ヒトはケミカル
健康志向の人は皆、オーガニックな食材を好む。
食品を買う際、成分表も逃さずチェックする傾向にある。まぁ、私も大体そんな感じだ。
酒のつまみにナッツ系を買おうとしているだけなのに、なぜ「食塩」を入れるのか…見るたびにガッカリする。「どうせ人工塩なんだから余計な事するなよ」と突っ込みたくなるね。
ただ…忘れてはいけない事実もまた、ある。
元々、私たち人間は自然由来の生き物ではない。
少なくとも私がこの世に生誕した時点でビルは建っていたし、私自身も屋根のある家で生まれ、育った。
「昔の人は自然由来のものしか食べなかったんだよ」と突っ込まれるかもしれん。
確かに、習って来た歴史によれば、その通りだ。
そして…
その歴史ってのが本当にあったのなら、ね。
昔の戦国時代の農民の食事は質素なものだったとか、飛脚は少食なのにすごい体力だった、とか…色々とこの世の「医療詐欺」を暴く事実は、もはや多くのサイトで確認できる。
当然、無農薬で化学的な肥料無使用なのが一番なのは事実だろう。
しかし、世界中の遺跡群すら「まやかし・ハリボテ」と思っている私としては、皆が「昔の人は自然の物だけを食べていた」という歴史話を鵜呑みにする事実に、少々疑問があるのだよ。
昔、ねぇ…。
なら聞くが、この世はいつ生まれたのだ?
断言するが、みなさんがこの「世界の転換期」に肉の器として存在している事実は、偶然などではない。全て、最初から決まっていた。あなたが母親を自分で決めて来た様に、ね。
ならこの世自体、「偶発的にどこかで始まった」のではない。
意図的に、始まった。私の視点からすれば、私がこの世に生誕した瞬間から、この世は始まったのだ。
そこに、歴史も何もあったもんじゃない。
私から言わせると、この世の歴史=私の歴史である。
私の目や耳に入ってくる「過去の出来事」なんてのは、所詮「私視点の世界を設定上成り立たせるためのもの」に過ぎない。
と、考えると…
「人間は元々自然の動物なのだから、ケミカルなものを極力避け、天然のものだけを食べるべきである」という理屈も、怪しくなってくる。
だって、私が生まれた…つまり「世界が始まった」段階でもう、この世はコンクリートジャングルだったんだよ。テレビも電話もあった。飛行機も飛んでいた。そしてテクノロジーが進歩してスマホになった。それでもヒトは皆、屋根のある空間でしか生活が出来ないままだ。
「昔の人はできたんだよ」と言うかもしれない。でもその理屈だって結局、「過去」から引っ張って来たものだ。学校で習った「歴史」の延長でしょう?
私たちの歯は中途半端だ。すりこぎ状の臼歯を持ちつつ、なんとも頼りない牙も4本だけ生えるに留まっている。噛む力もせいぜい50kg程しかない。こんなひ弱な生物が自然の中でほったらかしにされたところで、何も出来ないよ。
それだけじゃない。皮膚も自然の中で生きるにはあまりにも頼りなく、さらに蜂やアブ、蚊、ムカデなどから簡単に毒攻撃を受けてしまう。
肝心の食事もどうだ?生肉も食べられないし、山菜やきのこにしても火を通さないと腹を壊す。いちいち食品を発酵させて食べないと長生きできない。
そもそも「米」なんて…天然に生えてくるものじゃないんだから、人間様の「テクノロジー」ってやつで、しっかり美味しく育て上げないといけないのだ。
もうこの時点で米は、ある意味での「人工物」じゃないか。どこにそんなことする「自然の」動物がいるかね?
安全に食べるために畑で作物を育て、火を使って殺菌してから食べる…こんなこと、自然の動物はしないでしょう。
故に、だね…
今のこの一見狂った世は、「こうなるべくしてなっている」のだよ。
別に為政者が彼らを壊している、とかじゃない。尤も、この現世においてはそうなんだろうさ。
でも実際にそうだとしても、それはさほどの問題じゃない。そこに落ち着くようではまだまだ、視野が狭い。
もっと大きく俯瞰し、宇宙規模で大局の流れを見る。
すると…見えてくる事もある。
人間は決して「自然由来」などではない。最初から、「人工的なものに囲まれて生きる事を宿命づけられた存在」なのだ。ある意味で、私たちは最初から「ケミカル」である。
となると、「全てオーガニックでまとめておけば、体は健康に保てる」という理屈もちょっと怪しい。
この世において、ヒトの生存可能圏が全体の1割にも満たないほどである様に…
32本ある私たちの歯にも、密かに4本の牙が生えている様に…
そして、ヒトそのものもほぼ水分で出来ている様に…
ひょっとすると、ほぼオーガニックな食事をしつつも、全体の数%ほどはそれ以外のものを摂取する必要があるのかもしれない。
…まぁ全て憶測であり、私の妄想に過ぎないよ。
でも、事実として私は遺伝子組み換え不分別の大豆プロテインを20年かけて大量に飲み続けたが…体がおかしくなるどころか、その辺の人より何倍も健康的な体を手にするに至った。
つまり、世間で言われている健康論や、大げさに鳴らされている警鐘などアテにならないということだ。
食事だけではない。
私たちを小さな頃からコントロールしてきたこの「ワクチン」ってやつも…
ひょっとすると、ごくごく一部では例外があるかもしれないのだ。
兎にも角にも偏り過ぎず、頭を柔らかくして全体を見ましょう。
…今回は、そんなお話でした。
ダーウィニズムによる「進化」も「退化」も否定するなら、今回の話は肯定するしかないはず。
当文が少しでも、そこのあなたにとって「気付き」に繋がるものである事を切に願う。
もし私の研究に興味を持って頂けたなら、是非ともサポートをして頂けると嬉しいです。サポート分は当然、全て研究費用に回させて頂きます。必ず真理へと辿り着いて見せますので、どうか何卒、宜しくお願い致します。