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ウエリントンでの家探し

こちらに来る前に一番気がかりだったのが家探しでした。事前に(1)単身者向けの物件が少なく、(2)家賃が高く、しかも上昇し続けており、(3)コロナが明け移民、留学、ワーキングホリデーなど今まで待機していた人達が一挙に来て家を探しているため競争が激しいと聞かされていました。要するに、家探しは困難とのこと。

どこで情報を得るか?

trademe

賃貸物件を探すには、まずはネット検索です。ニュージーランドでは、賃貸でも購入でもtrademeというサイトで検索します。なお不動産だけでなく、車も日用品も取り扱っています。とりあえずなんでもtrademeらしいです。

なお、検索は登録せずともできるのですが、申し込み等を行うには登録が必要です。登録は日本からでは難しいようです。できるのかもしれませんが、私は無理でした。弾かれました。

Facebook

中高年向けSNSと言われることも多いfacebookですが、賃貸物件の紹介に活発に利用されています。地域ごとにフラット募集に関する公開グループがあり、毎日、たくさんの投稿がなされます。貸し手、借りて双方からの投稿が可能で「こんな部屋があるよー」というのもあれば、「来月から行きます。**ドルで部屋ありませんか?」みたいなものもあります。車や中古品をやり取りするグループもあります。検索して覗くと面白いかも。

例えば、ウエリントンに場合は、Flats and Rooms for Rent Wellington NZというグループがあります。公開グループです。中を見るにはfacebookにログインしてください。こういうグループがいくつもあります。facebookでやり取りをして部屋を決めるのがよくあるそうです。そんな気楽で良いのかと思いますが、まあ、そうみたいです。

家探し

良い物件をネットで見つけたら内覧を申し込みます。内覧をviewingと言います。オーストラリアではinspectionと言ったのですが、違うんですね。時間を打ち合わせて、現地に行くと、不動産業者だったり、貸主だったりがそこで待っています。

何軒か単身者向けアパートの内覧に行ったのですが、同時刻に4、5組がいたりとすごい競争率であることがわかりました。なお、ウエリントンでの内覧はどこでもパッと見るだけで、みなさん10分程度で終わり、それぞれ帰宅。あっさり。単身者用アパートだからかもしれませんが。

内覧してその部屋に住みたいと思ったら、契約です。不動産業者を通す場合は、reference letter(紹介状)、収入証明などが求められます。個人とのやり取りの場合は、不動産業者のように色々求める人もいれば、何にも求めない人もいます。やり取りは基本オンラインです。

フラットにした

で、私の場合ですが、trademeを見て内覧したところからは、契約を申し込んでも全然連絡が来ませんでした。ニュージランド到着から10日間、サービスアパートメントを予約していたので、出来ればその期間に家を決めたいと思っていました。なので連絡が来ないところはさっさと諦めました。

Facebookでのやり取りは、個人なので話が早い。ただ、単身者向けアパートではなく、フラット(シェアハウス)がほとんどでした。しかも、ほとんどの物件が若者(20代)とのシェア。50代の私には厳しい。自分の子供より若い人たちと住むのは厳しい。先方もイヤでしょう。

ただ、たくさんの投稿がなされた中に、夫婦が一軒家の1部屋を貸す物件がありました。しかも、3階建ての3階部分を専用でき、専用のシャワーとトイレもあるとのことでした。さらに築2年。とてもキレイ。これならなんとかなると思い、facebookのメッセンジャーで内覧を申し込んで、次の日に、内覧をしました。

物件も気に入ったので、私からフラットの申し込みをその場でしました。大家さんは、他にも何件か申し込みがあるので、決まったら連絡するとのことでした。

そして、その2日後くらいに、「あなたに決めました」という簡単な連絡。こちらから「ありがとう。いつ越せる?」というこれまた簡単な返事を返し、あっという間に引越しまで決まりました。

ここまで全て口約束とfacebookのメッセンジャーでのやり取りのみ。騙されたり、バッくれられたらどうしようもないですが、まあ、それも経験だと思って決めました。

で、ホテルの予約が切れる日に引っ越して、荷物を運び込んでから契約書を交わしました。とても簡単。A4で1枚。名前と契約条件を書くだけです。形式は法律で決まっているので、それを使います。

https://www.tenancy.govt.nz/assets/forms-templates/Flat-house-sharing-agreement.pdf

上にそのフォームを載せました。これに書き込むだけでした。そのあとボンド(敷金)と家賃を現金で払って終了。簡単でした。

なお、この契約書は銀行口座開設などいろいろと使うので大切にしましょう。

フラットでよかったこと

若者との共同生活は流石に無理と思っていましたが、今回のように間借りなら楽。今のところ問題はありません。さらにフラットにはいくつも利点がありました。

まず(1)家賃が安い。単身者用アパートは週500NZドルくらいを覚悟しなくてはなりませんでした。一方、私が決めた物件は公共料金込みで週300NZドル。500だと月20万円弱ですからね。300なら月11万円強です。全然違います。しかも公共料金込み。シャワー・トイレも共同なら、200NZドルくらいでも見つかると思います。

あと,(2)電気ガス水道などの契約が事前になされている。これは助かります。単身者用アパートだと自分で契約しなくてはなりません。インターネット回線の開通まで時間がかかったりすると不便ですよね。そういう煩わしさもありません。スーツケースひとつで行ってそのまま住めました

(3)大型家電も細かい日用品も購入の必要がない。シェアハウスなのですでに大型家電は揃っています。買う必要がない。鍋や皿などもあるので、数千円の買い物で初期投資が終わってしまいました。ここでも金銭面で助かりました。

(4)そしてすでに書きましたが、手続きが簡単。色々な書類を出したり、書いたりすることもありませんでした。A4たった1枚。もちろんそのせいでのトラブルも考えられるので、その辺は個人のリスク評価次第となります。

簡単にいうと、かなり安く、手軽に生活がはじめられました。単身ならフラットがおすすめです。

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