ロメールの女には敵わない

Emoruという名でクリエイターをやってます。フランス映画に圧倒されてフランス語習得し…

ロメールの女には敵わない

Emoruという名でクリエイターをやってます。フランス映画に圧倒されてフランス語習得したフランスオタク。映画、芸術、デザイン、海外古典文学、心理学、フランス滞在について幅広く。 filmarks: https://filmarks.com/users/ooospem

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【日記】 最近描いた絵(一部)

コピック練習中だぜ 💠 制作ご依頼を受け付けています。 お見積りだけでも可能ですので以下アドレスへご連絡ください。 📩 emoru.design@gmail.com ホームページ(HTML/CSS または STUDIO) ロゴ イラスト、アイコン 紙媒体ものデザイン(チラシ、名刺など) Emoru

    • ここは何故フランスじゃないんだ?

      消灯時間の病棟。 比較的自由に過ごすことが許されるこのフロアは、消灯後もテレビをつけて談笑するオヤジたちの声が響く。 わたしはYogiboに身をゆだねる。 沈み込んでいく身体。 呼吸に意識を合わせる。 心地良い眠気が少しずつわたしを誘う。 ふと、晩年のゴダールの映画を思い出す。 晩年の彼の叫びが、これ以上なく過激な映像として、 しかし悲しいほど抑圧された情報として、網膜に届く。 わたしは次に、旧ユーゴスラヴィアの映画『アンダーグラウンド』を思い出す。カンヌ映画祭パルムド

      • 【フランス映画入門】 あかるくたのしいフランス映画紹介 #07

        こちらはフランス映画に馴染みのない読者の皆さんが、「フランス映画って楽しそう!観てみたい!」と感じていただけるよう、明るく楽しい作品を紹介していく試みだ。 今回はその第七弾である。 ライトに短編に絞った3作品をご紹介する。 それではスタート。 #19 『あこがれ』 Les Mistons (1958)監督:フランソワ・トリュフォー 主演:ベルナデット・ラフォン 自転車に乗って走り回るベルナデット(ベルナデット・ラフォン)のシーンはもはや伝説。懐かしさすら感じさせるアイコ

        • 【ギリシャ神話に学ぶ】 クロノス神の時間の中で、カイロス時間を生きる

          先日『エッセンシャル思考』を読んだ。 ひどくざっっっくりまとめると『「より少なく、しかしより良く」選択して生きよう』という趣旨の内容だったのだが、その中で興味深い主題がいくつかあった。 そのひとつが『クロノスとカイロス』という時間の概念だ。 結論から言うとよくある『「今、この瞬間」を生きよう』という話なんだけど、それがギリシャ神話の神で表現されているらしい。興味を持ち、個人的に調べてみたことを共有することにする。 そもそも「クロノスとカイロス」とはギリシャ神話に登場す

        【日記】 最近描いた絵(一部)

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        • フランス映画シリーズ
          15本
        • 闘病記
          9本

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          【日記】 最近描いた絵(一部)

          コピックと水彩の合わせ技にチャレンジし始めたぞ。 ガーリーなのもあるよ。 💠 制作ご依頼を受け付けています。 お見積りだけでも可能ですので以下アドレスへご連絡ください。 📩 emoru.design@gmail.com ホームページ(HTML/CSS または STUDIO) ロゴ イラスト、アイコン 紙媒体ものデザイン(チラシ、名刺など) Emoru

          【日記】 最近描いた絵(一部)

          【仕事】 新しいポートフォリオを公開しました(イラスト専用)

          タイトルの通り、 イラスト専用のポートフォリオサイトを制作・公開しました〜。 無料アカウントなのでSTUDIOドメインのままではあるが 世界観をいい感じに出せたんじゃないかな。 それから、 元々のポートフォリオからは実案件以外のイラストを削除し Webサイト・バナー等の案件をメインに掲載し直しました〜。 よしなに。 💠 制作ご依頼を受け付けています。 お見積りだけでも可能ですので以下アドレスへご連絡ください。 📩 emoru.design@gmail.com ホー

          【仕事】 新しいポートフォリオを公開しました(イラスト専用)

          【映画】 ファッション映画を観る週間

          短い期間ではあったが、かつてわたしもファッション・デザイナーを生業とする教授に師事していたことがあった。「わたしには "ファッション" は無理だ!あまりにも向いてない!」と気づくまでに時間を要したが、今でも "ファッション" 業界は憧れの対象そのものである。 今回はそんな映画を観ていく。 #01 『ディオールと私』 Dior and I (2014)監督:フレデリック・チェン 主演:ラフ・シモンズ(本人) かつてジル・サンダーのクリエイティブディレクターとしてモード業界

          【映画】 ファッション映画を観る週間

          【読書感想】 『コンセプトライフ』 - 苦しさが勝る読書体験と、得たもののまとめ

          SHElikesの女社長がお勧めしていたというのを小耳に挟み、読んでみた。 最近何冊かデザインの本を読んでいるが、デザインの世界でももちろん「コンセプト」というのは重要視される。 著者は飲食店を中心とした企画や店舗設計などを中心に活躍されていたそうだが、なんにせよ「コンセプト」というのはめっちゃめちゃに大事なのだ。今や "コンセプトクリエイター" と言われる彼女の「コンセプト」の捉え方、考え方を知りたくて本書を手に取った。 ※ ちなみにコンセプトコンセプトというが、業界に

          【読書感想】 『コンセプトライフ』 - 苦しさが勝る読書体験と、得たもののまとめ

          iPhoneの写真を消すうちに、友人の死があたたかなものに変わった話

          今使っているiPhoneは、iPhone11。総容量128GB。ワイヤレス充電が使えないこと以外このスペックで不足を感じたことはない。 それでも写真が8,000枚超えはまあまあひどい。全ての写真を見返すというわけでもあるまいに、カメラロールの中で必要な情報にアクセスするのも一苦労。そういうわけで、大切なものだけ残してあとは記憶にしまっておくことにした。 一週間弱かけて、8,000枚超え → 4,000枚弱まで減らすことができた。 デジタルにお世話になれど根っこはアナロ

          iPhoneの写真を消すうちに、友人の死があたたかなものに変わった話

          【映画紹介】 みずみずしさが眩しい!ティーネイジャーの海外映画 #02

          たびたび公開している "あかるくたのしいフランス映画紹介" シリーズに限らず、色々な観点で観た作品をまとめてみたいと思う。 今回も "ティーネイジャー特集" 、第二弾。 #04 『小さな泥棒』 La petite voleuse (1988)監督:クロード・ミレール 主演:ソフィー・マルソー なんかもう想像の斜め上を行きすぎて口があいちゃう映画。 シャルロット・ゲンズブールのお決まりの半開きのお口の如く。 そう、『なまいきシャルロット』で華々しくスクリーンデビューした

          【映画紹介】 みずみずしさが眩しい!ティーネイジャーの海外映画 #02

          いまの目的は作品でなくて創作だから

          と、インターネットのどこかで目にして急いで手記に書き写した一節が、いまわたしに語りかけてくる。 "行き場のない不安やもやもや" は消えないのにアルコールは助けてくれない、生きているだけでまとわりつく過緊張を緩ませる便利グッズがほしい、そんな病棟に突っ込まれているわたしはこの言葉に救われた。 いま、わたしは貪るように映画を観るフェーズを終え、貪るように絵を描き始めた。インターネットに載せているのはなんとなく「公にしても可も不可もなさそうなやつ」を選んでいて、良くも悪くもイン

          いまの目的は作品でなくて創作だから

          【日記】 最近描いた絵(一部)

          コピックと水彩が楽しいの〜 デジタル描きも〜 いいけど〜 やさしい風合いが 魅力なの〜〜 まだまだ慣れて ないけど〜。 とある映画のワンシーンを描いたり、 雑誌で見た可愛い服をモチーフにしたり。 発想はいろいろ。 Emoru

          【日記】 最近描いた絵(一部)

          【映画感想】 『つかの間の愛人』 L'amant d'un jour - 現代の恋愛についての三部作、最終章

          好きすぎてパリの映画館で売っていたフランス語版のDVDを購入したほどの作品、我らがフィリップ・ガレル監督。 フィリップ・ガレル『現代の恋愛についての3部作 Trilogie des amours contemporains』(“La Jalousie”“L'Ombre des femmes”)最終章。 ガレル信者として心待ちにしていた作品。メインとなる女性が二人登場するのだけど、そのうちの一人の喘ぎ声から始まるという大胆なオープニング。タイトル・カットの前に響き渡る喘ぎ声

          【映画感想】 『つかの間の愛人』 L'amant d'un jour - 現代の恋愛についての三部作、最終章

          【映画感想】 『白と黒の恋人たち』 Sauvage Innocence - 久々の "ガレルらしさ" に歓喜の120分

          ああそう、これがフィリップ・ガレルなんだよね!!! もの哀しさが残るぶっきらぼうなカット、 不安と切なさをほんのわずか残す残響、 情緒の入り込む隙間もない硬派な映像美に、そのはずなのに胸が締め付けれられる不思議な世界観………… くちっとしてよく締まった口元をもつ、目立たないけどなぜか魅力的な女優陣、これはガレルの他作品にもよく思うんだけど圧倒的に "ガレル主観の好み" が全面的に反映されている、そうかこういう女性がタイプなのかガレルは。 ガレルを観ているとたまに「魅力的

          【映画感想】 『白と黒の恋人たち』 Sauvage Innocence - 久々の "ガレルらしさ" に歓喜の120分

          【読書感想】 『デザインの言語化』 - "手段の手段" としての日本語の重み

          デザインは課題解決の手段である、とはデザイナー一年生が最初に習うフレーズのひとつである。 その課題解決の手段をよりよくするための "手段" として、言語(ここでは日本語)が存在している。日本語をいかに捉え、伝え、相手との視座を合わせるかの工夫について本書では述べられており、「日本語を大切にする人と働きたい」と考えているわたしとしてはドンピシャに役立つ書籍だった。 本記事はその要約である。 いいデザインとは何か結論から言うと、「いいデザイン=相手が受け取れるデザイン」であ

          【読書感想】 『デザインの言語化』 - "手段の手段" としての日本語の重み

          【日記】 今日描いた絵(一部)

          コピックスケッチの72色セット、ステッドラーのペン、 ウィンザー&ニュートンの水彩を手に入れた。 ついでに紙も手に入れた。 アナログもたくさん描いていく。 アナログたのし〜〜〜〜〜!!!!! ⭐️おまけ⭐️

          【日記】 今日描いた絵(一部)