A・アメリ
短いエッセイをまとめています。
仕事終わりに机を乾拭きするのが好きだ。静かなピアノ曲を流しながらゆっくり腕を動かすうちに、気持ちの昂りが少しずつ落ち着く気がする。今日はふと、しばらく開けることのなかった一番下の深い引き出しに手をかけた。 冬のままだ。優しい光を見たくて並べた真珠のネックレス。ラベンダー精油の遮光瓶。陶製の小さな燭台。眠れない夜に眺めた絵本。 そうか。最後にここを開けたのはクリスマスの頃だったな。小さなハードカバーの絵本は、手に取ると卵の殻のように少しざらついた。子どもを描くが甘くはない
なつぐもへぎあろくそくのみさきかな
けいれいへけいれいえきにかぜかおる
明けぬればけふの桜に酔ひにゆく 帰らうか桜になれなかつたから 夜桜にふと前世の名を呼ばれ (武雄/御船山) 今日も暑かったですね。明日は立夏。ここ数日、季節外れの句ばかりで申し訳ないようでしたが、少し空白が埋まった気がします。おつきあいくださってありがとうございました。
傘をさす人ささぬ人花の寺 櫂の手に手を添へてみむ春の夢 長々と曳きたる水尾や花月夜
椿ひらくほど蕊のひとりかな 春潮に祈りの窓のしづかなり 喪心といふ漣や花筏 (五島)
追羽子にもつとも青き空を知り 一年を歩む蹠に絵を踏みぬ 落椿椿椿や島は雨
佐保姫の眉ほのぼのとまどろみて はくれんの羽ばたくまでは花の色 巫はいづこへ隠れ雪柳 連翹の風の中なら泣いていい 鈴の音は夢のあはひや花海棠
啐啄に生まれくるもの春の雨 春塵の手に四万十の水走る 春分の地図どこだつて行けさうな 清明や校歌に山河うつくしく 仔馬放つ仔馬の心放つなり
はくれんのはばたくまでははなのいろ 季節の移ろいについていけていませんが、少しずつ、と思います。
今朝も冷え込みましたね。 お世話になってますのに ご心配かけるようなことばかり書いてすみません。 不眠があまりよくならなくて。 先日ちょうど俳句を始めた頃(春、季語としては初夏ですね)に 牡丹寺で詠んだ句に還りました。 いい区切りなのでログアウトして じっくり冬眠に入ります💤
紅茶に浮かべる砂糖菓子のような蕾。 空気は凛としてるのに 日差しが あたたかく。 今日は久しぶりに 記事を読ませてもらってます。 うれしい。
ひとひらとかぞうるけむやぼたんたく 春に出会った花を思い。
時雨るゝや千羽鶴羽畳みをり 色紙の山折り谷折り冬紅葉 時雨/冬紅葉(初冬)
(840文字) このところ更新がとぎれとぎれ、フォローしている皆さまの記事を読みに行くのも一周遅れ二周遅れ。 ただいまフミン、不眠の改善のため生活リズムの見直しをしておりまして。21時に部屋を薄暗くして23時に寝る、を試しています。 1年前、少し背伸びした仕事を受けたことで、寝ても覚めてもあれこれ考えている状態に。それ以来夜中に頭が冴えてしまう癖が抜けなかったのですが、起きれば普通に動けるので「そのうち」と放っていました。もともとが深く眠るタイプなので楽観してて。 そ
朝つゆ乾かぬ やさしい色の秋薔薇を。 きのうの朝の。