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そうだ!本屋さんに行こう!

最近、本はどこで買いますか?
どういう媒体で読みますか?

街の本屋さんが少しずつ減ってきて、
駅前にあった書店は20年ぐらい前に閉店してしまいました。

本が欲しいと思った時は、電車で二つ先の大きな駅まで行きます。

ここも街の中にあった本屋さんが統合されて、

駅周辺は駅ビルの中だけになってしまいました。

身近に本屋さんがなくなったので、
オンライン書店を利用することが多くなりました。

加えて小さな文字が見にくくなってきて、
電子書籍も使うようになりました。

電子書籍は自分が読みやすい大きさに文字を拡大できて、

文字と背景を白黒反転させたり、背景の色だけ変えることができます。

私は白だと目が疲れるのと、本の風合が欲しくてアイボリーに設定しています。

しかし。

文庫本の字が小さくて読めないから電子書籍に変えたのに、

やはり紙の本が欲しくて、ソフトカバーの本はつい購入してしまいます。

電車に乗って買いに行くなら家のポストに入れてもらったほうがいいと思いオンライン書店を利用するのに、

「何か違う」

すぐに欲しい本が手に入るのに、この違和感はなんだろう?

ずっとそんなことを考えていました。

そんな時、めぐみティコさんのこちらの記事に出合いました。

記事には閉店してしまう本屋さんの思い出や、この本屋さんを愛している店員さんたちのこと。
そして「本屋さんの本が欲しい」と思って立ち寄ったコーナーで、
「この世界で一番好きな場所は、もしかしたら本屋かもしれない」の文字に共感するめぐみさん。
最後には「今日本屋さんに来た証」にレシートを持って帰ります。
本屋さん愛にあふれた記事です。

めぐみティコさんの記事より

記事を読んで数日後、欲しい本を探しに本屋さんに行ってみました。

二つ先の駅ビルの本屋さん。

本を探しにじっくりと訪れるのは久しぶりのことでした。

小説やエッセイ。
政治や経済の動きに関するもの。自己啓発本。
大河ドラマの影響か、平安時代に関する本や源氏物語など古典に関する本。
アニメや音楽。

本屋さんは、たくさんの情報であふれています。

ジャンルごとに分けられた書架にきれいに並べられている本たち。

背表紙を見ながら

「この本は?」

と思ったものを手に取り、かすかなインクの匂いと紙の擦れる音を聞きながら過ごす時間。

この感覚は本屋さんに来なければ味わえないと改めて感じました。

私が欲しかった本は書架には見当たらず、店員さんに探してもらうことになりましたが、

欲しい本がどこにあるのか、探している時間も楽しいひと時でした。

誰かが

「本屋さんに行けば世の中がどうなっているのかよくわかる」

と言っていたのを思い出します。

そしてしばらく忘れていたけれど、

「本屋さんは私にとってはオアシスかもしれない」

これから、たとえ読むことが大変になっても本屋さんにはいきたい。

紙のぬくもりとインクの匂いを求めて。


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