見出し画像

5月12日(日)メディア日記


 12日放送の『日曜討論』(NHK)で、政治資金規正改正案を審議している自民党の座長の鈴木馨祐衆院議員は「官房機密費からは自民党の選挙に支出していないと断言する」と発言した。官房機密費の毎年の予算額は、約12億円。中国新聞は9日朝刊で「2013年7月の参院選で、当時自民党総裁で首相だった安倍晋三が、東日本の選挙区で争う同党公認候補の応援に入った際に現金100万円を渡していた疑いがある」と報じ、このカネについて、複数の元政権幹部は、使途が公表されない内閣官房機密費が使われた可能性があるとの見方を示した。
 鈴木馨祐議員は翌13日のBS-TBSの「報道1930」にも出演したが、この官房機密費が選挙に使われたことはないと断言したことについて立憲や共産党から追及され、火だるま状態になった。裏金問題について自民党内ではテレビの生番組には誰もが出席を嫌がる中、なぜか鈴木馨祐は懲りずに出演している。

 元明石市長の弁護士、泉房穂はテレビやX(旧ツイッター)で、政治部記者やアナウンサーや司会者などを不勉強だとたびたび批判しているが、12日、Xを更新、「誤解や思い込みに基づく批判が急増していて、事実関係の説明をしても、かえって火に油の状態。右からも、左からも、前からも、後ろからも、鉄砲の弾が飛んでくる感じになってきた。ということで、チョットSNSをお休みします」などと報告した。
 テレビ出演者の言動や報道内容について、これだけ歯に衣着せぬ核心を突いた発言を繰り返す人は最近では珍しい。しかし、テレビ局側は泉房穂に不快感を示しており、多分、テレビの出番は減るだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?