覆面柴犬 πr2(暫定態)

過疎な犬の秘匿の住処。 基本ネガティヴ。 小匙程リアル。

覆面柴犬 πr2(暫定態)

過疎な犬の秘匿の住処。 基本ネガティヴ。 小匙程リアル。

最近の記事

Elle était vraiment bonne à le prétendre.

欲望 には限りがない もっともっと 当然の如く繰り返し 性(サガ) なのか 今日は落ち着いてるほうだろう 心は朝まで 軋まなかったし 少し疲れてしまった 繋ぎ返してくれる 手も無いのに 愚図愚図しても 何も好転しない さて 今日は どんな闇が噴き出してしまうんだろうか 抑えて 平気なふり をしないと

      • Ciel

        雨が干上がったあとの匂い が 流れゆく先は いつかあなたの足元へ 白の世界 を わたしの紅 が 切り裂いて 見上げたのは 最期の空 手離すこと は 難しく 繋ぎ続ける のは 尚更に難しい 其れは 蛇の足跡みたいに 追いかける程に 見失ってしまう わたしの身体の中の 紅 は あなたと同じ 唯一つの紅なんだろうか 皮膚の奥 わたしの中 あなただけ 鍵がかかっている 他は何を失っても 構わない 優しさも 嘘も 目玉も 要らない 荒れ果てた胸のなか

          乱歩曰く、 夜のゆめこそまこと か。 ならば、 叶わぬことが真実 というわけか。 現実 だな。

          乱歩曰く、 夜のゆめこそまこと か。 ならば、 叶わぬことが真実 というわけか。 現実 だな。

          bravade

          雨水の様に 流れ出す心 暖かな温もりに触れ 表向きは明るく振る舞う でも 心の中はさみしい 拭えない寒さ みたいに 彩が見える場所 が あればいい 冷めた瞳 に 色を刺す様に 暗くさみしい道 に やっと 細い光が見えた そう思ってた 思いたかった 手を引いてくれなくてもいい 独りで歩ける 疲れた体を預けられなくても 弱音は吐かない 震える指 を 躰 を 心 を 預ける勇気を ただ 傍聴して欲しかったんだ

          larmes solitaires

          涙って どこから来るのだろう 自分が こんなに泣けるなんて 知らなかった 止まらないんだよ 笑えるよね 淋し涙 なんて あり得ないけど そんなものを 止める方法がわからない 躰 干上がってしまうんじゃないか  って程 拭う気すら起きないし 第一に 泣いたって どうにかなるわけでも 何か変わるわけでも ないのに 嗚咽はない 芝居みたいな涙 すうっと 目尻から零れて 枕を濡らすばかり そして この洪水 も 軈て終わる 溜め込んでいたものが 溢れただけ

          Спутник があることを 知っていて 忘れないで欲しい 何かあれば ひととき 時間が開いたとて 軈て寄り添う 自分で決めたことだから 嘘にはしない 大丈夫

          Спутник があることを 知っていて 忘れないで欲しい 何かあれば ひととき 時間が開いたとて 軈て寄り添う 自分で決めたことだから 嘘にはしない 大丈夫

          Amour

          間違った愛なんて ない 色んなかたちがあるから 正誤なんてあり得ない 憎しみを伴うかもしれない 痛みがあるかもしれない 綺麗ではないかもしれない だけど 愛してしまったひと を 忘れられる筈もなくて それ以上に 自分を騙せるわけがなくて だから 皆 苦しむのだろうか 皆 痛みを堪えられるだろうか 時には 幸せを感じて 時には 悲しみに暮れて 傷付いたりしながら そんなものから 遠ざかってしまった 再び は ないだろう

          Folie

          大きな想いの塊 が なにかにぶつかって 飛沫と成る 元はひとつだった筈の 欠片の端々に 絶対だった 好き の 言葉 弾けてしまえば もう 元には戻らない 唯 ひらりと見えるだけ 過ぎた日 の 幸せたち 素直 で  ひたむき で 貪欲 ずっと ずっと 内に秘めた狂気 唇に乗せたことはない 指先で 闇を隠して 言葉を紡ぐ 光など無くなれば そうしたら 闇すらも消えて 何も感じずに 唯 果てるまでの時間を 消化出来る 対なるふたつ など 全て無くなれ

          masse

          わたしの顔 に 深く刻まれた隈 は 消えないのだろう いつまでも きっと 過去も辛かったけど こんなにも 今が辛い 力など 残っていない 今は弱音が衝いて出る 胸からか 頭からか わからないけれど 崩れそうなほど 自分 が 自分で在ることの 理由 を喪くしてしまった 戻れない もう 甘い蜜を舐めただけの時間は とうに過ぎてしまって 瓶はもう 空っぽなんだ 手から滑り落ちた 夢の雫 涙の様で とても冷たい いっそ 泡に成れたなら きっとこんなにも

          tache

          怖いものだらけ 悴む指は 空を斬る 皹て割れても もう血は出ない 渇いて 干からびて  わたしは 違う生き物になったみたいだ 心を求めて 止まない生き物 膨らんだ闇が もう 抑えきれない 止まない 赤い雨 は 心が流した涙 そして 雫に成り 瓦礫の世界に降り注ぐ 果てに 染みになって やがて消えるのみ