ほと

癒しの本をご紹介。自分用メモ。基本400字程度でSF多め。好きな言葉は“人生、暇つぶし…

ほと

癒しの本をご紹介。自分用メモ。基本400字程度でSF多め。好きな言葉は“人生、暇つぶし”。

最近の記事

[YOMU]ヴィクトル・ペレーヴィン「宇宙飛行士 オモン・ラー」

「宇宙飛行士 オモン・ラー」は、ヴィクトル・ペレーヴィンによる1992年の小説で、ソビエト時代の架空の宇宙飛行計画を中心に描かれている。 物語は、宇宙飛行士になることを夢見る少年オモン・クリマヴァーゾフの成長と彼の運命を描いている。オモンと彼の親友ミチョークは、宇宙への強いあこがれを持ち、航空学校に入学する。しかし、彼らはすぐに秘密の月探査ミッションに参加することを告げられ、そのミッションは帰ることのできない特攻飛行となる。 この作品は、冷戦時代の宇宙開発競争とその背後に

    • [YOMU]アン・レッキー「叛逆航路」

      「叛逆航路」はアメリカの作家アン・レッキーによるサイエンス・フィクション小説で、彼女のデビュー作品。この作品は「亡霊星域」(2014年)および「星群艦隊」(2015年)と続くラドチ帝国スペースオペラ三部作の一作目となっている。 物語は、裏切り行為によって破壊された宇宙船の唯一の生き残りであるとともに、船の人工意識の受け皿でもあり文明の支配者に対する復讐を求めるブレクの物語である。ブレクは二千年にわたり宇宙戦艦のAIだったが、自らの人格を四千人の人体に転写した生体兵器〈属躰〉

      • [YOMU]「こうしてあなたたちは時間戦争に負ける」アマル・エル=モフタール/マックス・グラッドストーン

        「こうしてあなたたちは時間戦争に負ける」は、アマル・エル=モフタールとマックス・グラッドストーンの共著によるSF小説。この作品は、時空の覇権を争う二大勢力、〈エージェンシー〉の工作員レッドと〈ガーデン〉の工作員ブルーの物語を描いている。 レッドとブルーは、幾多の時間線での戦いを経てお互いを意識し、秘密裏に文通する関係になる。彼女たちの手紙のやり取りは、互いの組織にバレないように様々な方法で行われ、その過程で互いの感情が深まっていく。 この作品は、ヒューゴー賞、ネビュラ賞、

        • [YOMU]アレクサンドル・ベリャーエフ「ドウエル教授の首」

          アレクサンドル・ベリャーエフの「ドウエル教授の首」は、ロシアの作家アレクサンドル・ベリャーエフによって書かれたSF小説。この小説は、1900年に出版され、ロシアのSF文学の重要な作品のひとつと見なされている。 物語の舞台は19世紀末のヨーロッパで、狂気に満ちた発明家であるドウエル教授と彼の娘のジェラールとの関係を中心に展開していく。ドウエル教授は、人間の頭部を他の身体に移植することを試みるなど、科学と倫理の境界を超える実験を行い、実験の結果、奇怪な出来事が次々と起こる。

        [YOMU]ヴィクトル・ペレーヴィン「宇宙飛行士 オモン・ラー」

        • [YOMU]アン・レッキー「叛逆航路」

        • [YOMU]「こうしてあなたたちは時間戦争に負ける」アマル・エル=モフタール/マックス・グラッドストーン

        • [YOMU]アレクサンドル・ベリャーエフ「ドウエル教授の首」

          [YOMU]ロバート・A・ハインライン「異星の客」

          ロバート・A・ハインラインの「異星の客」は、科学小説の古典的な作品のひとつ。この小説は、1961年に発表され、その後多くの読者に影響を与えたとされる。 物語は火星で育った若い男性バレンタイン・マイケル・スミス(通称マイク)が地球に連れてこられ、地球文化に適応しようとする過程を描いている。マイクは火星で宇宙人として育ち、地球の文化や社会構造について全く異なる視点を持っている。彼は地球の文化に疑問を投げかけ、人々に異なる考え方や価値観を提案する。 「異星の客」は、宗教、性、政

          [YOMU]ロバート・A・ハインライン「異星の客」

          [YOMU]ジュール・ヴェルヌ「悪魔の発明」

          ジュール・ヴェルヌの「悪魔の発明」は、彼の SF冒険小説のひとつ。この小説は、晩年のヴェルヌが書いたもので、1867年から1868年にかけて連載された。 物語は19世紀のインドを舞台に、新型の爆弾を発明したフランス人の発明家トマ・ロックと、彼を監視する化学技師シモン・アールを中心に展開する。ロックはその発明を数々の国家に売りつけようとするが、断られ続け、ついには発狂し、精神病院に収監される。ある夜、ロックとアールは謎の男ダルチガス伯爵に誘拐され、彼らは無人島の秘密基地に連れ

          [YOMU]ジュール・ヴェルヌ「悪魔の発明」

          [YOMU]アイザック・アシモフ「夜来る」

          アイザック・アシモフの「夜来る」(Nightfall)は、彼の最も有名な短編SF小説のひとつ。本品はアシモフが1941年に発表したもので、その後何度も再版され、多くのSFファンに愛されている。 「夜来る」は、アシモフの惑星ラガッシュ(Lagash)の物語だ。この惑星は6つの太陽を持ち、常にどこかで明るさが保たれている。しかし惑星上で生活する人々は、暗闇を経験したことがない。そして彼らの文明は、夜が訪れるときにどのようになるのかを知らないままだ。 物語はサイエンティストや精

          [YOMU]アイザック・アシモフ「夜来る」

          [YOMU]エドガー・パングボーン「オブザーバーの鏡」

          エドガー・パングボーンの「オブザーバーの鏡」は1954年に発表され、3万年前に地球に移住し、地球人の発展を見守ってきた火星人のひとりと、人類の少年との交流を通して、人類文明に寄せる思いを描いた作品で、1955年の国際幻想文学賞を受賞した。 火星人たちは人間たちの社会に入り込み、人類が精神的に成熟し、彼らと“合同”できる日がくるまで監視を続けている。彼らは自らを“オブザーバー”と呼んでいるが、しかし、彼らの中には地球人を目の敵にし、絶滅を望む者たちもいた。 彼の作品はSF、

          [YOMU]エドガー・パングボーン「オブザーバーの鏡」

          [YOMU]E・M・フォースター「機械は止まる」

          E・M・フォースターの「機械は止まる」(The Machine Stops)は、1909年に発表された短編小説。この作品は、未来の世界を舞台にしており、人類が地下の巨大な地下施設で生活している様子を描いている。 物語の舞台は遠い未来の地球。人々は地下のコンプレックスに住み、自動化された機械によって生活が支えられている。個々の人々は個室に住み、すべての欲求やニーズを機械によって満たされる。コミュニケーションもバーチャルな方法で行われ、人々はほとんど顔を合わせることなく関係を持

          [YOMU]E・M・フォースター「機械は止まる」

          [YOMU]ラリー・ニーヴン/ジェリー・パーネル「神の目の小さな塵」

          「神の目の小さな塵」は、ラリー・ニーヴンとジェリー・パーネルによるSF小説で、1994年に発表された。 物語は未来の地球を舞台に、異星人の存在とそれに伴う地球人の冒険を描いている。主人公は宇宙船の艦長であり、彼とそのクルーは宇宙を旅している最中に、異星の知的生命体「ヒトキリ」に遭遇する。ヒトキリは小さなエネルギー生命体で、地球を訪れるうちにさまざまな奇跡的な現象を引き起こす。 小説は異星人との交流や、彼らがもたらす現象によって引き起こされる地球上の出来事に焦点を当てる。ヒ

          [YOMU]ラリー・ニーヴン/ジェリー・パーネル「神の目の小さな塵」

          [YOMU]J・G・バラード「沈んだ世界」

          「沈んだ世界」(The Drowned World)は、イギリスの作家J.G.バラードによる1962年のSF小説。 物語は近未来の地球が地球温暖化により極端に気温が上昇し、大半の土地が水没してしまった時代を描いている。主人公は科学者のカー・キャンディッシュで、熱帯雨林に変わり果てたロンドンの水没地域に派遣されて調査を行う。 キャンディッシュは、人間の本能や心理が劣化し、動植物が変異して進化していく様子を目撃する。彼は環境の過酷さにもかかわらず、この変化した世界に引かれ、自

          [YOMU]J・G・バラード「沈んだ世界」

          [YOMU]ハル・クレメント「重力への挑戦 」

          「重力への挑戦」は、ハル・クレメントによるSF小説で、1953年に発表された。 物語は未来の惑星“メサ”で展開される。メサは非常に高い重力を持つため、その環境では地球人が生存することが難しい。しかし科学者のチャーリー・タッカーは、メサに住む種族ドラギンとのコミュニケーションを試みるため、特殊なスーツを身にまとい、高い重力に立ち向かう。 小説は物理学的な現象に焦点を当て、高重力環境での生命体の適応と生存について考察している。タッカーがドラギンとの交流を試みる中で、言葉の壁や

          [YOMU]ハル・クレメント「重力への挑戦 」

          [YOMU]ジェイムズ・ブリッシュ「悪魔の星」

          ジェイムズ・ブリッシュの「悪魔の星」(When the Sleeper Wakes)は、1899年に発表されたSF小説で、作者の未来予測と社会的な洞察が反映されている作品。 物語は19世紀末のイギリスを舞台に、主人公のグラハム卿が事故により眠りにつき、200年後に目覚めるところから始まる。彼が目覚めた未来の世界は、彼が知っていた時代とは大きく異なり、巨大な都市が発展し、支配的な階級制度が成立している。 グラハムは「悪魔の星」と呼ばれるこの未来社会で、支配的なエリート階級に

          [YOMU]ジェイムズ・ブリッシュ「悪魔の星」

          [YOMU]アイザック・アシモフ「暗黒星雲のかなたに」

          アイザック・アシモフの「暗黒星雲のかなたに」は、彼の人気シリーズである「ロボットシリーズ」に属する短編小説集。 本書は、アシモフのロボットシリーズの一環として、彼の代表作のひとつとされている。短編小説が収められており、ロボット工学者であるドクター・スーザン・カレントと、彼女の協力者であるロボットであるR・Giskard Reventlovが中心になって物語が進行する。 物語は未来の宇宙を舞台に、人類とロボットの協力関係、倫理的なジレンマ、そして様々な惑星での冒険を描いてい

          [YOMU]アイザック・アシモフ「暗黒星雲のかなたに」

          [YOMU]アルフレッド・ベスター「破壊された男」

          アルフレッド・ベスターの「破壊された男」(The Demolished Man)は、1952年に発表されたSFミステリ小説で、ヒューゴー賞を受賞した作品。 物語は未来の地球社会を舞台にしており、心の中の秘密を見抜く「テレパス」が一般的になった社会を描く。主人公ベネット・アイグルは巧妙な犯罪を計画し、自分の罪をテレパスに読まれないようにすることを目論んでいる。彼の目的は、人類の中で最初に犯罪を成功させることだ。 物語はベネット・アイグルと彼の追跡者であるテレパスの警察官リン

          [YOMU]アルフレッド・ベスター「破壊された男」

          [YOMU]ポール・アンダースン「タウ・ゼロ」

          「タウ・ゼロ」は、アメリカの作家ポール・アンダースンによるSF小説で、1970年に発表された。物語は、異なる時代や異なる宇宙で繰り広げられる一連の短編を通して、宇宙規模の歴史と進化に焦点を当てている。 「タウ・ゼロ」は、50人の男女を乗せた恒星船“レオノーラ・クリスティーネ号”が、32光年彼方の乙女座ベータ星めざして飛び立ったが、生まれたばかりの小星雲と衝突し、バサード・エンジンが減速できなくなったため、亜光速の船を止めることもできず、彼らは大宇宙を飛び続けるしかない状況に

          [YOMU]ポール・アンダースン「タウ・ゼロ」