駒井かや【物書き修行中です!最新作『キツネノテブクロの咲く頃に』】

ヨコハマ在住のパートのおばちゃん(近視+老眼)/マンガ・アニメ・アニソン・ラノベスキ/…

駒井かや【物書き修行中です!最新作『キツネノテブクロの咲く頃に』】

ヨコハマ在住のパートのおばちゃん(近視+老眼)/マンガ・アニメ・アニソン・ラノベスキ/絵心ナシ/猫派/https://twitter.com/komaikaya/2022年4月note開設・物書き修行&勉強中/#あなたにニヤニヤしてほしい

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目次(小説作品一覧・随時更新)

駒井かや、と申します。 ご来店ありがとうございます! 当店のメニューをどうぞご覧ください。 (この記事はサイトマップ用に作成しました。) +++  #駒井かや ←こちらのリンクは ジャケットが見えるメニュー一覧です。 (タブ選択でスキ数順にも出来ちゃったりなんかも) 下記は話の長さなどで分類、 内容のガイドなど足してみました。 ネタバレかもしれませんが。 読後感のいいモノが好みなので、 バッドエンドは、ほぼありません。 あなた様のお口に合うかどうか、 つまみ食いだけ

    • 創作大賞2024の小説作品一覧を作っちゃったっていうスゴイ人の存在を知ってしまった件。

      昨日最終回をアップした拙作「キツネノテブクロの咲く頃に」、ちゃんとコチラ↓↓ の記事に掲載されていました。ふう、よかったぁ……ひと安心。 駒井はコチラの記事の存在を、X(旧ツイ)で知りまして。書き終えて応募を終えたあかつきには、絶対チェックしなくては、と思っていたのですよ。 ……っていうか、ですね。 『作品一覧』ってこれ、スゴすぎやしませんか? ファンタジー部門だけでなくって、ほかの部門のもあるんですよ? あーもう、すごい! 一覧が、こういうのが、欲しかった! この先↓

      • 「キツネノテブクロの咲く頃に」第9話(最終話) #ファンタジー小説部門

        ********* キツネノテブクロの咲く頃に<9>そして、キツネノテブクロの咲く頃に(2) (約6500字)  『魔女』の家で暮らす、最後の夜。  この家に来た日から、ボクはずっと、この二階の部屋で眠っていた。姉さまのぬくもりを感じながら眠った、姉さまとの最後の夜も、この部屋だった。  ボクの、すぐうしろで……いま、なにが起こっているのか?  それは本当に、ボクが望んでいたものなのかどうか、もし違っていたらどうしよう、という気持ちになってしまって、ボクはすぐには振

        • 「キツネノテブクロの咲く頃に」第8話 #ファンタジー小説部門

          ********* キツネノテブクロの咲く頃に<8>そして、キツネノテブクロの咲く頃に(1) (約7700字)  姉さまが四枚羽の黒い鳥になって、森の闇へと飛び去ってしまったのは、ボクが十三歳になる直前の夏のことだった。  だけどボクはあのときのことを、まるで昨日の出来事かのように覚えている。  それはきっと三十年前のボクが、姉さまとの出来事を毎日、何度も何度も思い返していたからだと思う。  姉さまがいなくなってからボクは、毎晩のように、不思議な夢を見るようになっ

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        マガジン

        • キツネノテブクロの咲く頃に【長編小説】
          9本
        • あなたに首ったけ顛末記【長編小説】
          21本
        • 闇呼ぶ声のするほうへ【長編小説・完結】
          7本

        記事

          「キツネノテブクロの咲く頃に」第7話 #ファンタジー小説部門

          ********* キツネノテブクロの咲く頃に<7>月のない夜の姫君(3) (約4100字)  多くの人間たちは魔の一族のことを、魔妖の一種だと考えているらしかった。  しかし一族は、魔妖とは違う。  魔を身の内に取り込んでいるのは同じだが、魔に許されているが故に、魔妖のように飢えて、他の生き物が持つ魔を取り込まずには生きられない、ということはない。  だが人間たちには、それはどちらでもよいことのようだった。  軍の任務の一環としてわたしは、領地の境界を偵察しながら

          「キツネノテブクロの咲く頃に」第7話 #ファンタジー小説部門

          「キツネノテブクロの咲く頃に」第6話 #ファンタジー小説部門

          ********* キツネノテブクロの咲く頃に<6>月のない夜の姫君(2) (約4800字) 「此度の遠征、黒の姫君にも同行願いたいが。赤毛の子犬の世話で忙しいだろうか?」  四番目の兄さまがわたしに言い、五番目の姉さまがそれに続けた。 「よく鳴く子犬の世話くらい、メイドたちに任せればいいのにね? 月のない夜の姫君は、それほどに子犬にご執心なのね。たまにはわたしが面倒を見ましょうか?」 「それは、許さない」  わたしは姉さまの目を射るように見返し、即答する。

          「キツネノテブクロの咲く頃に」第6話 #ファンタジー小説部門

          「キツネノテブクロの咲く頃に」第5話 #ファンタジー小説部門

          ********* キツネノテブクロの咲く頃に<5>月のない夜の姫君(1) (約6000字)  わたしと弟の、最後の旅が終わった。  弟を魔女の家に残し、わたしは飛び立った。  鳥と化した姿を、弟に晒して。  空にある欠け残りの月の、弱々しい光を頼りに、弟が目覚める前に訪れていた樹を見つけ、降りる。四枚羽の鳥の姿から人型に戻ったわたしは、樹のうろから荷を出し、服と剣を身に着けた。  ふと、ほんの数刻前まで、この手に感じていた熱を思い出す。  唇で触れた頬のやわら

          「キツネノテブクロの咲く頃に」第5話 #ファンタジー小説部門

          「キツネノテブクロの咲く頃に」第4話 #ファンタジー小説部門

          ********* キツネノテブクロの咲く頃に<4>夜に溶けて飛ぶ鳥 (約6200字)  周辺の村の輩から『魔女』と呼ばれ、村から離れた森の中で一人、物言わない草木ばかりを相手にして暮らす偏屈なアタシにだって、それなりの親切心はある。月に一度、薬を買い付けに来る人間を相手するのにもうんざりして、それでも薬を作り続けるのは、ほとんどただの趣味でしかないのだが、まぁ人様のお役に立てているようでなにより、という気持ちも、少なからずあった。  だからこれは、『魔女』なんて変

          「キツネノテブクロの咲く頃に」第4話 #ファンタジー小説部門

          「キツネノテブクロの咲く頃に」第3話 #ファンタジー小説部門

          ********* キツネノテブクロの咲く頃に<3>ボクは鏡にうつらない(3) (約7400字)  姉さまとの旅は、とっても楽しかった。国ざかいをこえてからもずっと、姉さまとボクは森の中を進んで、たまに道に出ることがあっても、とおりすぎるだけで、道を歩いたりはしなかった。だけど旅のはじまりとちがって、夜じゃなくて昼、太陽が出てる時間に歩くようになったから、ボクはいろんなものを見つけて、もう声を出してもよかったから、それがなんなのかをぜんぶ、姉さまにたずねた。 「これ

          「キツネノテブクロの咲く頃に」第3話 #ファンタジー小説部門

          「キツネノテブクロの咲く頃に」第2話 #ファンタジー小説部門

          ********* キツネノテブクロの咲く頃に<2>ボクは鏡にうつらない(2) (約6200字)  たくさんの、火。  城の窓や、庭園の大きな木のあちこちに火がついて、燃えている。  見上げた空はもう朝の空なんだけど、まだちょっとだけ夜がのこってて、そこから、まんまるで大きな白い月が、城と火とボクを見下ろしている。  ボクはまた、ここに来てる。ボクはこれが、夢の中だってことを知ってる。この城は、いまボクがいる城じゃない。前に、ボクはちがう城から来たんだって、兄さまか

          「キツネノテブクロの咲く頃に」第2話 #ファンタジー小説部門

          「キツネノテブクロの咲く頃に」第1話 #ファンタジー小説部門

          ~ あらすじ ~  背に翼を持つ一族の中で「ボク」だけが鏡にうつらない。ママが「ボク」に触れないのはそのせい。「ボク」が鏡にうつる「ボク」を見つけたら、ママは頭を撫でてくれるかもしれない。「ボク」はそれを願って毎日ママの背を追い、鏡の中に「ボク」を探す。  「ボク」の七番目の姉である「わたし」は弟に、鏡にうつらないのは弟だけではないことを告げ、弟を連れ一族の城を出て旅に出る。その目的は、弟に言った『鏡にうつらない子に会いに行く』だけではなかった。  そしてたどり着いた

          「キツネノテブクロの咲く頃に」第1話 #ファンタジー小説部門

          詞で関わらせてもらったもう一つの歌が実はCD化されちゃってる件。

          ご来店、ありがとうございます! この記事はワタクシ駒井かやが、少ーしだけ詞で関わらせていただいた曲についてテンション高く語る、浮かれポンチな記事の第二弾です。 第一弾はこちら:『詞で関わらせてもらった歌が時を超えてYouTubeでコンテンツ化されちゃった件。』 そして、第二弾にして完結編。 つまり、詞のハナシはこれでおしまいです。 と、申しますのも。 『駒井かや作詞』の曲はこの2曲だけ、なのでございますよ。 私にとっては、奇跡の2曲。 だって本来ありえない、自分の書い

          詞で関わらせてもらったもう一つの歌が実はCD化されちゃってる件。

          詞で関わらせてもらった歌が時を超えてYouTubeでコンテンツ化されちゃった件。

          いらっしゃいませ! この度も当店へのご来店、誠にありがとうございます! 今回ですね、なんと表題の事態となりまして。 なのでさっそく、YouTubeを埋め込んだ記事を作ってみちゃいました! ヒャッホウ☆ あっすみません、駒井は浮かれてます……ええい、これが浮かれずにいられるかってんだ! というわけで、まずはお聴きください! 歌うのは『REM(れむにゃん)』で、『SNOW WHITE KISSES』、どうぞ~! ……お聴きいただいた曲は『REM(れむにゃん)』で『SNOW

          詞で関わらせてもらった歌が時を超えてYouTubeでコンテンツ化されちゃった件。

          【短編小説】モスグリーンの傘の下で

          (16000字) #小説 #短編小説 #恋愛小説 #ゆるホラー #雨 #冬の雨 #三月の雨 #傘 #相合傘 #モスグリーンの傘 #パーソナルスペース #コンパートメント #テリトリー #不毛な片思い #妹の彼 #オッサン <1> (3700字)  人が持つ傘の大きさは、その人が欲するパーソナルスペースの広さと、深い関わりがある。  依子はこの持論を、誰にも披露したことはない。学生時代、そして社会人になってからも人付き合いの少ない依子が、他人を観察するなどして得たサン

          あなたに首ったけ顛末記・総目次

          あなたに首ったけ顛末記・総目次【プロローグ】 その1 はじめまして、首フェチの生き霊です 5200 【生き霊ストーカー・編】 その2 鑑賞は生に限るが生き霊はイタダけない 7300 <1>御崎十緒子は生を謳歌する 2670 <2>御崎十緒子(生き霊)・ミーツ・生き霊(1) 2600 <3>御崎十緒子(生き霊)・ミーツ・生き霊(2) 2000 その3 水野春臣の懊悩と金曜日が終わらない 10300 <1>水野春臣の金曜日(1) 1900 <2>水野春臣の金曜日(2) 

          あなたに首ったけ顛末記<その20・招かれざる客は丁重にもてなせ>【小説】

          あなたに首ったけ顛末記<その20> ◇◇ 招かれざる客は丁重にもてなせ ◇◇ (22800字) <1>水野春臣も狼に変わりますか? (5400字)  色恋だの、惚れた腫れただのを、心底鬱陶しいと思ってたってのに。  そういうのに溺れ、振り回されている奴らのノロケ話を、例えば職場の付き合いなんかで、聞きたくもないのに聞かされるたび内心、小馬鹿にしていたくらいなのだが。  そう、人を馬鹿にするのはよくない。馬鹿にするという行為はどうやら、無意識にブーメランを放つの

          あなたに首ったけ顛末記<その20・招かれざる客は丁重にもてなせ>【小説】