朝鮮半島出身の148人が有罪判決を受けBC級戦犯となり、23人が死刑判決を受けた。148人の内訳は、軍人2人、通訳16人、警察官1人、監視員129人。
1945年の終戦により、朝鮮半島は日本統治から解放され、虐げられた住民の政治的に救済を図る動きもあったが、こうした流れに取り残されたのが148人の朝鮮出身の戦犯。2021年に最後の生存者が亡くなり、詳しい記録は殆ど残っていない。牧野記者はマニラ郊外の刑務所やインドネシアのジャカルタの収容所跡地など数カ所を訪れ、実態を調査した。朝鮮人戦犯に対して韓国では、「日本軍に協力した親日派」として批判的にとらえる風潮が強い。日本でも法的な救済から抜け落ちており、朝鮮人BC級戦犯」は、いわば「歴史の隙間に入り込んだ人々」と評する声が強い。

 認知症の高齢者は団塊ジュニアの世代が65歳以上になる2040年には584万人あまりにのぼるという推計を厚生労働省の研究班がまとめた。これは高齢者のおよそ15%、6.7人に1人にあたる。専門家は「今後1人暮らしの認知症の人が増えるとみられ、家族の支援が限られる中、地域でどう支えるかが課題だ」としている。認知症の高齢者は、来年2025年には471万6000人となると予想している。
 認知症ニュースを聞くといつも身につまされる思いだ。筆者の親しかった先輩は夫婦そろって認知症になり、今は施設で暮らしている。筆者が訪ねても何の認識も示さない。認知症の重症な例かもしれないが、聡明だった先輩と正常な会話ができないのは何に増しても寂しいし、悲しい思いが募る。

 北海道新聞は8日朝刊で「北海道新聞社(本社札幌市)は6月1日から、朝刊の月ぎめ購読料を現在の税込み3800円から500円値上げし、4300円にすると発表した。1部売りの価格も150円から180円にする」と発表した。

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