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名J-POP考 はじめに
名曲と言えるJ-POPを「らんた」の独断で100曲限定でピックアップしたいと思う。前作『名CM考』をご覧になった方は分かると思いますが名CMには必ず名タイアップ曲というものがあり、それが名J-POPになってるということで、名曲をピックアップできるなあと思ったことです。
次に「J-POP」とは何かという事ですが1988年にJ-WAVEというFMラジオ局が定義した言葉で「大衆歌でもアイドル曲でもない
名J-POP考 第1回 プリンセス・プリンセス 『Diamonds <ダイアモンド>』
ということで名誉ある第一回はこの曲です。この曲がJ-POPの代表じゃなかったら何なのというぐらいの曲です。本当は裏面の『M』という曲の方が名曲ですが、それは第二回に説明します。
1988年までの曲と明らかに違うのは「歌謡曲」とか「大衆曲」らしさが無いのです。そもそもJ-POPというのは経済大国日本である我が国が文化大国でもなくてはいけないという信念でN-POPではなく世界中の誰もが分かるようにJ
名J-POP考 第2回 プリンセス・プリンセス 『M』
しかし、プリンセス・プリンセスの真の名曲はこの曲です。
失恋というものを芸術の領域にまで上げて音楽として表現した曲って今はまずないですよね。それどころか悲恋物・失恋物の文学やドラマがないんです。悲恋とか失恋というのは人間として当たり前のことです。人間は失恋を重ねて恋愛を成就するんです。失敗を知らないで結婚する奴ほど自己愛の塊のサイコパスで離婚まっしぐらとか夫をATMと思ってる自己中があまりにも多
名J-POP考 第3回 米米CLUB 『浪漫飛行』
で「名CM考」でもお伝えいたしましたが初期のJ-POPで外せないのがこの曲です。そして1990年の事実上の代表曲がこの曲です。『浪漫飛行』は「JAL90'沖縄キャンペーン」曲ですが実際は海外旅行のそれもリゾート地のイメージ曲となり当時の日本人がいかに海外旅行に気軽に出かけていたかの証なんです。
歌詞ちゃんと聞きました?あの人に逢いたい。旅行する動機なんてそれだけで十分だという歌詞なんです。だから
名J-POP考 第4回 ASKA 『はじまりはいつも雨』
これが1991年の曲とは思えないんですよね。つまり名曲というのは時をも超えるから名曲なんですよね。
先に言うが、作品に罪は無いからな。本人に罪はあっても作品に罪はない。これから槇原とかも出すが、「こんな奴の曲を出すな」とか書いてきたら俺は即ブロする。それは人間としてどうかと思うからだ。だからと言って俺はASKAという人間は擁護しねえからな。天才ってそういうもんだと思ってくれ。
さてこの曲だけど
名J-POP考 余談 JーPOPは国外に通用しなかった。
経済大国のみならず文化大国としてもという願いを込めて「J-POP」というネーミングになったわけだが現実を言うと海外に通用しなかった。著作権使用許諾額というのはジャスラックが管理してていつも発表してるのだがなんと毎年199:1、つまり国内199に対して海外1で海外売上比率が0.5%という信じられない市場が音楽市場が世界1位の国日本である(ついこないだまでは音楽市場は米国に次いで日本は2位であった。ま
もっとみる名J-POP考 第5回 松原みき 『真夜中のドア〜stay with me』
まず欧米の方々にお礼を申し上げます。なぜなら日本人の我々でもこういった名曲があるということを知らなかったからです。ということは事実上の2010年代の大ヒット曲で35年以上越しのヒット曲にもなります。日本人にとっては洋風に寄せた曲は欧米人が聞くと80年代レトロという純和風の曲ということです。そして欧米人にとっても80年代の日本というのはやはり欧米人にとっても偉大な国であったと。
厳密にはこの曲は1
名J-POP考 第6回 稲垣潤一 『ドラマティック・レイン』
実はヨコハマタイヤのCMでは「雨」のシーンじゃないんですよ。びっくりですよね。
それではこれが曲が使用されたCMです。
『はじまりはいつも雨』と比べてどうですか。これぞ「雨」のJーPOPという感じですね。「雨音さえ隠せぬ罪」ですって。背徳感ありますね。なんというか「大人のJーPOP」ですよね。
この曲が「シティーポップ」になったのはなぜだろう。雨と車だけなら地方でもありえるはずだ。それはもう
名J-POP考 第7回 大橋純子 『テレフォン・ナンバー』
なんでこれが「都会的」なのか私なんとなくわかります。
電話って、この時代は黒電話が主流だったんですよ。でもこの曲はそういう感じがしない。プッシュ式でしょ。それだけでも当時なら十分都会的ですよね。ちなみに歌詞にはどこにもプッシュ式だなんて書いてませんよ。でも黒電話でジーコ、ジーコと音を出しながら電話番号をかけてる様子じゃないですよね、これ。
外国人はいつもYoutubeで「あ~~~う~~~!」と
名J-POP考 第8回 竹内まりや 『プラスティック・ラヴ』
確かに。J-POP感ありますね。
しかし、この1984年に発売したこの曲はなんと売上1万枚程度で惨敗という結果でした。
1984年・年間オリコンヒットチャートの結果は御覧の通りです。
1位 わらべ:「もしも明日が。」
2位 安全地帯:「ワインレッドの心」
3位 松田聖子:「Rock'n Rouge」
4位 チェッカーズ:「涙のリクエスト」
5位 チェッカーズ:「哀しくてジェラシー」
6位 中
名J-POP考 第9回 山下達郎 『Ride on Time』
海外旅行の代名詞ともいえる曲と言えば90年代が「浪漫飛行」で80年代は「Ride on Time」とも言っていいくらいです。
しかし発売年をみてびっくり。この曲1980年ですよ。SIDE Aの4曲目に収録されています。1980年の曲にはとても聞こませんね。まあ「空港」とか「航空機」のイメージが強い曲ですから色あせないのも事実ですね。「GOOD LUCK!!」主題歌だからそういうイメージが余計につ
名J-POP考 第11回 槇原敬之 『どんなときも。』
これって「就職戦線異状なし」という映画の主題歌なんですよ。
でもなあ、主人公は「早稲田大学社会科学部4年」って設定だからなあ。とは言ってもこの時代は日東駒専とか大東亜帝国でも内定拘束・豪華旅行プレゼントですよ。まあバブルは異常だとしても80年代って無能が公務員になる時代で公務員ほど安月給なんですよ。だから、大学に行く意味はあった。早稲田までいったらこの映画のようにもう頼んでも居ないのに就職雑誌が