雨音ムッツ

物語を考えるのが好き。 荒木飛呂彦、米原秀幸、アリー・マクビールが好き。 20代の時に…

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物語を考えるのが好き。 荒木飛呂彦、米原秀幸、アリー・マクビールが好き。 20代の時に失くした、「人生を楽しむ」をもう一度取り戻せるように創作をしていきます。 noteを楽しむ。そして、自分の本を出版する。

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はじめに

これからnoteを始めるにあたり、気持ちの整理のために書いておきます。 やりたいといことは、素直にやりましょう。 楽しい時間を増やしましょう。少しくらい正直に過ごしても大丈夫です。 失くしてしまったのに、強がって捨てたことにしなくてもいい。10年以上経って偶然見つかったのなら、また大事にしてもいいと思います。 ゆっくりなのは、自分が一番知っている。 それでも、楽しい人生にしましょう。 好きな漫画を読もう。 好きな音楽も聴こう。そして、新しい音楽も楽しみましょう。 好き

    • 子供は正直

       いいなと思う漢字がある。  見た目が好きなこともあるし、人の名前として並びがいいと思うものもある。それは単純に好みの問題で、複雑に画数が多いと格好がいいかと言われればそうでもないし、でもこの字とこの字が並ぶと良いなみたいなのもある。そして、さらにはそこに自分で書いたときに不格好になる漢字とそうでないものが加わる。  例えば、「嘘」という字が結構好きだ。口と虚をならべて嘘なんてのもユーモアを感じるし、漢字の形が鏡の前に立つ黒いドレスの女性みたいで雰囲気がある。でもこの漢字は

      • やっぱ行きたくない

        先週に続き歯医者へ。 あっさり「神経を取りますね」と麻酔をする。 「痛かったら手を挙げてください」 治療に入り、わたしが顔を歪める。 「痛いんですか?」と先生。 「痛かったら手を挙げて貰わないと分かりませんよ。痛いんですよね?」 「はい」とわたし。 こういうのって何処まで我慢するもんなんだろうと思っていたら怒られてしまった。床屋で「痒いところがあったら言ってください」と言われること同じで、暗黙の了解で進んでいくものじゃないのか。もしかして、床屋のアレも痒いときに「あっ、そこ

        • 嘘というのも悪くない〔ショートショート〕

           やってみたい事になかなか手をつけられない場合、その人は嘘つきなのかな。仕事帰りの夕暮れ時、コンビニの前の喫煙スペースは今日も貸し切り、私しかいない。  日が長くなって来たから、右手に挟んだ煙草のけむりがいつもより薄く昇っていく。その先には、白い月。  水彩?  油絵の具?  色鉛筆?  あの月にさえ、何を塗ったら良いかわからないのに、今朝、晴れていたのは自分のお陰だと無根拠に気分が良くなった自分はやっぱり嘘つきなように思えてしまう。  「晴れ男」。  そう言われるのが好きだ

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          落書き禁止ノート〔詩〕

          好きなモノに囲まれてるはずだった 秩序ある好きなモノ そこから消しゴムで擦って すこしは大人としてマシな自分にと 毎日 はみ出して見えるところを擦る 好きなモノが消えちゃった 必要な洋服だけのハンガー 今読んでる本 いつも使うコップ 絶対着ないTシャツがほしい 内容を全部知ってる本がほしい 誰かのためのマグカップも 使い難くて格好いい抽斗も いつ撮ったかわからない写真も みんな消しちゃった スッキリした キレイになった カラッポになった 明日に価値があって 今日にはそ

          落書き禁止ノート〔詩〕

          大地の芸術祭

          新潟県十日町市で、7月13日より「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2024」が開催されます。 エリアの各所にアート作品が展示、体験できるイベントです。屋内外に多数の作品があり新潟の自然と一体となって楽しむことができます。 十日町市というと雪深いところを想像すると思いますが、夏には自然に溢れたまた違った一面を魅せる新潟県でも特別なエリアです。11月までと、長い期間開催していますので旅先の候補にどうでしょう。芸術祭のツアーもありますし、今月ガイドブックも発売されました

          大地の芸術祭

          日常が摩耗してる〔詩〕

          街を見ることが少なくなって それじゃ寂しいから買った         スケッチブック こんなに立派な眼があって      眼鏡までかけているくせに 小ぢんまりした範囲のおなじ色を見る 自然が一生懸命ページをめくり     ボクらをあやしてくれるから 甘えん坊が天井だけみてる ベビーカーを乗りこなし スケッチを集めに行ってくる 紙芝居が始まって映画になる 落書きがいつの間にか絵本になる なんにもなくて写真一枚とれなくても 疲れて眠るなら夢が見られる 息をすると苦しく無い

          日常が摩耗してる〔詩〕

          宇宙人なんかいなくてもいい〔詩〕

          今すぐに走って部屋を出て 太陽の時間が終わるまで  目一杯 季節楽しむのは セピア色を取り戻したいからじゃない スズメたちには ゴメンだけど キミたちのことは構ってられないの 自分勝手をいうようだけど はやく私の景色になれ 音も 風も この世界も 全部 私のためのもの そんな全体個人主義でみんな生きていれば きっと楽しくまわるって 好きだった人が言ってたから 私だけでも騙されてあげるって思って それは性善説を信じてる  お人好しを好きになった過去の自分のせいだから だから 

          宇宙人なんかいなくてもいい〔詩〕

          予定なんて大嫌い

           予定が狂う日。  歯が痛くなったので歯医者を予約した。仕方ない。  午後からのキャンセルで空きがあり、15時からならとのことでお願いするが、ここからが問題だ。現在は午前9時10分、わたしはこういう時の時間の使い方が絶望的に下手なのだ。もう今日は歯医者が終わるまで気軽な気持ちで行動はできない。  普段は会社の健康診断でしか医療機関を利用しないので、その施設に足を踏み入れるというだけで緊張する。内科ならまだしも歯科となると、さらに馴染みのないところ。行ったことのないバーに入るの

          予定なんて大嫌い

          小春 (詩)

          曇りの日に馴れたボク達は たまにある晴れ間に喜び 日照りが続いたら 曇りの日を懐かしむ 肌寒いくらいの日陰の風 薄暗い照明みたいな雲の上 透けている太陽 こんな日は歩きたいよ やっぱり眠たいよ 玉ねぎを切って 失敗して親指切って 薄皮の下に赤く滲んで 何故か嬉しい冒険心 こんな日は歩きたいよ やっぱり指 痛いよ そりゃあ なるべくこんな気持ちでいたいよ

          小春 (詩)

          好きなら上手にできるはず

           昨日の食べる事に関しての話に続き、また食べる関係のこと。  暑い季節の食べ物といったら、わたしは冷やし中華に一票いれる。酸っぱいのが好きなので、醤油ダレがいい。それも、昔からあるインスタントの袋麺のやつ、水色の袋の。  でも好きな癖にどこのメーカーか知らないなと思い調べてみたら、マルちゃんのものでした。  パッケージに書いてあるのは、「冷やしラーメン」。ずっと冷やし中華だと思っていたものは、そうじゃなかったようです。人の記憶や好物なんてそんなもんです。  それはそうと、冷

          好きなら上手にできるはず

          今更、謎が解けた

           昨日、牛丼屋さんの松屋で夕食を食べながら、ふと思う。 「ご飯食べながら考え事ができない気がする」と。  食事中にあーだこーだ思うことはある。でも途中で答えを要することを聞かれたり、仕事でも趣味でも、このあとあーしてこーしてと予定を立てたりするのは出来ない。一度手を止めればできるが、ながら食いができないかもしれないと気が付いた。  早食いだったのはそのせいかもしれない。まだ、焼き肉や飲み屋みたいな、食事が強制的に途切れ途切れになるところなら大丈夫なのだが、今思うとそれ以外のと

          今更、謎が解けた

          もうすぐ誕生日

           「朝に食べるチョコパイは美味しい」と言えるくらいには素直に育った。差し出される手はにぎり、だれも手を出さなくなったらそれは仕方の無いことだと恨むこともなく過ごしてしまう。だから、良くも悪くも衝突を避ける癖がある。  あるとき、「自分の誕生日は絶対楽しいことをする」と決めている女性に出会った。わたしなんて間近になってふと気が付くのが誕生日という日なのに、その彼女は誕生日の予定決めていた。  わたしは、「どうして?」といったニュアンスのことを聞いてみた。すると、彼女の返答は私の

          もうすぐ誕生日

          狼なりに考えていた

          身体を巡る熱が隠れてる 丸くて平らな椅子とテーブル 乗せた手には  爪があって ポケットには ナイフもあって それなのに誰かが泣いてしまうのは 恥ずかしいことだ 孤独をもて余すのは簡単だから 柵の周りを見回ることにした 許されなくても 嫌われても 駄目だからと 目を背けられても ルールの外にいるのはいつもの事 見えないくらいに 遠くに 離れて 背けたくなるように 薄汚れて 威圧して 太陽にも嫌われても あまり楽にはならないけど まだ良いと思える生き方をしたい たま

          狼なりに考えていた

          みんな猫背出身

          花を見上げる 美しく色ずく 花を見る レンズを向けるのは風の先にある花 成功だから 儚いから 立ち止まって うつむく 這いつくばる根っこみたいな気持ち 寄りかかって時間を無駄にする木の幹 がんばってないみたいに見えるから 触らないように 目を逸らす 内側に涙流して 静かに泣いていればいい 花を見上げる 手入れされた 花を見る 名前を呼ばれるのは音の先にある花 成長だから 強いから 雨降りに  雑草ばかりを見下ろしてたら 自分の足が見えなくなってた 汚く見えるから そ

          みんな猫背出身

          真似してないと心細いの

          青空に雨雲を引き延ばしたからこんな色になったんだ 本当は両方欲しいのに どっちか選んだから今日があって 昨日が同じ色をしていないといけない気がしていた 外に出て見れば分かることを 窓を開けて覗いてみたり 大好きなオレンジの匂いの化粧品で 良い気分を感じてみたりする でも今日は大好きなキミの真似をする ドアの隙間を通り抜ける真似をする 身をよじって 耳を擦って 起き抜けでもいい 外に出てから顔を洗う 傘? いらないよね 午後14時03分 わたしは猫

          真似してないと心細いの