🦋 あたりまえの日常はいつか 必ず失われてしまうものだから 家族や伴侶 仲間や恋人 そんな大切な人との時間を 大切な時間にしてほしい 一緒にいただきますをして 一緒に笑って 一緒に涙を流して あたりまえの日常はいつか 必ず失われてしまうものだから せめて思い出として 少しでも残るように 2020.10.25 「共にあるということ」 青蝶やまい
🦋 いつもの席 カウンターの端 いつものカクテル 青い海のそれ 味は大して好きじゃない 君は美味しそうに飲んでいたけれど 思い出を海原に浮かべ するりと飲み込む 2019.2.12 「チャイナブルー」 青蝶やまい
🦋 いづれ死ぬだろう 苦悩に苛まれながら 絶望に身を投げながら いづれ死ぬだろう 抗おうとも 流されようとも いづれ死ぬだろう あなたも わたしも いづれ死ぬだろう 悲しみのなかで 喜びとともに いづれ死ぬのだから いづれ死ぬとしても さあ、朝日は昇った 2021.10.25 「いづれ死ぬだろう」 青蝶やまい
🦋 窮屈なのは嫌だ 殻を突き破ったくちばし そのままの勢いで お前を刺し殺す 愛したい 2024.3.3 「Bump of Burned Born」 青蝶やまい
🦋 綺麗になった君の首元 見知らぬ痣に打ちひしがれて ええいままよと酔わせてみても 冷めた唇もの言わぬ 2018.12.29 「痣」 青蝶やまい
🦋 トタンを叩く雨音 飛沫を上げる車 白い朝 凍える体 ただの水さえ喉につかえる 無理に飲み下した激痛は けれど過去が与える激痛を 和らげて ごまかして 飛沫を上げる車 トタンを叩く雨音 2018.6.11 「白い朝」 青蝶やまい
🦋 苦難に満ちた人生の先 絶望するのが世の定めか それすら踏み越え頂き目指す それこそは人間の示しうる勇気 無謀も 蛮勇も あらゆる謗りを受けようとも 叫べよ 叫べよ 声を枯らせ つぼみを枯らすな 2020.10.26 「叛逆の花」 青蝶やまい
🦋 あなたの苦しみが あなたの糧となりますように あなたの勇気が あなたを救いますように どうかあなたの願い星に その手がとどきますように そうあれかし 2024.7.7 「願い星」 青蝶やまい / 叶蛇トカ
🦋 強迫観念 張り付く笑顔 “良い人であれ” なんて 飽きてんだとっくに 振り下ろすバット ひしゃげる感傷 はしゃぐ感情 天使は堕ちる 放り投げる chill out 地獄の扉 knock knock knock 2023.1.21 「heven’s feel」 青蝶やまい
🦋 わたしを見て わたしを見て ほら、こんなことをしたよ ほら、こんなものをつくったよ わたしを見て 怪物にならないように 2023.8.22 「teller’s terror」 青蝶やまい
🦋 わたしの勇気が届くなら 誰かの勇気を呼び覚ますなら 喜んで傷を受けよう 前に進み続けよう それが救いとなるならば それが笑顔に変わるのならば そうあれかし 2020.11.6 「Brave, Faith, laughing」 青蝶やまい
🦋 「どうしてそんなに足掻くのだ」 「飢えているんだ」 「何に飢えている」 「何もかも、全てにだ」 「……」 「飢えているんだよ」 2022.6.6 『ショータイム、モラトリアム』 青蝶やまい
🦋 ひとりぼっちの夕暮れに ロックを聴いた 死にたくなった 生きたくなった ひとりぼっちのハコで リズムを刻む ひとりぼっちの夕暮れに 2022.12.26 「NO LIVE, NO LIVE」 青蝶やまい
🦋 軋む 軋む 軋む 入り乱れる情景に 掻き鳴らされる雑音に 軋む 軋む 軋む 両眼を抉った 鼓膜を突き破った 消えない 止まない 軋みは激しくなる 脳が 心が 魂が 軋む 軋む 軋む 2020.6.25 「感応」 青蝶やまい
🦋 なにもかも遅すぎたんだよ なんて 悔恨 ノイズで掻き散らし て ──…… 2022.12.8 「ギターピック」 青蝶やまい
🦋 あのひとに物語を あのひとの物語を それを授けるのは お医者様ではないと思うから 目が見えるうちに 声が聞こえるうちに 手が届くうちに 掴むのはあのひと だからせめて わたしは あのひとに物語を あのひとの物語を 2022.6.6 「死にゆく父へ、雨の夜に」 青蝶やまい