クリキ ノキ
猫と暮らした日々を小さなピースに切り取り、パッチワークのように並べました。
いつもより少し真面目な話 何年も前に読んだので本のタイトルや著者名は覚えていないのだけどー 日本が帝国主義だった頃。中央から北海道へやって来た学者たちが、アイヌ民族の墓から遺骨や埋葬品を持ち去ったことがある。 調査・研究のため。 現地のアイヌ民族の人に案内させて、何の断りもなく墓を掘り返し、当たり前のこととして持ち出したということが書かれていた。 案内した人と家族にとって、どんなに屈辱だったろうか。 歴史はいつだって勝者のものだ。 奪われた側の歴史は塗り替えられ、握り
仕事に行くために必要だったThe Jam。 テレビのニュースは音を消して文字だけ追う。隣室に迷惑にならないギリギリの音量で音楽を浴びながら支度をしていた。 ありがとう。
小学校の3、4年生くらいまで、母方の祖父の家へよく泊まりがけで遊びに行っていた。 以前は下宿をやっていたので部屋数が多く、広い家だった。下宿エリアとの境界線あたりにトイレがあり、ガランとした中に個室が3つくらいあったと記憶している。 居住域とは少し雰囲気が違うエリア。そこだけ家というより何かの施設のような雰囲気で、よそよそしかった。 しかし、そんなことよりも私がここのトイレを苦手と感じる1番の要因は・・・ カマドウマ 昼間でも〈隅々まで確認したい。でも怖くて確認でき
先人のアーティストたちへのオマージュをちりばめた楽曲で知られる毛皮のマリーズ。パクリと表現する人もいるけれど、志磨遼平のセンスと歌声があれば、そんなことはどうでもいいと思う。 今はドレスコーズという名前で活動中。
昔の相棒を紹介します。 キーボードを弾いていました。 高校時代のバンド活動については触れたくないので端折ります。 大学で所属していた音楽サークルではバンド編成は流動的でした。「こんなのやりたい!」と思い立った人が、その都度メンバーを集めるというやり方です。 だいたいバンドを二股していました。ロックが好きでキーボードを弾くという人は意外に少なく、需要があったから。ギター弾きはたくさんいたんですけれど。 下手クソでも周りに負けない爆音を出す度胸さえあればOKなのです。 楽し
〈いきなり音楽クイズ〉に登場した曲です。 ベースも格好良いフレーズなので、実際にはわかりやすいレベルのクイズでした。
中学生の兄と小学生の私、二人でまったり過ごす昼下がり。 だらだらと暇を満喫しているところへ、兄が乱入してきた。 手にしたベースギターを構えてこちらに向き直る。 「曲当てて?」 ん? はい。 イントロクイズでもなく、ギターのリフでもなく、ましてや歌うわけでもない。 ベースのフレーズで曲当てしろと言う。 ーグッドタイムスバッドタイムス 「正解」 ー幻惑されて 「そう!」 ー移民の歌 「うんうん」 ・ ・ ・ ・ ・ 全部レッド•ツェッペリンだった。 「よ
これからamazarashiを聴くという人に「何がおすすめ?』と問われれば《全部》と答える。それは全て名曲という意味ではなく、全部を通して聴かなければamazarashiが何者なのかわかるはずがないと思うから。
夫は群馬県出身。 群馬といえば赤城山だよね? 「連れて行ってほしい」と何度かお願いした。 が、なぜか「行こう」とは応じてくれない。 どうして連れて行ってくれないのかと詰め寄ると「赤城山って言われてもなー」。行ったことはあるかと尋ねれば「遠足で行った。ざっくりとだけど。」と言う。 ーざっくり? そんなやり取りを繰り返して20年も経ったある日、またしつこくお願いすると「う〜ん、いいけど、いいんだけどさ、どこが赤城山なんだか…」 どこって、場所を知らないの? 「だいたいの場所はわ
デヴィッド•ボウイは何度か登場すると思います。まずは初期の名曲。
少学校へ続く大通り沿いに児童公園がある。上の写真がその公園。今年撮ったものではないけれど。 広いとは言えない敷地に設置されている遊具はブランコと滑り台とシーソー、グルグル回る球体。 その間に桜の木が3本?4本? この公園のメインは誰が見ても遊具ではなく桜じゃないだろうか。大きく堂々とした木がドカン!ドカン!と並んでいる。とても力強い桜だ。 弘前はもちろん弘前公園の桜が知られているし、人気もある。 けれど、この児童公園の桜も好きだ!と言う人は多いと断言できる。 憂鬱な登
多種多様に渡る楽曲を発表し続けていますが、なんだかんだいって やっぱりこの曲が1番好き。
※怖い体験談になります。苦手な方、不快な方は気にせずすっ飛ばしてください👍 本編 高校2年生の初夏。 父方の祖母イチコが亡くなりました。自分にも他者にも厳しい人でした。 あの音はなんだったのかー。 危篤の知らせを受けて、叔母たちに混じり病院のベッドを囲んで座っていました。 自分の足元に視線を落としていたので見ていなかったのですが、大きな音が病室に響き渡りました。 何かを ヒュゥゥッ! と吸い込むような音。 にしてはあまりに大きな音で、異様でした。 はっとして周囲
霊的な存在。みなさんはどう思っているでしょう? 〈信じる〉〈信じない〉という議論を耳にしますが、私は「信じるも信じないも、実際にあるんだからしょうがない」という立場です。 だからといって霊感があるというほどではありません。ごくたま〜に、うっかり遭遇してしまう程度のものです。普段は何も感じません。 今回は、私がこれまで体験した中で最も怖い思いをしたときの話を書こうと思います。怖い話が苦手な方、こういった話が不快な方は遠慮せずにすっ飛ばしてください👍 序章 小学2年の終わり
コリーの散歩をしていた時期に大ヒットした曲。 この頃の私は、兄がどっぷり浸かっていた洋楽の洪水の中で日々を送っていた。
小学生のとき、近くにコリー犬を飼っているお家があった。子どもの私より大きくフサフサで、顔立ちがきゅっとして美しい。 時々、兄が「河原まで連れて行ってほしい」と散歩を頼まれることがあったので、私も便乗してついて行った。 ラジカセと一緒に。 広い河原でコリーと遊ぶ。 滑らかな金色の毛が風にそよいで波打ち、ファサファサ揺れる。 こんな美しい生き物がいるんだと、毎度、見惚れていた。 風が気持ちいいね。 気持ちいいよ。 触ってもいい? いいとも。 兄が持参したラジカセのボリュー